写真の枚数が多いので、前編と後編に分けてお届けする。
平成25年2月24日
前日と同様に朝から強い風が吹き荒れた。青空は広がったが、自宅から見る南アルプスには雲がかかっている。出かけるなら御坂山塊が無難そうだ。昨日三方分山から見た王岳・鬼ヶ岳の山並が白くて美しく見えたのを思い出す。広い駐車場のある西湖のほとり、根場いこいの里にまずは行ってみることにする。
根場いこいの里から見上げる雪頭ヶ岳と鬼ヶ岳。向こうの赤いバスは登山にやって来た団体さん。
いこいの里から見上げる雪頭ヶ岳、鬼ヶ岳、さらに王岳に続く稜線は、下から見上げる限りではさほど雪が無いように見受けられた。ちょうどバスでやって来て出発の準備をしている15人ほどの団体さんや、他にも数グループが登山の準備をしていた。こちらもさっそく準備して団体さんより一足先にスタートする。向かった先は雪頭ヶ岳への直登コース。こちらのルートは鍵掛峠のルートよりも歩きにくい半面、登山客も少ない。8時半スタートし、根場いこいの里のかやぶき屋根の建物を左に見ながら、道標に従って右に曲がり堰堤広場・雪頭ヶ岳方面に進む。堰堤広場を過ぎると植林帯の中の雪道に変わる。少し行くと枯れた沢を対岸に渡ってまたすぐに渡り返すところがあり、テープがたくさんついてはいるものの、ここだけ若干わかりにくい。さらに樹林帯の中の道を進み、大きな岩のところを左に曲がって登って行くとカラマツの樹林帯に変わる。標高は1,200m付近、カラマツ林の向こうに富士山が見え出し、ここで一休みする。
堰堤広場。右手に登山道がある。
雪の登山道。堰堤の向こうに見えるのが雪頭ヶ岳。
ヒノキ樹林帯の中を行く。
大きな岩に突き当たり、看板に従って左折。
歩き始めて1時間ほど、カラマツに樹林帯に変わる。
カラマツ林の向こうに見える富士山。
カラマツ樹林帯は日当たりが良いためか雪は少なかったが、尾根に取り付いて西側斜面の紅葉樹林帯に入ると雪が増えて来た。登山道にはところどころツルツルのアイスバーンが現れ始め、さすがにアイゼン装着しないと滑ってしまう。軽アイゼンを装着して雪頭ヶ岳への急登を登り、11時40分、歩き始めてから3時間かかって雪頭ヶ岳に到着した。ここで後続の若者2人組に抜かれたが、彼らはノーアイゼンで登って来ていた。
カラマツ林から見上げる雪頭ヶ岳。まだちょっと距離も標高差もある。
登山道はところどころアイスバーンになっており、さすがに危険を感じて軽アイゼンを装着。
雪頭ヶ岳の急登。左手のロープを使わせてもらう。
西側の広葉樹林帯は雪が深い。トレースに助けられる。
雪頭ヶ岳頂上付近の草地
山頂から見下ろす西湖と富士山。残念ながら雲がかかってしまう。
雪頭ヶ岳は眺望に恵まれており、眼下に見える西湖の他に左手には河口湖、その遥か向こうの富士の裾野には山中湖を望むことができる。さらに右手には広大な青木ヶ原樹海とさらに右手に本栖湖、そして竜ヶ岳、雨ヶ岳、毛無山、長者ヶ岳へと続く山並が一望できる。三脚を立てて写真を撮りながら食事をとり、ここで大休止する。
東側の眺望。遠く山中湖まで望むことができる。
西側の眺望。本栖湖とその先の毛無山・天子山塊が一望できる。
冬の陽
30分ほど休憩して隣の鬼ヶ岳に向かう。その先の下りはかなりの急斜面、しかもアイスバーンの上に雪が積もっていてアイゼンが効いてくれない。へっぴり腰で木の枝や根っこにつかまりながら慎重に下りたが、この場所が今回のルートの中で一番怖かった。そこを下ると今度はハシゴ登りだが、その先の鬼ヶ岳への道は問題無く登れた。雪頭ヶ岳で追い抜かれた若者2人は鬼ヶ岳山頂で昼食休憩中だった。相変わらずのノーアイゼン、こういう道にはかなり慣れているようだ。
眼前に迫る鬼ヶ岳。しかし、足元はアイスバーンと雪の急斜面。
ハシゴを登る。
ハシゴの上の展望地から見る十二ヶ岳と御坂山塊。右下は手前が西湖、向こうが河口湖。
同じ場所から見上げる鬼ヶ岳。もう少し。
鬼ヶ岳山頂
鬼の角と富士山
富士山には雲がかかっていたので、三脚を出さずに手持ちで数枚撮って彼らよりも一足先に鬼ヶ岳を出発した。もちろん、その後簡単に追い抜かれたが、その先の鍵掛峠への尾根道は想定以上に雪が深く、岩の混ざった悪路になっていた。(後編に続く)
平成25年2月24日
前日と同様に朝から強い風が吹き荒れた。青空は広がったが、自宅から見る南アルプスには雲がかかっている。出かけるなら御坂山塊が無難そうだ。昨日三方分山から見た王岳・鬼ヶ岳の山並が白くて美しく見えたのを思い出す。広い駐車場のある西湖のほとり、根場いこいの里にまずは行ってみることにする。
根場いこいの里から見上げる雪頭ヶ岳と鬼ヶ岳。向こうの赤いバスは登山にやって来た団体さん。
いこいの里から見上げる雪頭ヶ岳、鬼ヶ岳、さらに王岳に続く稜線は、下から見上げる限りではさほど雪が無いように見受けられた。ちょうどバスでやって来て出発の準備をしている15人ほどの団体さんや、他にも数グループが登山の準備をしていた。こちらもさっそく準備して団体さんより一足先にスタートする。向かった先は雪頭ヶ岳への直登コース。こちらのルートは鍵掛峠のルートよりも歩きにくい半面、登山客も少ない。8時半スタートし、根場いこいの里のかやぶき屋根の建物を左に見ながら、道標に従って右に曲がり堰堤広場・雪頭ヶ岳方面に進む。堰堤広場を過ぎると植林帯の中の雪道に変わる。少し行くと枯れた沢を対岸に渡ってまたすぐに渡り返すところがあり、テープがたくさんついてはいるものの、ここだけ若干わかりにくい。さらに樹林帯の中の道を進み、大きな岩のところを左に曲がって登って行くとカラマツの樹林帯に変わる。標高は1,200m付近、カラマツ林の向こうに富士山が見え出し、ここで一休みする。
堰堤広場。右手に登山道がある。
雪の登山道。堰堤の向こうに見えるのが雪頭ヶ岳。
ヒノキ樹林帯の中を行く。
大きな岩に突き当たり、看板に従って左折。
歩き始めて1時間ほど、カラマツに樹林帯に変わる。
カラマツ林の向こうに見える富士山。
カラマツ樹林帯は日当たりが良いためか雪は少なかったが、尾根に取り付いて西側斜面の紅葉樹林帯に入ると雪が増えて来た。登山道にはところどころツルツルのアイスバーンが現れ始め、さすがにアイゼン装着しないと滑ってしまう。軽アイゼンを装着して雪頭ヶ岳への急登を登り、11時40分、歩き始めてから3時間かかって雪頭ヶ岳に到着した。ここで後続の若者2人組に抜かれたが、彼らはノーアイゼンで登って来ていた。
カラマツ林から見上げる雪頭ヶ岳。まだちょっと距離も標高差もある。
登山道はところどころアイスバーンになっており、さすがに危険を感じて軽アイゼンを装着。
雪頭ヶ岳の急登。左手のロープを使わせてもらう。
西側の広葉樹林帯は雪が深い。トレースに助けられる。
雪頭ヶ岳頂上付近の草地
山頂から見下ろす西湖と富士山。残念ながら雲がかかってしまう。
雪頭ヶ岳は眺望に恵まれており、眼下に見える西湖の他に左手には河口湖、その遥か向こうの富士の裾野には山中湖を望むことができる。さらに右手には広大な青木ヶ原樹海とさらに右手に本栖湖、そして竜ヶ岳、雨ヶ岳、毛無山、長者ヶ岳へと続く山並が一望できる。三脚を立てて写真を撮りながら食事をとり、ここで大休止する。
東側の眺望。遠く山中湖まで望むことができる。
西側の眺望。本栖湖とその先の毛無山・天子山塊が一望できる。
冬の陽
30分ほど休憩して隣の鬼ヶ岳に向かう。その先の下りはかなりの急斜面、しかもアイスバーンの上に雪が積もっていてアイゼンが効いてくれない。へっぴり腰で木の枝や根っこにつかまりながら慎重に下りたが、この場所が今回のルートの中で一番怖かった。そこを下ると今度はハシゴ登りだが、その先の鬼ヶ岳への道は問題無く登れた。雪頭ヶ岳で追い抜かれた若者2人は鬼ヶ岳山頂で昼食休憩中だった。相変わらずのノーアイゼン、こういう道にはかなり慣れているようだ。
眼前に迫る鬼ヶ岳。しかし、足元はアイスバーンと雪の急斜面。
ハシゴを登る。
ハシゴの上の展望地から見る十二ヶ岳と御坂山塊。右下は手前が西湖、向こうが河口湖。
同じ場所から見上げる鬼ヶ岳。もう少し。
鬼ヶ岳山頂
鬼の角と富士山
富士山には雲がかかっていたので、三脚を出さずに手持ちで数枚撮って彼らよりも一足先に鬼ヶ岳を出発した。もちろん、その後簡単に追い抜かれたが、その先の鍵掛峠への尾根道は想定以上に雪が深く、岩の混ざった悪路になっていた。(後編に続く)
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