山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

今宵の月はスーパームーン? 思親山のパール富士  平成31年1月21日

2019年01月22日 | 月富士
 スーパームーンとはその年に最も地球との距離が近い満月というものだと思っていたのだが?新聞やネット、さらにテレビでもこの日の月がスーパームーンと報道されていたようだ。私が今年のカレンダー用に調べた情報では今年のスーパームーンは2月20日の満月になっている。まあ、どちらでも大きい月であることには変わりない。

 パール富士を狙うならば前日夕方の富士宮あたりから狙ったほうが時間的には良かったのだが混雑が予想されるうえに良さそうな駐車場が無い。さらに天候も悪く出かけなかった。この日は思親山の山頂でパール富士になるのだが、日没後40分ごろのパール富士のため写真撮影には露出が難しい。月に合わせれば富士山が消えてしまい富士山に合わせると月が吹き飛んでダイヤモンド富士のようになってしまう。何度か狙っているが15夜のパール富士撮影はうまく撮れたことは無いと言って良い。佐野峠までの林道が心配だったが幸いにして凍結箇所は無く車も全くすれ違わなかった。さらには平日ということもあってパール富士を狙っている人は居ないようで、佐野峠には1台も車は止まっていなかった。本日は林道、山頂とも独占である。


    佐野峠から見る富士山。峠を出たのが4時10分ごろだったので日没までに山頂に到着できるかどうか危うい時間。


    思親山山頂から見る富士山。黙々と歩いてなんとか残照の時間に間に合った。


    富士山の裏側に巻き付いていた雲が消えてスッキリとした夕富士が現われた。


    残照富士


    アースシャドウの富士山

 本日も3台のカメラと3本の三脚、レンズは4本を担ぎ上げてきた。距離が短いことと食料は不要なためにこのくらいは担ぎ上げることが出来る。3台をセットして画像をモニターで確認して露出を考えつつ、月の出を待つ。


    55㎜。山頂に月が現われた。


    インターバルタイマーにしてカメラにお任せでシャッターを切る。


    少し暗めに撮影してパソコンで明るく補正している。これくらいの感じで撮れていれば上出来だと思う。


    ボーグ200㎜。ダイヤモンド富士用の絞りを入れて暗めの露出で撮影。


    パール富士であるが、見方によってはダイヤモンド富士のようにも見えてしまう。


    15夜パール富士の撮影の難しいところである。


    シャッタースピードを遅くして明るめに撮影。どのくらいの露出で撮れば良いのか未だにわからない。


    こちらが今回いちばん撮ってみたかったボーグ400㎜望遠レンズの画像。モニターで確認しつつシャッタースピードを変えながらいろいろ撮影してみた。


    月が現われた。やはりダイヤモンド富士のように見えなくも無い。


    もう少し暗めに撮影。


    露出を月に合わせると富士山の形は完全に消えてしまう。


    これくらいが月の形と富士山を同時に撮影するギリギリの露出だろう。


    月が富士山から離れて視野から外れる。

 月に露出を合わせて撮るならば、やはり剣ヶ峰の裏側に現れる月を超望遠で狙って剣ヶ峰のシルエットを浮かび上がらせる撮影になるだろう。月と富士山を同時に撮影しようとするには、日没前後10分がベストということになるだろう。この15夜のパール富士は写真で撮るよりも自分の目で見たほうが遥かに綺麗である。


    三脚を担いで撮り歩きながら撤退する。植林帯から垣間見る月と富士山。


    冬の森に昇る月。妖艶な月の輝きが森を照らす。


    佐野峠の月と富士山。駐車している車は私の車だけ。誰にも会わなかった。

 写真の出来はさておいて、本日眺めた月と富士山は天候が良かったこともあって心が洗われるような美しい景色だった。パール富士だけでなく、月夜の森を歩くのもなかなか楽しいものである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

忠霊塔と月光の富士山 新倉山浅間公園  平成31年1月19日

2019年01月22日 | 番外編
 桜の花が咲く頃には訪問者がたくさんで近付くのも難しい新倉山浅間公園であるが、混雑が嫌いな私は未だにこの公園を訪れたことが無い。月光が富士山を照らすこの日ならばきっと忠霊塔と富士山のコラボレーションが見られるはずだ。道順もネットで調べてきたことだし、ちょっと立ち寄ってみることにする。

 広い駐車場に車を止めて、ちょっと歩けばすぐに到着できるのだろうと思っていたのだが・・・何だこの階段は!?石割神社にでも登るような長い階段が続く。カメラ3台持って来たのは失敗だったか?


    ライトアップされた忠霊塔と月光の富士山。ライトの明かりが強過ぎるため右側のライトは塔で隠し左は手すりで隠して撮影。


    富士山右裾から予定通りの時刻に現れた白い筋。


    この白い筋は国際宇宙ステーション。


    月光の富士山と国際宇宙ステーション。6枚を比較明合成。今回狙っていたのはこの忠霊塔と月光富士とISSのコラボレーション。


    富士山を狙って構えたカメラは思っていたよりも右から現れたため、画像の右上に一部しか写っていなかった。山頂の光は飛行機。3台目はセットに間に合わず。

 カメラをセットして試し撮りしていると若者たち5人組が展望台にやって来た。一緒にベンチに座って7時5分に現れるISSを観察することにした。私の肉眼では残念ながらISSは見えなかったが、若者たち5人は皆見えたようでそれなりに喜んで下山して行った。


    忠霊塔と月


    おそらく向こうが北になるはず。廻る北天の空が撮れそうだが、ライトアップが強過ぎて星を撮るには工夫が必要だろう。


    垣間見る月光富士


    桜の花の咲く頃ならば・・・

 初めて訪れた新倉山の忠霊塔だが、思ったよりも階段が長いこと、思ったよりもライトアップが強いことがわかったが、それでもISSはなんとか撮ることが出来た。桜の咲く頃、出来れば人の少ない夜を狙って訪問できたらと思う。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダイヤモンド富士と夕暮れの空 石割山  平成31年1月19日

2019年01月22日 | ダイヤモンド富士
 石割山からキャッツアイを狙うならば翌日の1月20日であるがちょうど同じ日に丹沢の大室山でもキャッツアイが狙える。先日二十曲峠でキャッツアイの撮影に成功しているので今度は距離を離して丹沢山系から狙いたいのだがそこまで登る元気が出るかどうか?その前に明日は天気が悪そうである。何度も撮影に出かけている石割山のダイヤモンド富士だが霞が出ていることが多く、未だにチカリと輝くダイヤの撮影には成功していない。朝から澄んだ青空が広がったこの日ならばきっと夕暮れのキラリと光るダイヤが撮れるだろうと出かけてみた。


    二十曲峠。本日は1台も車が止まっていない。お昼を過ぎた頃から少し雲が出てしまった。


    石割山山頂。やはり1日中スッキリと晴れてはくれず、だいぶ雲が広がってしまった。


    石割山のダイヤモンド富士。ダイヤの頃には富士山の後ろに雲が出てしまったが、それでもかなり輝いてくれた。


    次第に裏側の雲が高くなる。


    あと1日遅ければ白山岳に沈んだはず。


    ダイヤの後の雲


    200㎜望遠。


    右寄りに沈む。


    白山岳ギリギリ。明日ならばキャッツアイになるはず。

 速攻で下山の予定だったのだが富士山の裏側に出た雲の他に面白い雲が次々に流れてくる。夕焼けが期待できそうだが彩雲も見られるかも知れない。日没時間近くまで待ってみることにする。


    夕焼けの雲


    富士山の上を流れる雲が少しだけ彩雲になった。


    プチ彩雲


    十分に楽しめた夕暮れの空。

 日没の5時ごろまで待って下山開始する。薄雪が積もって滑りやすくなっている登山道は下山の時のほうが滑って転倒し易い。かなり気をつけて歩いたのだが途中で見事にスリップして転倒したが軽く肘を打った程度だった。次第に雲が晴れて澄んだ夕空が広がってきた。三脚を担いだまま取り歩きながら下山した。


    途中から見る澄んだ夕空


    二十曲峠の夕景

 1時間近くかけて下山し、5時50分ごろに二十曲峠に下山した。この日の二十曲峠は私以外の訪問者は居なかったようだ。石割山山頂も思っていたよりも人が少なく、ダイヤを見に来た女性3人組の他はカメラマンは居なかった。素晴らしかった石割山山頂からの夕焼けの空も独り占めである。

 さて、本日はこれからもう1ヶ所立ち寄ってみることにする。月明かりが照らす富士山とのコラボレーションが楽しめるはずだ。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする