山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

カナクギノキ (クスノキ科) Lindera erythrocarpa Makino

2024年07月13日 | 樹木類
 広葉樹林帯の林内や林道脇に生育する落葉高木である。雌雄異株。葉は互生し有柄、葉身は長さ6~13㎝の倒披針形、表面は無毛である。花は葉と同時に開き黄緑色、散形状につき、雄花は長さ3㎜くらい、雌花はやや小さい。新枝は黄褐色や灰褐色、2年目以降は淡褐色で皮目がある。緑色の枝を出すクロモジと区別できるはずであるが、カナクギノキにも緑色の枝のものがある。幹は淡褐色で縦方向の縞が入るが、老木になると皮が剥がれ落ちる。果実は径 6 ~ 7㎜の球形で秋に紅熟する。類似のクロモジは果実が黒紫色に熟す。花期は 4 ~ 5 月。箱根以西の暖地に分布し、県内では南部町以南に生育しており、個体数は少ない。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017年環境省カテゴリー :なし

    林道脇に生えるカナクギノキ 2024年5月 南部町で撮影

    花は葉の展開と同時に咲く。

    カナクギノキの花

    雄花と雌花があるはずであるが・・・

    観察不足で不明

    幹は淡褐色で縦向きの皺が目立つ。

    大型のカナクギノキ

    黄色い花をたくさん付けている。

    カナクギノキの花

    老木になると樹皮が剥がれる。

 秋になると赤い果実を付けるはずだが、まだ確認できていない。






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