山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

月光ダブルダイヤモンド富士 田貫湖  平成31年1月24日

2019年01月24日 | 月富士
 今宵は月齢17の月で形が歪んでしまってはいるが、田貫湖に行くとちょうど富士山の上に月が昇って来る。月の紋様を出しながら富士山を撮るのならば剣ヶ峰のシルエットを狙うしかないのだが、場所が田貫湖なので月の光を拡散させて撮るのであれば月光のダブルダイヤモンド富士が撮影出来る絶好の日でもある。精進湖に立ち寄った後、田貫湖に到着したのは6時半ごろ、もう暗くなっているが富士山のシルエットははっきりと見える。3台のカメラと4本の三脚を担いで湖畔に向かう。既に10本以上の三脚が並べられており、スタンバイしている人も数人居た。


    夕暮れの田貫湖


    本日狙うのはこの構図での月光ダブルダイヤモンド富士。剣ヶ峰の上に月が昇って来る位置でカメラをセットする。


    もう1台は剣ヶ峰の建物の上に昇って来る月を420㎜望遠で狙う。暗い中でのピント合わせは非常に難しく、何度も星に照準を合わせて調整する。

 2台のカメラは並べてセット、さらにもう1台は訳あって30mほど離れた位置にセットする。暗い中での望遠レンズのフォーカス合わせは非常に難しく、まずは遠方のライトで合わせた後大き目の星であわせ、さらに小さめの星で合わせ直すという手間がかかる。それでも合っていないことがしばしばあるため、何度も富士山を撮影してみてきっちりと合っているかどうかを確認する。月の出まで1時間ほど準備時間があったのだが、3台のカメラのセットが終わったのは月の出の15分前だった。


    山頂が輝き出した。


    月が現われる。


    風が止み、湖面も穏やか。美しい月光ダブルダイヤモンド富士を見ることが出来た。


    同上


    こちらは420㎜望遠レンズ。剣ヶ峰に昇って来た月。


    剣ヶ峰に昇る十七夜の月


    トリーミング。空気のゆがみで月の辺縁が波打っている。


    30m離れた位置にセットしてあったのは月光ティアラ狙いの800㎜望遠レンズ。


    予想はしていたのだが、17夜の月だと上部が陰って変形しているために輝いてくれない。


    やはり17夜では月光ティアラの撮影は難しそうである。

 17夜の月の月光ティアラはおそらく撮れないであろうと予想していたのだがやはり今回のレンズとカメラの設定では困難であった。月が右寄りに出たように見えるのだが、これは上部の欠けた部分が暗くて写らないためで、満月ならばおそらくちょうど良い位置だったのではないかと思っている。月光ティアラを狙うのならば15夜の月ということになりそうである。


    今時珍しい6枚羽根絞りの12㎜広角レンズ。


    素晴らしい月を堪能させていただきました。

 湖面が揺れず普通のダイヤモンド富士を含めてこれほどの好条件でダブルダイヤモンド富士を撮影できる日はあまり無いであろう。良い日に訪問することが出来て素晴らしい景色を見ることが出来た。
コメント (2)
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夕暮れの精進湖  平成30年1月23日

2019年01月24日 | 番外編
 朝は雲が広がっていた甲府盆地だがお昼過ぎからスッキリした青空が広がった。この日の夜は田貫湖に撮影に出かける予定であるがその前に夕暮れの精進湖に立ち寄った。


    残照のダブル富士。少し凍り付いた湖面に美しい富士山が映し出された。


    12㎜広角レンズ。

 さて、この日は日没10分から15分後くらいに富士山の上空を弧を描いて飛ぶ国際宇宙ステーションが見られるはずである。問題なのは時間帯で、日没間もないまだ明るい空の中でISSが輝いてくれるのかどうか?これはテストである。


    計算では富士山の2個分から3個分くらい上を飛ぶはず。17㎜レンズでギリギリの画角のはず。


    もうそろそろ富士山の真上あたりを通り過ぎているはずだが・・・?何も写らず。


    同じく12㎜の視野。こちらにも何も写っていない。


    もう通り過ぎて沈んでいる時間である。残念ながらISSは捉えられず。

 うまくすれば写るのではないかと思っていた日没10分後のISSだが残念ながら写らず。飛ぶ高さにもよるかもしれないが、狙うならば日没30分後くらいからが良さそうである。またチャレンジしたい。
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