山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

富士北麓の草原に咲く花たち  平成29年8月27日

2017年08月29日 | 花・花・花
 朝から2ヶ所を花の撮影に巡ったがまだ時間は12時前である。もう1ヶ所、富士北麓に広がる広大な草原に立ち寄ってみることにする。しかし、道路が渋滞していて想定外に移動に時間がかかり、さらには広大な草地の中を縦横無尽に走っている道路で道迷いしてしまい、目的地がどこかわからなくなってしまう。GPSを取り出して花の咲いていた場所を確認し、ようやく目的地に到着した頃には時間は午後2時を過ぎてしまった。


    マツムシソウ満開の草原。


    ヒキヨモギは散り始めている。数が減ったような感じがする。


    キキョウも満開。


    草原に咲くキキョウ


    コウリンカ


    元気に咲いていたシュロソウの大株。


    ネジバナ


    ネジバナ別株。この花も散り始めている。


    この草原は特殊な場所なので鹿の食害には無縁と思っていたのだがそうでも無いようだ。食害を受けたオオバギボウシの葉があちらこちらにある。


    なかなか見つけられなかったこの花も危機にさらされているのだろう。


    ムカゴソウ(ラン科)


    ムカゴソウ接写。昨年は簡単に見つかった気がするが、数を減らしているように見える。


    見ておきたかったのがこの花。朝開花して午後には散ってしまうこの花はこの時間では遅すぎる。マツ・バ・ニンジン。


    別の場所で見つけた株は上部が無くなっている。おそらくは鹿の仕業だろう。この花の咲く周辺は人の踏み跡も多く、確実に数を減らしている。


    こちらも見たかった花だがまだ蕾。姫・ヒゴタイ。


    菊葉のアザミもまだ蕾だった。

 鹿の食害は心配無用と思っていたこの草原も調べてみればかなりの食害を受けている(受け始めている?)ことがわかった。数年で著しく無残な変貌を遂げてしまう可能性は十分にある。規制して人を避けることは出来ても動物を避けることは出来ないし、そもそも保護柵を設置して保護が可能な場所では無い。

 場所を移動して別の花を見に行く。途中で姫シロ蝶に出会ったのは嬉しかったが、大型の鹿が走り去って行くのを見た時は腹立たしかった。


    居ました。今年もたくさん咲いてくれている。


    ヒナノキンチャク。かなりの大株。


    踊るヒナノキンチャク。マクロ100㎜で撮影。


    地面を這うように咲くこの黄色い花。もう終焉だが、なんとか咲き残っていてくれた。


    あまりお目にかかれる花では無いと思うのだが・・・ヒロハノカワラサイコ(バラ科キジムシロ属)。

 時刻は5時半になっていた。本日これまで。山に登らずに今週も不消化な週末となってしまった。盆地は暑いので涼しい高山に行きたいのだが、低地で見ておきたい花も山盛り、パトロールと保護ネット修復もやって無い。もうすぐ9月になってしまう。既に半分以上の週末日程が詰まってしまっている多忙の9月、スランプなどといっている場合ではない。
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富士北麓の白雲のラン  平成29年8月27日

2017年08月29日 | 花・花・花
 もう時期的に遅いのではないかと思いつつも、昨年結構な数の花を観察できた場所を訪れてみた。思っていた通り駐車場は満車で、少し離れた場所の路肩スペースに車を止めて森に入って行く。現地に到着したがなかなか花が見つからない。それもそのはず・・・既に花の時期を過ぎていた。


    やっと見つけたハクウンランだが、既に花は終焉。


    咲き残りがわずかにあるが、全て痛んでいる。


    ちょっと心配なのは数が減っているように見えること。時期的なものであれば良いのだが・・・


    EosM2に搭載した11‐22㎜広角レンズは接写が可能で、この程度までは近付ける。ただし、オートフォーカスではピントが合わずマニュアル撮影になる。

 思った通りこの場所は時期が遅かった。

 ついでにツリシュスランが咲く場所に移動する。マクロ100㎜とBorg300㎜とエクステンダー2倍を持って行く。カメラはEosM2、このカメラでどの程度望遠が使えるのか?


    EosM2に100㎜マクロを搭載。距離が遠いので100㎜ではツリシュスランは追い切れない。


    しかし、画像をトリーミングしてみると木の上部にベニカヤランが何株も着生しているのがわかる。


    Borg300mmを装着する。この程度の解像度が出せればまずまずだ。


    さらにエクステンションを装着して600㎜の画像。Iso800, 1/10secでシャッターを切る。

 ツリシュスランも時期が遅いのではないかと思っていたのだが、今年は花穂が見当たらずどうやら咲かなかったようだ。昨年は立派な花を何本も咲かせて多大なエネルギーを使ったであろうから、今年は花を付けずに養分を蓄える年なのだろう。

 EosM2はいつも使っているEos7Dに比べて小型で軽い。その分シャッターを切った際の振動も少なく抑えられる。望遠レンズを使用する際の最大の難点は画像のブレと被写体本体の動きである。Iso感度を上げてシャッタースピードを早めに切る必要があるのだが、暗い森の中ではそれもなかなか難しい。この日はスクリーンタッチシャッターで2秒タイマーに設定して出来るだけソフトにタッチしてシャッターを切ってみた。カメラの振動は最小限に抑えられたようで、1/10のシャッタースピードでもブレの少ない画像が撮れたように思う。センサーの性能も良く、広角レンズはレンズ口径が55㎜と小さく、地表から仰ぐように撮影することに長けている。広角でも望遠でも花を撮影するには好都合の機種ではないかと思う。
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