この山のカモメランは保護柵の修復と新たな設置のために今シーズン2度訪れているが、ポールと機材の荷揚げと作業のために、カモメランをゆっくりと観察している余裕など無かった。そのため保護柵の外でどれくらいの数が残っているのかはカウントが出来ていない。まだ保護柵が不完全な場所があるのだが、今回は作業では無く観察のために訪問する。久しぶりのポール無しでの登山であるが、部分的な修復が必要かも知れないのでワイヤーとネットは持って行くことにする。

ユモトマムシグサがまだ咲き残っていた。この1ヶ所でしか見つからない。

柵の外で咲いていたカモメラン。

例年は10株くらい咲いていた場所だが、今年は5株だけだった。葉の数も減少している。左側には食害の跡が見られる。

直接の食害跡が散見される。

こちらは花穂が食べられている。

最も問題なのはこの環境である。中央に立つ木の周辺にカモメランがあるが、周りは食害の影響で下草が無くなり山肌が乾燥している。これこそが数を減らす最大の原因。
保護柵を設置した場所に到着する。柵の周辺にもカモメランがあったのだが、今年は葉っぱだけ確認出来るものの咲いている株は1株しか見られなかった。この場所も下草が減ってヤマタイミンガサがはびこるようになってしまっている。一方、保護柵で囲った内側はショウマ類やユキザサなどが元気に葉を出しており、植生の差は歴然としている。

柵の外に咲いていたツルシロカネソウ

かなり不完全ながら、囲っただけの効果は現れている。ショウマ類、ユキザサ、ツルシロカネソウ等、元気に茂っており周辺との植生の差は歴然としている。

ポールが1本折れてしまっていたので落ちていた木の枝でとりあえずは修復しておく。一冬は越せないので年内中に修理が必要になるだろう。

柵の中は快適らしい。昨年よりもはるかにたくさんのカモメランが咲いてくれた。

元気なカモメラン。バンザイしたくなるほどに嬉しい。

5月に修復を行った保護柵。一冬越せるかどうかは微妙なところだ。

この柵の中も今までに無くたくさんのカモメランが咲いてくれた。葉の数はそれほど増えているわけでは無さそうだ。

カウントすると全部で9株咲いていた。バンザイ。

これが前回夜の9時過ぎまでかかって設置した柵。かなり頑丈に出来たと思うが、台風を凌げるかどうかは不安である。

昨年の夏に大規模な食害に遭って株数が半分以下になってしまった。根は残っていたようで予想していたよりは葉数があった。

表側のいちばん咲いていた場所は今年は1株しか咲いていない。残念でならない。

裏側の被害が少なかった場所はこの2株と少し離れた場所に1株咲いていた。例年ならば50株くらい咲く場所が今年は4株だけしか咲かなかった。

カモメランに混じってヒメムヨウランが一株。
他にも群生していた場所があったので立ち寄ってみたが、その場所は葉も見つからず、消滅してしまったようだ。オオヤマサギソウも完全に姿を消してしまっている。そして、よほど食べ物が無くなってきたようで普段は食べないヤマタイミンガサまでが食害を受けていた。

食害を受けたヤマタイミンガサ。
もう少し囲ってあげたい場所もあるのだが、高さが1.2mほどの低い保護柵ではいつ鹿が乗り越えてくるかわからない。鹿が自由に身動きできない程度のある大きさの柵を複数設置するほうがこの高さのネットでは鹿対策に有効なのではないかと考えている。とりあえずは今シーズンの花の時期に間に合わせてやれることはやったと思っている。あとは、いつか行政のほうでもっと頑丈な柵で広く囲ってくれるのを待つことになる。さあ、復活してくれ、カモメランよ。

ユモトマムシグサがまだ咲き残っていた。この1ヶ所でしか見つからない。

柵の外で咲いていたカモメラン。

例年は10株くらい咲いていた場所だが、今年は5株だけだった。葉の数も減少している。左側には食害の跡が見られる。

直接の食害跡が散見される。

こちらは花穂が食べられている。

最も問題なのはこの環境である。中央に立つ木の周辺にカモメランがあるが、周りは食害の影響で下草が無くなり山肌が乾燥している。これこそが数を減らす最大の原因。
保護柵を設置した場所に到着する。柵の周辺にもカモメランがあったのだが、今年は葉っぱだけ確認出来るものの咲いている株は1株しか見られなかった。この場所も下草が減ってヤマタイミンガサがはびこるようになってしまっている。一方、保護柵で囲った内側はショウマ類やユキザサなどが元気に葉を出しており、植生の差は歴然としている。

柵の外に咲いていたツルシロカネソウ

かなり不完全ながら、囲っただけの効果は現れている。ショウマ類、ユキザサ、ツルシロカネソウ等、元気に茂っており周辺との植生の差は歴然としている。

ポールが1本折れてしまっていたので落ちていた木の枝でとりあえずは修復しておく。一冬は越せないので年内中に修理が必要になるだろう。

柵の中は快適らしい。昨年よりもはるかにたくさんのカモメランが咲いてくれた。

元気なカモメラン。バンザイしたくなるほどに嬉しい。

5月に修復を行った保護柵。一冬越せるかどうかは微妙なところだ。

この柵の中も今までに無くたくさんのカモメランが咲いてくれた。葉の数はそれほど増えているわけでは無さそうだ。

カウントすると全部で9株咲いていた。バンザイ。

これが前回夜の9時過ぎまでかかって設置した柵。かなり頑丈に出来たと思うが、台風を凌げるかどうかは不安である。

昨年の夏に大規模な食害に遭って株数が半分以下になってしまった。根は残っていたようで予想していたよりは葉数があった。

表側のいちばん咲いていた場所は今年は1株しか咲いていない。残念でならない。

裏側の被害が少なかった場所はこの2株と少し離れた場所に1株咲いていた。例年ならば50株くらい咲く場所が今年は4株だけしか咲かなかった。

カモメランに混じってヒメムヨウランが一株。
他にも群生していた場所があったので立ち寄ってみたが、その場所は葉も見つからず、消滅してしまったようだ。オオヤマサギソウも完全に姿を消してしまっている。そして、よほど食べ物が無くなってきたようで普段は食べないヤマタイミンガサまでが食害を受けていた。

食害を受けたヤマタイミンガサ。
もう少し囲ってあげたい場所もあるのだが、高さが1.2mほどの低い保護柵ではいつ鹿が乗り越えてくるかわからない。鹿が自由に身動きできない程度のある大きさの柵を複数設置するほうがこの高さのネットでは鹿対策に有効なのではないかと考えている。とりあえずは今シーズンの花の時期に間に合わせてやれることはやったと思っている。あとは、いつか行政のほうでもっと頑丈な柵で広く囲ってくれるのを待つことになる。さあ、復活してくれ、カモメランよ。