山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

センブリの咲く山へ  平成26年10月10日

2014年10月15日 | 山梨百名山
 時にキスミレを見に、時に月や彗星を撮影に、時にダイヤモンド富士撮影に3連登したこともあるこの山、もう何度登ったか覚えていない。富士山の眺望が良く、豊かな植生を持つこの山に、さらに新たなる花情報をいただいた。この山にはまだ私がお目にかかったことが無いセンブリが咲くのだそうだ。ムラサキのほうは昨年初めてお目にかかり、今年も開花しているのを見てきた。しかし、白いほうのセンブリは未だにお目にかかったことが無い。先日の皆既月食の日にうーさんと訪れる予定を立てていたのだが、用事が入ってしまい行けなくなってしまった。既にうーさんが下見しておいてくれてあり、おおよその場所も聞いたので探すのは容易だろう。

 午後2時、山のふもとにあるキャンプ場の駐車場を出発する。道は良いので夕暮れ過ぎの下山を覚悟して登る。登山道を登り始めてすぐのところで、早くも目的の花を発見する。ここにあったのは2株だけだった。


    天気はいまいちだが、富士山は見えていた。キャンプ場の駐車場から出発。


    登山道脇のあちらこちらに咲いていたリュウノウギク。


    トリカブトがちらほら。


    早くも目的の花、センブリを発見。ムラサキよりも二回りほど小さい。

 さらに進んで樹林帯を抜け、笹と草地の混じるあたりまで行くと、小さなセンブリがお目見えした。数はあるが、いずれも株が小さく花も思ったより小さい。まだ咲き始めたばかりでほとんどが蕾だ。


    ヤマラッキョウの花。


    センブリがお目見え。ほとんどが蕾。


    ポツリポツリと咲いているが、数は結構ある。


    センブリ


    思ったよりも小さな花だった。


    向こうに富士山が・・・写りません。


    ミヤマスミレと思うが、こんな時期に?


    ミヤマクルマバナ?

 山頂近くの展望草地にもあるのではないかと登ってみるが、そこには花は無かった。富士山は霞の上に浮かんでいた。御坂山塊、奥秩父山塊、八ヶ岳、南アルプスも霞の上に浮かんでいる。なかなか良い景色だ。時間は午後4時45分、そろそろ下山だ。


    中腹から見る富士山。


    霞の上に浮かぶ御坂山塊。


    奥秩父山塊


    八ヶ岳


    山頂近くの展望地から見る富士山

 下山して行くと、西の空が真っ赤に焼け始めた。久しぶりに見る凄い夕焼け空だ。残照を過ぎた時間なのに富士山が夕焼けの空に照らされて少し赤く染まっていた。中腹の休憩地まで下りたところで三脚を取り出して夕焼け空を撮影したが、10分ほど時間が遅く、いちばん良い時間は逃してしまった。その後はヘッドライト点灯して駐車場まで下山した。


    夕焼けに染まった山頂の空。


    真っ赤に焼けた南アルプスの空。

 
 どこの山かは公表しないが、書かずともこれだけの景色が揃えばどこの山かは見え見えだろう。来週か再来週あたりがおそらくは見頃になるであろう。小さい花だが見つけやすい場所に咲いているので、この山に出かける方は富士山だけでなく、是非この花も見てきて欲しい。

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