山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

隣県の山(森)を散策に出かける  平成30年9月9日

2018年09月10日 | 圏外編
 本日予定していた花散策が予定変更となり午前中で散策は終了となった。残りの時間を利用して先日情報をいただいた隣県の森に咲くという稀少植物を見に行くことにする。全く予定していなかったのでその山域の地図は持ち合わせておらず行ったことも無いので全く土地勘が無い。情報をいただいた花仲間とこのあたりを良く歩いている花仲間に連絡をとり、詳細な情報をいただいてから現地に入るが・・・やっぱり初めての場所での花探しは難しい。


    これは山梨の草原でも普通に見かけるアザミ、トネアザミだと思う。


    こちらは?葉が披針形で切れ込みがあまり深く無い。山梨ではあまり見かけたことが無い。おそらくナンブアザミだと思う。


    コシオガマが咲いていた。さほど珍しいわけでは無いが見られると嬉しい花。


    ヒキオコシ。これは草原で普通に見られる。


    良く見ると可愛らしい花を付けている。


    驚いたのがこの黄色い花。こんな感じで普通に咲いているものなのか?


    ナガミノツルキケマン。山梨県ではほとんど見られなくなり絶滅危惧ⅠA類からDD(情報不足)に変わってしまった花。


    さらにこんなのも咲いていた。


    ミツバベンケイソウ。葉が3枚輪生する。山梨県でも稀に見ることが出来る。絶滅危惧種に指定されている県が多く、山梨県もいずれは指定される花だと思う。

 さて、お目当ての花はかなり詳細に場所を聞いたはずだが全く見つかる気配なし。何度も2人の花仲間に電話して聞くがどうにも見つからず、あきらめた頃に・・・斜面にちらりと変なものが生えているのが目に付いた。恐る恐る近付いてみると・・・あった。花期は若干過ぎていたが見られただけでも幸運である。


    探していた甲斐のサカネラン。


    甲斐の名前が付いているが最初に見つかったのが山梨県でその後山梨県内でこの花を見た人は居ない。いつか発見してみたいと思っている。

 本来は石灰岩地に咲くはずの甲斐のサカネランであるが、転がっている岩を見る限りではこの場所は石灰岩で構成されているわけでは無いように見受けられる。一部石灰岩を含んでいるのか、それとも石灰岩地では無い場所にも生育するのかは不明である。訪問者が何人か居るようで斜面の一部が写真撮影のための踏み台のようになってしまっており、花にとってあまり良い環境のようには見えない。他の場所には無いのかと周辺を探してみたが見当たらず、10個体に満たない個体数で生育を維持するのは難しいのではないかと思える。囲ってあげてあまり人が近付けないようにしてあげたほうが良いのではないかと思うのだが、山梨県外なのでそれも出来なそうである。


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