山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

クサノオウの葉野菊  平成28年10月1日

2016年10月02日 | 花・花・花
 静岡の山では何度か見に出かけているクサノオウの葉をした小さな野菊だが、山梨県では限られた場所にわずかに生育しているのみで、出会うのは難しいかと思っていた。わずかな情報を手掛かりにうーさんに調査をお願いしたところ、見事に探し出してきてくれた。時期的に少し遅いであろうが是非とも見ておきたい花、天候が思わしくなかったが会いに行ってみた。


    霧に巻かれた森。秋雨前線の影響で梅雨時よりも天候の悪い日が多い。

 まずは普通の登山道を登り、そこから支脈の沢を登る。このクサノオウの葉野菊は苔の生えた岩の上を好んで生育していて、沢沿いの苔生した岩は要チェックである。1本目の沢は空振り、尾根を越えて隣の沢を覗き込んだがそこにもいない。


    登山道沿いに咲いていたトリカブト


    コウモリソウ


    ダイモンジソウ。満開を少し過ぎていて痛み始めたものが多かった。


    高度的にミヤマダイモンジソウかと思ったが茎に毛が生えている。


    ここにも1本だけセイタカトウヒレン。


    茎にヒレが付いているのが特徴。


    シラネニンジン(だと思う)


    こんな苔の生えた岩の上に居ると思うのだが・・・

 見つからないので登山道に一旦戻って先に進んで別の沢に入ってみると、ようやく出会うことが出来た。時期的に少し遅く、大部分は花が散って白い綿毛になってしまっている。


    数本目の沢でようやく出会えた。


    大部分白い綿毛になってしまっている。


    固まって咲いている場所もあった。


    少しだけ咲き残っていた株。


    同上


    花


    実

 限られた場所にしか生育していなかったが、思っていたよりも多くの花に出会うことができた。

 来たついでに気になっていた草地にも立ち寄った。8年くらい前の夏に立ち寄った時にはコウリンカやアザミの花が咲くお花畑だった記憶がある。特に初めてここで見たコウリンカの花は宇宙から降って来た星のように不思議で美しい花だった記憶がある。


    草地に咲き残っていたアキノキリンソウ。


    咲き終わったマルバタケブキ。時期的なこともあるがアザミはほとんど見当たらず、荒れた草地に変わっている。


    一輪だけ咲き残っていたアザミ。茎に毛が生えており、ノハラアザミか?

 予想はしていたが、草地は荒れたカヤト野原に変わり果て、マルバタケブキがはびこり始めていた。元々はきっとお花畑になっていたのだろうが、ここもまた鹿の食害で変わり果てており、いずれはマルバタケブキのお花畑に変わってしまうのではないだろうか?クサノオウの葉野菊はあまり食害を受けないような環境の場所に生育しているので、このまま咲き続けてくれることを願う。


    森の中で1輪だけ発見したアザミの仲間。これはヤハズヒゴタイか?

コメント
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