スズラン峠なる名前はかつてその峠にたくさんのエゾスズランが咲いていたからその名前が付いたと伺った。しかしレンゲショウマの季節に何度もその峠を歩いているはずだが見かけたことが無い。古い画像を見直してみると、7~8年前の写真にその峠とは離れた場所で1株だけ開花前のそれらしき花が写っている写真があった。鹿の食害が著しい山であるだけに鹿の好物であるエゾスズランは消滅している可能性が十分にある。探索に出かけてみた。
レンゲショウマが見ごろを迎えていた。
雑木林が部分的に伐採されて日当たりが良くなり、レンゲショウマはだいぶ数を増やしていた。
今年は良く見かけるガンクビソウ。単に今まで気にかけていなかっただけなのだろう。
笹薮に飲まれそうなカイフウロ
笹の無い場所では割合と元気に咲いている。
こちらも笹に負けそうなシュロソウ。この花は鹿の食害も著しく、激減している。
もうすぐ咲きそうなジャコウソウ。これとは違うジャコウソウを探していたのだが発見できず。
マルバタケブキ。こちらも笹と競って咲いているが、負けそうである。
何だかわからないヒゴタイ or トウヒレンの仲間。
三ツ峠で見たものとおそらく同じ。総苞のクモ毛は少ないように見える。花が咲いても正体がわからないのかも知れない。
もうひとつ、この山域ではびこっているこの花を確認しておきたかった。ずっとヤブレガサだと思っていたのだが・・・。
花茎から葉茎が何本か枝分かれしている。葉の切れ込みは全裂まで行かない。正体はヤマタイミンガサ。
さて、問題のエゾスズランだが、スズラン峠界隈では全く見つからず、富士山撮影の名所でカメラマンが多く集う峠の周辺で数本だけだが確認された。いずれも笹に囲まれた場所で細々と咲いているという感じだった。いずれは消滅してしまうのではないだろうか?
発見、エゾスズラン。笹に囲まれてひっそりと咲いている。
鹿の食害のためか、あるいは笹に栄養分を取られているか、背が低い。
いつ消滅してもおかしくない状態にある。
スタート時間が午後4時と遅かったうえに霧と小雨で森の中は薄暗い。しかし折角なので春に設置した保護柵の見回りに行ってみた。
テンニンソウの中にかろうじて咲いているフシグロセンノウ。
この山ではよほど食べ物が無いらしく、テンニンソウまでが食べられている。かつてはお花畑だったこの斜面は今は見る影も無い。
食べられたアザミ。
設置した保護柵。このポールでは強度に問題があり、刺した地面のところで半分近くのポールが折れ曲がってしまっていた。なんとか秋まで持たせて来年またやり直しだ。
柵の中の鷗は元気に生育している。しかし・・・!!!
保護ロープで囲った場所は大変なことになっていた。ここにはたくさんの鷗が生育していたはずだが・・・跡形も無い。盗掘か?
奇妙なこの穴、いくつも空いている。盗掘にしては穴の大きさが小さい。その周りにはちぎれた鷗の葉が散在している。
これは鹿の足跡だろう。向こう側のテンニンソウが完全に食べられている。
数にしておそらくは100株以上、小葉も含めてそっくり消失している鷗たち、おそらくは鹿の仕業だろう。何年も食べられていなかったので大丈夫だろうと思っていたのだが遂にやられてしまった。人避けに張った保護ロープが虚しく見える。来年どのくらい咲いてくれるのか・・・種が散る前にやられただけに、寂しいものになってしまうだろう。保護と言いながら自分は何をやっていたのか・・・虚しさと無力さを感じずにはいられない。せめて保護柵で囲った場所が無事だったことが少しは救いになる。残念・・・・・・・守れなくてごめんよ、鷗たち。
レンゲショウマが見ごろを迎えていた。
雑木林が部分的に伐採されて日当たりが良くなり、レンゲショウマはだいぶ数を増やしていた。
今年は良く見かけるガンクビソウ。単に今まで気にかけていなかっただけなのだろう。
笹薮に飲まれそうなカイフウロ
笹の無い場所では割合と元気に咲いている。
こちらも笹に負けそうなシュロソウ。この花は鹿の食害も著しく、激減している。
もうすぐ咲きそうなジャコウソウ。これとは違うジャコウソウを探していたのだが発見できず。
マルバタケブキ。こちらも笹と競って咲いているが、負けそうである。
何だかわからないヒゴタイ or トウヒレンの仲間。
三ツ峠で見たものとおそらく同じ。総苞のクモ毛は少ないように見える。花が咲いても正体がわからないのかも知れない。
もうひとつ、この山域ではびこっているこの花を確認しておきたかった。ずっとヤブレガサだと思っていたのだが・・・。
花茎から葉茎が何本か枝分かれしている。葉の切れ込みは全裂まで行かない。正体はヤマタイミンガサ。
さて、問題のエゾスズランだが、スズラン峠界隈では全く見つからず、富士山撮影の名所でカメラマンが多く集う峠の周辺で数本だけだが確認された。いずれも笹に囲まれた場所で細々と咲いているという感じだった。いずれは消滅してしまうのではないだろうか?
発見、エゾスズラン。笹に囲まれてひっそりと咲いている。
鹿の食害のためか、あるいは笹に栄養分を取られているか、背が低い。
いつ消滅してもおかしくない状態にある。
スタート時間が午後4時と遅かったうえに霧と小雨で森の中は薄暗い。しかし折角なので春に設置した保護柵の見回りに行ってみた。
テンニンソウの中にかろうじて咲いているフシグロセンノウ。
この山ではよほど食べ物が無いらしく、テンニンソウまでが食べられている。かつてはお花畑だったこの斜面は今は見る影も無い。
食べられたアザミ。
設置した保護柵。このポールでは強度に問題があり、刺した地面のところで半分近くのポールが折れ曲がってしまっていた。なんとか秋まで持たせて来年またやり直しだ。
柵の中の鷗は元気に生育している。しかし・・・!!!
保護ロープで囲った場所は大変なことになっていた。ここにはたくさんの鷗が生育していたはずだが・・・跡形も無い。盗掘か?
奇妙なこの穴、いくつも空いている。盗掘にしては穴の大きさが小さい。その周りにはちぎれた鷗の葉が散在している。
これは鹿の足跡だろう。向こう側のテンニンソウが完全に食べられている。
数にしておそらくは100株以上、小葉も含めてそっくり消失している鷗たち、おそらくは鹿の仕業だろう。何年も食べられていなかったので大丈夫だろうと思っていたのだが遂にやられてしまった。人避けに張った保護ロープが虚しく見える。来年どのくらい咲いてくれるのか・・・種が散る前にやられただけに、寂しいものになってしまうだろう。保護と言いながら自分は何をやっていたのか・・・虚しさと無力さを感じずにはいられない。せめて保護柵で囲った場所が無事だったことが少しは救いになる。残念・・・・・・・守れなくてごめんよ、鷗たち。