山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

沢沿いに咲くニリンソウとハナネコノメ 甲斐市北部の沢を探索  平成29年5月9日

2017年05月09日 | 花・花・花
 数年前に偶然ハナネコノメを見つけた沢があった。ヒナスミレが咲く少し前の時期に咲いていたのでおそらくはもう終わっているだろうが、その後どうなっているか気になっていた。見つけたのは沢の上流のほうだったが、久しぶりに訪れてみると下流のほうでニリンソウが満開になっており、しかもかなり数を増やしているように見える。登山道を外れて沢筋を登ってみることにする。


    沢沿いに咲いていたニリンソウ。数を増やしている。


    ニリンソウ。その手前に居る黒っぽい葉の群落は?


    近付いてみれば咲き終えたハナネコノメ。


    沢沿いに咲くニリンソウ


    とにかくニリンソウだらけ。踏まずに歩くのは難しい。


    そのニリンソウの群落の中にハナネコノメの群落が隠れている。


    咲き終えたハナネコノメ。


    花の咲いている季節に訪れたらさぞかし素晴らしかったことだろう。山梨県では絶滅危惧ⅠB類に属している花。


    この沢にはコガネネコノメソウも共生している。


    もうすぐ咲きそうなコガネネコノメソウ。これもⅠB類。


    8弁のニリンソウ


    ワチガイソウ


    ムラサキケマン

 上流のほうならば咲き残っているハナネコノメがあるかと思ったが全て終わっていた。これほどの数が突然増殖したとは到底思えず、おそらく以前歩いた時は見落としていたのだろう。来年の花の咲く頃に再訪してみたい。

 もうひとつのお目当てはフイリヒナスミレである。日当たりの悪い杉の林床に咲くこの場所のヒナスミレは、葉の数こそたくさんあるものの、きわめて花付きが悪い。かつ、日照が悪いためか、普通のヒナスミレに比べて葉の大きさが1.5倍くらい大きいという特徴がある。もう終わっているかと思ったが、数輪咲いているものを見つけた。


    暗い杉林の林床に咲くフイリヒナスミレ。


    日照条件が悪いためか、葉が大きくて花付きが悪いという特徴がある。

 想定外のニリンソウとさらに想定を遥かに外れるハナネコノメの群落に出会うことが出来た。この山域ではコガネネコノメが主体と思っていたのだが、意外とハナネコノメも多く生育しているのかも知れない。今後は気をつけて観察してみることにしよう。    
コメント
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