例年より1週間ほど遅いのではないだろうか、ようやく武田通りのサクラが一部だけほころび始めた。この桜が咲くのと同じ頃にカイコバイモやコシノコバイモが咲き出す。探していたジロボウエンゴサクの情報も花仲間からいただいたので、南部町まで探しに出かけてみる。

雨が上がって本日は真っ青な青空が広がった。白い富士山がひときわ美しい。

カタクリはまだ葉を出したばかりで花芽が見えない。

気の早いキクザキイチゲが蕾をふくらませていた。

しかし、甲斐の姫君は・・・

幼弱な葉は見つけたがまだ時期が早く、花はひとつも見当たらなかった。

たぶんこれが探しているジロボウエンゴサクの葉であろう。

意外とあっさりと見つかった。

別の場所。それなりの個体数があった。

葉先が少し尖っている。

しかし、枯れている草の根元付近に生えている。これはマツカゼソウではないだろうか?まさか、幼弱なマツカゼソウの葉か??

マツカゼソウの根元を調べてみると幼弱な葉が出ていた。茎の太さが全く違う。

葉の形も違う。こちらは葉先が尖っておらず、厚みがある。

やはりこれはジロボウエンゴサクで間違い無さそうである。
他県ではおそらくジロボウエンゴサクはそれほど珍しい花ではないかも知れないが、山梨県では生育地が限られていて絶滅危惧種に入っている。本物かどうかは花が咲く時期に再訪して花茎の下に付く苞を確認しないと確定できない。今回見た様子では花が咲くのはまだ1ヶ月くらい先になりそうである。今年はなんとかこの花を見てみたいと思っている。