毎年恒例となっている三ツ峠清掃登山だが、今年は山梨県山岳連盟創立70周年記念事業として一般募集も行い、総勢約60名を集めての大登山となった。といっても私はメインの9日は仕事があるため集合時間の8時半には行けず、大幅に遅れて午後2時から登り始める。昨年に続いて今年も夕方から行われる勉強会の講師を仰せつかっており、前日未明の3時までスライド編集を行ってやっと完成したパワーポイントのデータを持って三ツ峠山荘に向かう。午後3時に当日組は下山を開始したらしく、途中ですれ違うことになってしまう。3時半に三ツ峠山荘に到着し、4時半ごろから宿泊組の10数名を迎えてスライド上映会を行った。予定では20名近く宿泊するはずだったのだが翌日の天気予報が雨だったため、関東地区の山岳連盟メンバーが全てキャンセルとなり、山梨県山岳連盟メンバーの勝手知ったる人たちを相手に自由な討論を交えながらの上映会となった。山梨県の絶滅危惧種のスライド、特に今年のレッドデータブック発刊で新たに登録された植物を中心としたスライド、および保護柵設置による植生の変化とその効果について数年間の写真データを元に講演させていただいた。それなりのインパクトのある講演になったのではないかと思う。機会があればブログ上で公開したいと思う。
登りながら見た植物を掲載する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/4c/51b6c6c42b2c8994becaac480d2f6110.jpg)
ツルアジサイ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/94/2faf110b3eb7936dd308a18381262fe5.jpg)
ガクアジサイによく似ているがこちらは木に絡みつく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/53/953907eb1bdced0cd06d2ecabb031fba.jpg)
ガマズミ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/67/d05717ba2a1620d9828e9edbf1126b24.jpg)
遂にヤグルマソウまでが食害を受けるようになってしまった。よほど食べ物が無いとみえる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/5f/cf52c8e514c529a8ce719af496711f65.jpg)
登山道脇に咲いていたヒメムヨウラン
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/10/242e856039daf8a3f29b3ac93cd58b78.jpg)
もうほとんど痛み始めていた。
上映会終了後、宿泊部屋に移動して宴会、兼花と山談義が始まる。夕食後は三ツ峠山荘の中村さんも交えての大懇親会となり、メンバーの皆さんが持っている山と花に対する熱い思いについて語り合い、大いに盛り上がったし勉強にもなった。風呂に入らせてもらって11時に就眠した。
翌朝7時半に朝食をいただいていると本日の植物観察会メンバーの2人が8時に登って来てさっそく中村さんが案内して保護地区に出かけて行った。私も合流する予定だったのだが出遅れてしまい、遅れて現地に向かうと既に観察が終わって山荘に戻るところだった。すると、中村さんが特別に配慮してくれて、私ともう1人、通りかかった前日の宿泊客の2人だけを連れて保護地区を案内していただくこととなった。花咲じじい作戦作戦が今年はうまくいって無かったので、今年はもう一度この保護地区内の環境を見ておきたいと思っていたので、特別な配慮に大感謝である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/36/920c15425283ee9c918863665abf7ac8.jpg)
青々と茂るこの保護地区の植生は何度見ても凄い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/a4/3ec1eefd8bdde98b9d35fae998dc3531.jpg)
圧倒的なオオバギボウシ、その中にクガイソウやヨモギ、フウロなどの元気な葉が混じる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/ec/096c9ac34f0ca230656381bb8373d937.jpg)
ユキザサも群落を形成している。かつての黒岳にもこのようなユキザサ群落があったが今は消滅している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/c3/fd01169fde66383512bb6372a2a09f56.jpg)
このような環境があってこそこの花が元気に咲いてくれる。
保護地区の中にはもちろんシダもあるしバイケイソウもスゲも生えている。しかしそれらの植物がどんどんはびこって来るというわけでは無く、調和を保って混生している感じがする。鹿の食害が無ければ、バイケイソウやシダばかりがはびこるような環境にはならないのではないだろうか。花咲じじい作戦がうまく行かずだいぶ気分が落ち込んでいたが、この保護地区を見せていただいてまた元気を取り戻せた気がする。引き続き作戦続行である。
午前10時には解散となったが山頂付近の花は見て回らずにメンバーを案内して富士北麓の森にちょっとだけ立ち寄ってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/c9/760d0ce82c600e14800f196e7d22b94f.jpg)
ベニカヤラン。花が終わって種になっているだろうと思っていたが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/ab/bc02528857939b62851b1b960b3dc879.jpg)
トリーミング画像。散りそうな花は本当に紅色をしていた。ベニカヤランの名前に納得した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/71/7ed4a7ef3b7ec14117a8b1940cf4839d.jpg)
ツリシュスラン
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/8e/1f1d3afbd63e8811441bf25cecb184bf.jpg)
トリーミング画像。昨年は花が咲かなかったが今年は3本くらい花芽を付けているようだ。
時々小雨が降る中の富士北麓散策だったが、メンバーの皆さんはそれなりに楽しんでいただけたようである。
今回の講演会のためにだいぶ駆け足であちらこちらの花の写真撮影や保護ネットの補修や新設を行ってきた。やっとひと段落といった感はあるが、まだまだ観察に行きたい場所や新たな探索候補地は山盛りである。ゆっくり休んでいる暇は無さそうだ。
登りながら見た植物を掲載する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/4c/51b6c6c42b2c8994becaac480d2f6110.jpg)
ツルアジサイ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/94/2faf110b3eb7936dd308a18381262fe5.jpg)
ガクアジサイによく似ているがこちらは木に絡みつく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/53/953907eb1bdced0cd06d2ecabb031fba.jpg)
ガマズミ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/67/d05717ba2a1620d9828e9edbf1126b24.jpg)
遂にヤグルマソウまでが食害を受けるようになってしまった。よほど食べ物が無いとみえる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/5f/cf52c8e514c529a8ce719af496711f65.jpg)
登山道脇に咲いていたヒメムヨウラン
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/10/242e856039daf8a3f29b3ac93cd58b78.jpg)
もうほとんど痛み始めていた。
上映会終了後、宿泊部屋に移動して宴会、兼花と山談義が始まる。夕食後は三ツ峠山荘の中村さんも交えての大懇親会となり、メンバーの皆さんが持っている山と花に対する熱い思いについて語り合い、大いに盛り上がったし勉強にもなった。風呂に入らせてもらって11時に就眠した。
翌朝7時半に朝食をいただいていると本日の植物観察会メンバーの2人が8時に登って来てさっそく中村さんが案内して保護地区に出かけて行った。私も合流する予定だったのだが出遅れてしまい、遅れて現地に向かうと既に観察が終わって山荘に戻るところだった。すると、中村さんが特別に配慮してくれて、私ともう1人、通りかかった前日の宿泊客の2人だけを連れて保護地区を案内していただくこととなった。花咲じじい作戦作戦が今年はうまくいって無かったので、今年はもう一度この保護地区内の環境を見ておきたいと思っていたので、特別な配慮に大感謝である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/36/920c15425283ee9c918863665abf7ac8.jpg)
青々と茂るこの保護地区の植生は何度見ても凄い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/a4/3ec1eefd8bdde98b9d35fae998dc3531.jpg)
圧倒的なオオバギボウシ、その中にクガイソウやヨモギ、フウロなどの元気な葉が混じる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/ec/096c9ac34f0ca230656381bb8373d937.jpg)
ユキザサも群落を形成している。かつての黒岳にもこのようなユキザサ群落があったが今は消滅している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/c3/fd01169fde66383512bb6372a2a09f56.jpg)
このような環境があってこそこの花が元気に咲いてくれる。
保護地区の中にはもちろんシダもあるしバイケイソウもスゲも生えている。しかしそれらの植物がどんどんはびこって来るというわけでは無く、調和を保って混生している感じがする。鹿の食害が無ければ、バイケイソウやシダばかりがはびこるような環境にはならないのではないだろうか。花咲じじい作戦がうまく行かずだいぶ気分が落ち込んでいたが、この保護地区を見せていただいてまた元気を取り戻せた気がする。引き続き作戦続行である。
午前10時には解散となったが山頂付近の花は見て回らずにメンバーを案内して富士北麓の森にちょっとだけ立ち寄ってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/c9/760d0ce82c600e14800f196e7d22b94f.jpg)
ベニカヤラン。花が終わって種になっているだろうと思っていたが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/ab/bc02528857939b62851b1b960b3dc879.jpg)
トリーミング画像。散りそうな花は本当に紅色をしていた。ベニカヤランの名前に納得した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/71/7ed4a7ef3b7ec14117a8b1940cf4839d.jpg)
ツリシュスラン
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/8e/1f1d3afbd63e8811441bf25cecb184bf.jpg)
トリーミング画像。昨年は花が咲かなかったが今年は3本くらい花芽を付けているようだ。
時々小雨が降る中の富士北麓散策だったが、メンバーの皆さんはそれなりに楽しんでいただけたようである。
今回の講演会のためにだいぶ駆け足であちらこちらの花の写真撮影や保護ネットの補修や新設を行ってきた。やっとひと段落といった感はあるが、まだまだ観察に行きたい場所や新たな探索候補地は山盛りである。ゆっくり休んでいる暇は無さそうだ。