広葉樹林帯の林内や林道脇に生育する落葉高木である。雌雄異株。葉は互生し有柄、葉身は長さ6~13㎝の倒披針形、表面は無毛である。花は葉と同時に開き黄緑色、散形状につき、雄花は長さ3㎜くらい、雌花はやや小さい。新枝は黄褐色や灰褐色、2年目以降は淡褐色で皮目がある。緑色の枝を出すクロモジと区別できるはずであるが、カナクギノキにも緑色の枝のものがある。幹は淡褐色で縦方向の縞が入るが、老木になると皮が剥がれ落ちる。果実は径 6 ~ 7㎜の球形で秋に紅熟する。類似のクロモジは果実が黒紫色に熟す。花期は 4 ~ 5 月。箱根以西の暖地に分布し、県内では南部町以南に生育しており、個体数は少ない。
2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2005年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2017年環境省カテゴリー :なし
林道脇に生えるカナクギノキ 2024年5月 南部町で撮影
花は葉の展開と同時に咲く。
カナクギノキの花
雄花と雌花があるはずであるが・・・
観察不足で不明
幹は淡褐色で縦向きの皺が目立つ。
大型のカナクギノキ
黄色い花をたくさん付けている。
カナクギノキの花
老木になると樹皮が剥がれる。
秋になると赤い果実を付けるはずだが、まだ確認できていない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます