山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

花を探しに南アルプスの沢へ(2日目)  平成28年7月16日‐17日

2016年07月20日 | 南アルプス
 1日目に沢を遡上してカール地形の場所まで登り、マルバタケブキ、ヤマガラシ、タカネコウリンカ、イブキジャコウソウの大群落を見てきた。一見の価値はある大群落ではあるが、それらはみな鹿が食べない花ばかりで、この花園は鹿の食害を受けた成れの果てを見ているのではないだろうか。目的だった2種類のラン科植物は跡形も無く、その花が咲くような環境の場所は残っていなかった。

 北岳が見える場所にテント設営してビバークしたが、期待していた星空は雲が多くて不可、9時半には眠りについた。未明2時過ぎ、テントを打つ雨音で目が覚めた。土砂降りというわけではないが、このまま降り続けると渡渉がまずいなと思いつつ、また寝て起きたのは5時半。雨は止んでいたが空模様はあまり良くない。朝食をとって周辺に咲く花を撮ってテント撤収、午前7時から下山を始める。


    深夜の雨は上がったが空模様はいまひとつ。北岳は雲がかかっている。


    タカネナデシコ。少しだけ朝日が射し込んだ。


    マルバタケブキ。下の平坦地がテント設営した場所。


    雪渓の脇は通りにくいので草むらの上部を通過。しかし今度は沢に下りるのに一苦労。


    渡渉点。あまり増水していなくて幸いだった。前日の失敗を踏まえて今回は片足を犠牲にして渡渉。

 雨が降ったので増水して渡渉を心配したが、(予定通り)片足を濡らしただけで難無く渡渉でき、対岸で足を拭いて靴下を履き変えた。林道に抜け出て長い林道歩きだ。


    花に斑が入っている普通のクルマユリ。


    紫色濃いヤマホタルブクロ。


    谷に流れ落ちる急峻な滝

 バス停に到着したが、次のバスに乗ってもその先の乗り換えで2時間近く待たなければならないので、ここはバスに乗らずに渓谷の景色や花を楽しみながら歩いて乗り換え所まで行くことにした。


    コオニユリがたくましく防護ネットから顔を出して咲いている。


    花はクルマユリに似ているが葉の出方が違う。


    キバナノヤマオダマキ


    シラネニンジンと沢の流れ


    谷を見下ろすクガイソウ


    欲張りなクガイソウ


    ?? ハギ?


    キリンソウ


    石灰岩質の岩に咲いていて白っぽかったのでトダイハハコかと思ったが・・・


    やはりヤハズハハコだろう。


    久しぶりに見る小ぶりなナデシコ


    シナノナデシコ


    キツリフネが少し


    今日の北岳はずっとご機嫌斜めだった。

 途中で小雨が降り傘を差したがすぐに雨は止んだ。林道を歩きながらバス2台に追い抜かれ、1台は満席だったが後から来たバスはかなり空いていた。本来のバス時刻とは違う時間に走って行ったので、おそらく臨時のバスが出たのだろう。バス乗り換え場所に到着し、痛い足を抑えて乗ったほうが楽だったかとちょっと後悔したが、いろいろな花を見られたことだし、これで良しとしよう。バス時間の20分前に到着したが、ジャンボタクシーが次々に出ているらしく、5分待ちで乗ることが出来た。

 

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