山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

キタダケカニツリ (イネ科)

2021年10月09日 | イネ科
 高山帯の礫地に生育する多年草である。茎は直立し、高さ10 ~ 30㎝。円錐花序で小穂は密につく。小花は 2 ~ 3個。護穎の先は 2 裂し、その間から4 ~ 6㎜の芒が出て、外側に曲がる。近縁種のリシリカニツリより全体に毛は少ないか無毛に近く、花序も太く、小穂もやや大きい。北岳周辺に特産する。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN) 2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN)


    キタダケカニツリ 令和3年8月 北岳で撮影


    枯れかけているが、茎に毛が無い。


    別株。


    まだ茎が青い。毛が生えていない。


    リシリカニツリに比べて岩の多い隙間を好むようである。

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リシリカニツリ (イネ科)

2021年10月09日 | イネ科
 高山帯の礫地に生育する多年草である。茎は直立し、高さ10 ~ 30㎝。茎や葉鞘、花序に白色の軟毛がはえる。葉は幅1~4㎜の線形で、両面とふちに少し毛が生える。花序は円柱形で黄緑色~帯紫黄緑色の小穂を密につける。小花は 2 ~ 3個、護穎の先は 2 裂し、その間から5 ~ 7㎜の芒が出て外側に曲がる。山梨県では南アルプスと八ヶ岳に生育しており、個体数はそこそこにある。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    リシリカニツリ 令和3年8月 八ヶ岳で撮影


    礫地を好んで生育している。


    同上 茎に軟毛が生えている。


    令和3年8月 北岳で撮影


    茎に生えた白い軟毛

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ミヤマハルガヤ (イネ科 )

2021年10月09日 | イネ科
 高山帯の草地を好んで生育する多年草である。茎の高さ15 ~ 30㎝で無毛。花序は円柱形、長さ2 ~ 5㎝、直立する。帰化植物(欧州・シベリア原産)のハルガヤに似るが、本種の苞穎は無毛である。利尻山と南アルプスの高山帯に生育しており、山梨県での生育地は限局している。


    ミヤマハルガヤ 令和3年6月 北岳で撮影


    ハクサンチドリとミヤマハルガヤ


    本来は小穂を分解して苞穎が無毛であることを確認しないと確定できないが、そこまでは行っていない。

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