山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

夏の花咲く櫛形山へ  平成29年8月6日

2017年08月08日 | 花・花・花
 昨年三ツ峠で清掃登山を経験した職場の職員家族と、花見隊メンバーに声をかけて櫛形山に花散策に出かけた。植生の再生著しくアヤメがだいぶ復活してきた櫛形山であるが、そのほかの花も行くたびに花が入れ代わり立ち代わり咲いており、年によっても咲く花が変化してきている。さて、今回はどのような姿を見せてくれるのか?初心者の登山なので周回せずに池の茶屋から裸山経由でアヤメ平をピストンすることにした。


    池の茶屋の保護柵内はシモツケソウが満開。


    センジュガンピも固まってたくさん咲いていた。


    山頂への登りで見つけたアオスズラン。この界隈は鹿の食害でほとんど見かけなくなってしまっている。


    マルバタケブキはまだ咲き始め。


    山頂を越えて裸山に向かう。樹齢300年のカラマツだが、50年前から300年の看板が付いているらしい。


    裸山に到着。アヤメが終わって花が入れ替わる途中の段階。タムラソウがこれでもかというくらいにたくさん出ている。


    クガイソウの向こうはまだ蕾のタムラソウがいっぱい。


    2年前に新たに柵で囲われた場所はシモツケソウがたくさん咲いている。白っぽい花はヤマオダマキ。


    場所によってはクガイソウがたくさん咲いている。手前の黄色い花はキリンソウだが、向こうの群落はトモエソウのようだ。


    マツムシソウは数が減ってタムラソウに置き換わっている。

 ゆっくり歩いて2時間半かけて裸山に到着した。3年前のこの時期に訪れた時はまだアヤメがあまり再生しておらず、クガイソウとマツムシソウ、そしてツリガネニンジンがたくさん咲いて青いお花畑になっていたが、だいぶ様相が変わってきてアヤメの葉の他にタムラソウがだいぶ増殖してきていた。あと3週間もすれば一面タムラソウのお花畑が楽しめそうである。植物同志、お互いに競合し合ってその場所に一番適合した花が残って行くのであろう。毎年の変化を見ていると花の世界も厳しいのだろうなと感じさせられる。

 裸山山頂で昼食をとってアヤメ平に向かう。目的の花がそろそろ咲いている頃だと思う。


    途中で立ち寄ったタカネフタバラン。まだ蕾だった。


    アヤメ平のお花畑。今年3度目だが、また違う花がたくさん咲いている。


    コオニユリ。昨年も同じ花を撮ったが少し背丈が大きくなった。


    シモツケソウのお花畑に咲くコオニユリ


    コウリンカ


    同上


    カワラナデシコ


    7月に訪れた時よりも花数が増えている。キンバイソウ。


    キンバイソウとキリンソウ、虫付き。


    マクロでキンバイソウ。う~ん、美しい。


    クガイソウがいっぱい。


    見たかった花のひとつ、アオスズラン。


    アオスズラン。満開のものもあれば終わったものも、蕾のものもある。今年は咲き方がまばら。


    いちばん見たかったのがこちら。オオヤマサギソウ。


    薄緑色のクリオネが舞う花。接写したかったが場所が遠く、100㎜マクロで撮影したものをトリーミング。

 もうひとつ、ホソバノキソチドリもきっちり撮りたかったのだが、残念ながら全て花は終わっていた。訪れるたびに違う姿を見せてくれるお花畑で多大な時間を費やしてしまい、一緒に行った子供たちは飽きてしまったようだ。午後2時ごろから下山する。途中で小雨に降られたが、カッパを着るほどでは無くすぐに上がった。ところが、午後3時ごろ櫛形山山頂目前のところで遠雷が聞こえ始めた。風向きから見てこちらには来なそうだが、その頃に甲府市街では土砂降りの雨と雷に見舞われていたらしい。一歩間違ったら危なかった。


    櫛形山三角点を過ぎたあたりで富士山が見え始めた。


    夏雲に巻かれた夏富士。一瞬だけでも見えただけでとても嬉しい富士山。

 ほぼ予定していた通りの午後4時に無事下山した。年々変わって行くお花畑の花たち、来年もまた違う姿を見せてくれるのだろう。しばらくは毎年通うことになるのだろう。



    この花は柵で囲ったのは良いが昨年に比べて元気が無く葉が枯れるのも早い。先行きが心配だ。
コメント (2)
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