山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

笠雲ダイヤモンド富士 朝霧高原  平成31年3月13日

2019年03月13日 | ダイヤモンド富士
 本日も好天になる・・・はずだった。昨日に続いて本日も早朝5時起きで朝霧高原に向かう。この日の撮影地も牧草地の中であまり行き易い場所では無い。どこかに道が付いているだろうと探すが見つからず森を横切って現地に到着する。道は車を止めた道路とは反対側の道路から農道が延びていた。本日もティアラ狙いだが、精進湖を通過した頃から山頂には雲が湧き始めていた。これはまずいのでは・・・と思っていたが現地到着した頃から山頂に湧いた雲だけでなく富士山の真上にもモヤモヤとした雲が湧き出した。かと思うとあっという間に成長して笠雲になった。こうなるとティアラ撮影は困難である。セットした三脚を担いで位置を左に移動して笠雲の上に出るダイヤ狙いに切り替える。


    牧草地越しに見る富士山。山頂の上にモヤモヤした雲が現われた。


    彩雲になりそうな雲だったが・・・


    あっという間に成長して・・・


    笠雲になった。


    もう1台の200㎜望遠。


    単焦点レンズなのでこの画角でしか撮れない。


    雲が無ければダイヤになっている時間。光が放射する。


    笠雲の上に現れた太陽


    ダイヤモンド笠富士


    狙っていたのはこれでは無いが、撮れただけ良しとしよう。


    笠雲の中の太陽


    1,140㎜超望遠レンズでのティアラはまたしてもおあずけ。

 なかなか撮らせてくれないティアラだが、春霞が増えてなかなか空が晴れない季節になっただけにそう簡単には撮れないだろう。かつ、軌道の修正もまだ不十分なうえに微妙に起伏のある場所からの撮影であることも難しさの一因になっている。もう少し朝霧高原に通ってみたいと思う。    
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完全敗退 朝霧高原ティアラ  平成31年3月12日

2019年03月13日 | ダイヤモンド富士
 この季節に好天となる日はあまり多く無い。雨雲が通り過ぎた後の衛星画像を見ると雲がほとんどかかっていない空が広がっている。これはティアラ撮影のチャンス!と早朝5時起きで朝霧高原に向かう。先日撮影地の下見をしておいたがこの日の撮影地は牧草地の中であまり良い場所とは言えず、他の場所も探してみたがやはり良い場所が無く、森を突っ切って牧草地の中の撮影地でカメラを構える。ところが、目的地に到着する直前からあっという間に雲が湧き上り富士山は見えなくなってしまった。山頂が見えないのでとりあえずはわずかに見えている富士山の裾野でピントを合わせておくが画角は合わせられずほとんど諦めていた。ところが、ダイヤのほんの10秒ほど前から突然剣ヶ峰が姿を現す。あわててカメラを向けるが・・・セッティングが間に合わず画角のみならずシャッタースピードの設定も間違っていて全くまともな写真にはならなかった。


    ずっと雲隠れしていた富士山剣ヶ峰がダイヤ直前に突然姿を現す。あわててセットするが・・・


    連写に切り替える際に位置がずれたうえにシャッタースピードがいつもは1/2000~1/4000のところが1/10になっていた。


    完全に露出オーバー、さらにシャッタースピードが遅いためにブレてしまう。


    太陽の現れた位置も完全に左寄り、おそらく5~10mくらい立ち位置が左にずれている。


    なんとか2つか3つくらいには割れただろうとは推定される。


    いろいろとミスが重なり今回は完全に失敗。


    もう1台のカメラはシャッターを切った時にはもう太陽が昇ってしまっていた。


    しかしこの雲ではチカリと割れるダイヤは難しかっただろう。


    かつ、この位置だと剣ヶ峰の湾曲よりも太陽の大きさが大きすぎるのではないかと予想される。

 撮影は完全敗退だったが撮影位置からの軌道データは取れた。先日太陽が右から現れた軌道を元にして軌道修正して撮影に臨んだが今度は左に寄り過ぎである。おそらく、前回撮影時は撮影地の高度が道路を通すために低くなった分だけずれていたことが予想される。もう一度軌道修正してやり直しである。天候に恵まれることを期待する。
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ほころび始めた越野の君  平成31年3月10日

2019年03月12日 | 花・花・花
 甲府市積翠寺の梅の花はそろそろ満開である。残念ながら今年はあまり花付きが良くないように見受けられる。桜はまだ蕾も見えないが暖冬だった今年ならばひょっとしたらもう咲いているのでは?朝霧高原で星空、吊るし雲、ダイヤモンド富士と撮影した後、1時間ほど仮眠してから立ち寄ってみた。


    自生地に行く前にちょっと別の場所を探索。カタクリの葉が出ていたのでこのあたりにもあるのではと斜面を登る。


    道に出た。


    先に進むと崩落地。ほとんど歩かれている様子は無い。


    さらに進むとヒノキの植林帯に入り、その先の沢に合流して道は無くなっているようだ。これは林業作業道だろう。

 まだ花の時期には早かったこともあるのだが、ほとんど収穫無く道を戻って林道に抜け出る。そして目的地に進むと・・・


    ヨゴレネコノメはまだ固い蕾。


    カタクリの葉(左)と越野の君の葉(右)


    まだ蕾だがもう越野の君がほころび始めていた。


    あと3日もすれば咲きそうな花に数輪だけ出会うことが出来た。

 今年から越野の君は新たに山梨県の指定種に加わった。数少ない貴重な花なのでこれからも大切に見守って行きたい。
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吊るし雲のダイヤモンド富士 朝霧高原  平成31年3月10日

2019年03月12日 | ダイヤモンド富士
 朝霧アリーナで星の撮影を行った後、金星が富士山山頂と同じくらいの高さまで昇って来たところで切り上げて場所を移動する。富士山左側に格好の良い吊るし雲が現われており朝焼けで赤く染まりそうだったのでもう少し吊るし雲が見やすい位置に移動する。


    山梨県との県境まで移動する。東の空に出た雲が赤く焼けたが吊るし雲はあまり焼けていない。


    うまくすれば焼けた吊るし雲と富士山の上に輝いている金星が一緒に撮れるのではないかと目論んだ。


    しかし・・・


    期待するほど焼けずに終わってしまった。

 朝焼けの吊るし雲は辺縁が染まっただけであまり焼けることなく終わってしまった。

 さて、これからダイヤモンド富士を狙うのだが、予定していたティアラは富士山後ろ側に出た薄雲のためほぼ絶望的である。狙うならば山頂の真ん中付近から出るダイヤか、あるいはダイヤをやめてこの付近から吊るし雲を貫いて昇って来る朝日を狙うか、ということになる。山の上からダイヤを狙うと移動が困難なので選択の余地が無いのだが、下から狙うと車での移動が可能なのでいろいろな選択肢が出てくる。これが山上とは違う良さである。考えに考えて、真ん中から出るダイヤ狙いのために移動する。


    吊るし雲はいろいろと形を変えて行く。


    山頂が輝き出した。


    後ろ側に出た薄雲のためにチカリとしたダイヤにはならなかったが、吊るし雲の端から昇るダイヤモンド富士を見ることが出来た。


    吊るし雲のダイヤモンド富士。なかなかの力作かと思うが・・・。

 速攻で三脚をたたんでまた移動する。今度は吊るし雲の上で輝く太陽を撮るために車を運転しながら横目で雲と太陽の位置を見ながら移動し、再び山梨県の県境まで戻ってきた。


    吊るし雲を抜け出た朝日が輝く。雲の辺縁が彩雲になっている。


    彩雲吊るし雲と朝日。こちらもなかなかの力作かと・・・。


    吊るし雲のおかげで存分に楽しめた朝霧高原だった。

 ティアラ撮影はならなかったがなかなか見ることが出来ない吊るし雲ダイヤモンド富士や彩雲吊るし雲が見ることが出来た良い朝を迎えることが出来た。写真撮影は足だけでなく経験と頭も使わなければならないと感じた。
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朝霧高原の星空  平成31年3月9日‐10日

2019年03月12日 | 星空
 朝霧高原のティアラ撮影に失敗し、今後の撮影のため撮影地を探索した後、山岳連盟のレインジャー活動資料作成の会合があり夕方まで作業に追われる。この日の夕方は北杜市明野から月齢3の月が甲斐駒ヶ岳山頂に沈んで行くのを撮ろうと思っていたので現地に向かっていたところ、カメラが無い(と思った)ことに気付き、会合のあった場所まで取りに戻ることになる。ところがそこにはカメラの置き忘れは無く、車の中を再度探してみると資料の下にカメラが潜り込んでいて単に見えなかっただけだった。甲斐駒ケ岳に沈む月を見るには時間が遅くなってしまい、あきらめてそのまま朝霧高原に向かう。

 昼間に下見しておいた朝霧アリーナの駐車場の行くと30台ほど車が止まっていた。何かと思えば星撮りの人たちがいっぱいである。ここは町灯りが入らずに光害がカットできるうえに駐車場からも星空が狙えるため、大型の天体望遠鏡と赤道儀をセットして星を撮っている熱心なマニアたちがたくさん集っていた。混雑を避けてもうひとつの駐車場に移動するとそちらは車が2~3台で比較的静かだった。まずはロケハンする。


    この季節の夕方8時の東側の空は目立った星が無くおとなしい。


    富士山の上に昇った獅子座


    西の空にはオリオン座と冬の大三角形が傾いている。

 さて、狙うのは明日の未明の空である。この場所からだと富士山の上を斜めに横切る天の川が見えるはずである。しかもさそり座アンタレスと木星、土星が斜めに並び、さらに5時ごろには金星が加わって賑やかな空になるはずである。9時にはシュラフにくるまって車中泊する。

 翌朝は3時半に起床する。先客が一人、目的は私と同じく天の川と惑星のようで、三脚を2本立ててタイムラプス撮影を行っていた。画角を邪魔しないように三脚を立てて撮影を開始する。


    未明の星空。右手に輝く明るい星が木星、右端がさそり座アンタレス。富士山の左上はわし座アルタイル。


    別のカメラ。木の下に先客が一人。空は薄雲が広がって天の川はほとんど見えない。


    富士山右側の薄雲の中に輝いているのが土星。


    面白い吊るし雲が出た。


    吊るし雲と富士山


    富士山右裾に金星が昇って来た。左上には夏の大三角形、うっすらと天の川が見える。


    金星と土星


    右からさそり座アンタレス。木星、土星、金星が斜めに並ぶ景色。この構図で天の川が撮りたかったが薄雲に阻まれわずかに見えるのみ。


    北斗七星と春の大曲線


    薄明に並ぶ木星・土星・金星


    同上


    金星と吊るし雲の富士山

 金星が富士山山頂と同じくらいの高さまで昇って来たところでこの場所での撮影は撤退する。富士山左側に現れた吊るし雲が少し赤く染まってきたが、この雲がもう少し見やすくなる左側の場所に車で移動することにする。狙っていた天の川はいまひとつだったが、惑星が並ぶ空は見ることが出来た。またの機会に狙ってみたいと思う。
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朝霧野外活動センター界隈の撮影地探索  平成31年3月12日

2019年03月12日 | 番外編
 富士宮道路よりも東側で富士山に近い位置からのティアラ撮影のため撮影地適地を探してまだ行ったことが無い朝霧野外活動センター界隈を散策してみた。


    朝霧野外活動センター。グランドと遊具があり、家族連れが遊びに来ていた。


    野外活動センターの建物と富士山


    正面側から見る野外活動センター。右側に展望デッキがある。


    この上が展望デッキ。


    展望デッキから見る富士山。

 野外活動センターからだとグランドや裏側の道路からも狙うことが出来るのだが最も眺望に優れているのは展望デッキだろう。しかし狭いのでピンポイントでティアラを狙うのに位置が合うかどうかは難しそうである。高さの考慮もしなければならないのでこれもまた難しく、撮ってみないとわからない。

 さらにもう1ヶ所、野外活動センターに隣接する朝霧アリーナに立ち寄ってみた。こちらは駐車場が2ヶ所あり片方にはトイレが設置されていて夜中に星を撮るにも良さそうな場所である。


    広めの駐車場がある朝霧アリーナ。


    土手の上まで登ると広大な芝生の広場がある。周辺に建物は無く光害に邪魔されず星の撮影が出来そうである。


    もうひとつの駐車場から見る富士山。


    芝生の広場には展望台も付いている。


    展望台から見る富士山。

 散策しながらGPSに撮影地のログも記録した。あとはこのログを元にカシミール3Dで軌道を計算してティアラ撮影に臨むわけだが、距離が変わると太陽の軌道も変えなければならないので、何度か失敗を繰り返すことになるのだろう。これから行う撮影は1,140㎜という超望遠レンズで剣ヶ峰だけを拡大して狙うティアラである。位置合わせはとてもシビアになると予想される。4月28日にアウトドアショップエルクで上映会を予定しており(日程はまだ確定では無い)、それまでになんとか間に合えばと思っているが天候が不順になってきておりかなり難しい撮影になりそうだ。
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朝霧高原からティアラを狙うが失敗  平成31年3月9日

2019年03月10日 | ダイヤモンド富士
 何度か成功している朝霧高原から狙う剣ヶ峰多分割ダイヤモンド富士ティアラだが、成功しているのは全てもちやよりも南側からで、ふもとっぱら付近から北側では2分割には何度も成功しているものの多分割ダイヤの撮影には成功していない。おそらくは剣ヶ峰の横幅と太陽の大きさのマッチングが悪く、富士山との距離をもう少し近くしなければ撮れないのではないかと思うのだが、撮ってみないことには分からない。いつものようにカシミール3Dで位置を割り出しGPSに転送して撮影地に向かう。ジャストのポイントは先客が2人おり、その脇に三脚を構えるがダイヤの20分前に到着したというのにセッティングに手こずり2台目のカメラのセットが出来ないうちに山頂が光り出してしまう。今回はボーグ570㎜望遠にエクステンダーを装着して1,140㎜で剣ヶ峰を狙うためピント合わせが難しく三脚の固定にも手間がかかる。余裕を持って出発したつもりだったが新しいことをやろうとすると必ず最初は失敗する。


    今回は超望遠1,140㎜で剣ヶ峰のティアラを狙う。ピント合わせと三脚の固定に手こずる。


    しかも・・・なんでそこから出るかというほど右側から太陽が現れた。


    セッティングに手こずったうえに立ち位置も完全に失敗。


    それでも一応2つには割れた。


    改良した改造絞りはなかなか良好のようである。


    しかし、カメラのセンサー内にゴミが多過ぎる。掃除しなければ。


    200㎜望遠はピント合わせが済まないうちに陽が出てしまった。


    ピンボケダイヤ、それでも太陽は輝く。


    今回は敗退。

 果たして剣ヶ峰と太陽の大きさがマッチしてくれるのかどうか?残念ながら今回の撮影データはほとんど参考にならなかった。太陽軌道を再計算して立ち位置の調整を行わなければならないが、想定外の今回のズレはひょっとしたら立ち位置の高さがカシミール3Dよりも低かった可能性が否定できない。なにせ今回の場所は道路を通すために大地が1~2m削られている場所である。こうなると、成功するかどうかはもはや運試しになる。
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