山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

本家大洞山散策  平成26年10月4日

2014年10月09日 | 山梨無名山
 無名の御坂山系(京戸山系)大洞山は先日訪れたが、山中湖外輪山の大洞山はまだ訪れたことが無い。この山系にある立山展望台はダイヤモンド富士やパール富士の撮影に以前から注目している場所であるが、なかなか訪れる機会が無く、ルートの様子も含めて見ておきたい場所だった。もうひとつ注目しているのがアザミ平の草地だ。変わった花が咲いている(咲いていた)という記録を見たことがあり、行ってみたい場所だった。天候は曇りで富士山の眺望は望めないが、今後再訪する可能性が高い場所なので、ルート調査の意味を含めて行ってみることにした。

 10時ごろに篭坂峠に到着したものの、準備中に強烈な腹痛をおこして一旦退却。コンビニに立ち寄ってトイレを借りるが、その後も腹痛と腹ゴロゴロが続く。出発は10時45分になってしまう。


    墓地の間を通ってコースに入る。


    窪んではいるが、傾斜が緩やかな至って良いハイキングコース。


    立山とアザミ平の分岐点。右に進んで立山を目指す。


    立山東分岐と書かれている。その先にお花畑があるらしいので、須走紅葉台方向に標高差で100mほど下る。


    その先にはハコネギクの群落がたくさんあった。


    樹林帯の中のハコネギク群落。


    開けた草地があるのかと思ったが、ずっと樹林帯の中の道。引き返して立山展望台に行く。


    登山道脇に小さな白い花。もう終わりかけているが、コフウロ。


    トゲの生えた痛そうな実。


    サンショウバラの実だった。美しいバラには実にもトゲがある。


    立山展望台到着。天気が良ければ向こうに富士山が見えるはず。


    こんなところにウメバチソウ。バラの木の間から顔を出していた。


    イブキジャコウソウ? 葉っぱが違うように思う。

 周辺を散策しながら、12時10分に立山展望台に到着した。寄り道しなければ篭坂峠から1時間ほどで到着できそうだ。道はきわめて良く、夜中に歩いても問題無さそうだ。小休憩しておやつを食べると、またしても腹痛がぶり返す。前日回転寿司で生サバを食べ過ぎたかもしれない。


    立山からアザミ平に向かう途中で越える畑尾山。樹林帯の中の静かなピーク。


    周辺にはブナやナラの大木が立つ。


    来年のテーマは着生植物。きっとこんな巨木の木の上に着生しているのだろう。


    アザミ平分岐点。


    アザミ平の草地の中にはウメバチソウが咲いていた。


    大部分がこのような砂礫の荒れ地。


    先ほどの立山展望台と同じ花だろうが、砂礫の中にたくさんあった。これは何?


    アザミ平はロープで保護されているが、中は鹿の踏み跡でいっぱい。これでは植生は保護できない。おそらくはネットで見た珍しい花も絶えているだろう。


    色鮮やかなトリカブト。

 アザミ平の外れから色気を出して森の中へ入り込んだところ、霧で方向を見失いプチ迷子になる。GPS片手に道を探すが、GPSが示す道のところには道は無い。衛星の補足状態が悪いようだ。こんな時はとにかく上に登っていちばん高いところへ・・・と少し登ると道に出た。どこかで登山道を横切っているはずなのだが、霧の立ち込める森の中だったのでわからずに過ぎてしまったようだ。


    霧の立ち込める森の中でプチ迷子。知らないうちに登山道を横切って通り過ぎてしまったようだ。


    静かな広葉樹林の森。霧の立ち込める森もなかなか良い。


    美しいヒメシャラの森。


    大洞山到着。展望の無い森の中のピーク。

 午後2時、大洞山山頂到着。腹痛を起こすのでパンを半分だけ食べて篭坂峠に戻る。眺望は無いが、山中湖外輪山で手付かずの紅葉樹林帯が残る大洞山・三国山界隈は、きっと珍しい花が咲くのだろう。ルートは明瞭、富士山の眺望は立山展望台とアザミ平の2ヶ所で得られることがわかった。 

 


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