後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

冬の陽射しに輝く湖面の写真をお楽しみ下さい

2010年12月04日 | 写真

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霞ケ浦にも冬の陽が射すようになりました。あの暑い夏の日は何処へ行ってしまったのでしょうか?風波が一面に広がり、キラキラ輝いています。写真をお楽しみ頂ければ嬉しくおもいおます。

今日もエンジンをかけないで前の帆だけで出港する訓練をしました。港の奥から出口の方向へ西風が吹いていたので簡単に出港出来ました。風向きさえ良ければ簡単に出港出来るのですね。所が帰港はどうしても向かい風で、エンジンで接岸しました。蒸気機関もエンジンも無い時代の帆船の苦労を偲びながら、ヨーロッパの中世の風習を書いた本をゆっくり読んできました。前甲板に小さな文机を出して座布団に座って日記をつけたり本を読みました。背中から暖かい陽射しが差し込んでいました。

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ウィキリークスの秘密情報公開は貴方の国家観を写しだす鏡です!

2010年12月04日 | 日記・エッセイ・コラム

「ウィキリークス」という言葉を検索すると日本語で数多くの暴露情報が簡単に見ることが出来ます。

公開されている情報は、(1)世界中の275ケ所にあるアメリカの大使館、領事館とホワイトハウス中央政府との間の秘密電報の電文、(2)アメリカ国防省本部と世界中に駐留する米軍との秘密電報の内容、の2つに大別されるようです。

超大国アメリカの外交交渉での秘密、そして軍事作戦上の秘密を全て暴露しようという今回のウィキリークスという組織の行為に対していろいろな意見が出ています。

(1)言語道断な犯罪行為なのでウィキリークスという組織の関係者は即刻逮捕して厳罰に処すべきである。別件逮捕、別件処罰でも良い。

(2)国家の重要な秘密を暴露することは国益を大いに損ない、アメリカの名誉も損なわれるので絶対に許せない。現行の法律の範囲で関係者を裁くのが良い。

(3)国家指導者は自分の権力拡大の為に汚いことをしがちなので情報公開はある程度するべきである。ウィキリークスという組織がしていることの全てを否定しない方が良い。公開する情報の選択が間違っているのがいけないののです。

(4)国家の重要性は認めるが、個人の自由を束縛すべきでない。合法的な方法で秘密情報を入手し、それを公開することは一向に差し支えない。

(5)個人の自由は国家によって一切束縛されるべきでは無い。その方が結果としてより良い社会を作ることになる。ウィキリークスという組織へ反対する人が多い程、より良い社会になりつつあるのだ。

(6)ウィキリークスという組織の行いの倫理性や非倫理性の議論を離れて考えます。すると結果的にはアメリカの外交交渉の力と軍事作戦能力が著しくそこなわれた事になります。同盟国として北朝鮮やロシアや中国に対峙している日本の立場もひどく傷ついたことになります。従って今後このような事が二度と起きないような防止策を徹底的に取るべきです。実害があった以上、ウィキリークスという組織の関係者の処罰はするべきです。

さて貴方は上に書いたどの意見へ賛同なさいますか?

国家の重要性と個人の自由の重要性の相対的な比較で、どの辺に折り合いをつけるか?これは国家観のバロメーターです。個人よりも国家を重要視する人は(1)の意見でしょう。国家より個人が大切にされるべきと思っている人は(5)の意見と思います。

前原外務大臣のような政治家や国家公務員の幹部は(1)の意見と思います。

大会社や大きな組織で働いて来た人は(2)の意見でしょう。

中小企業や小さなNPOのような組織で働いている人は(3)の意見でしょう。

フリーターや組織というものが一切嫌いな人は(4)の意見と思います。

(5)の意見はウィキリークスという組織の代表者が言っていることです。

(6)日本の国際的立場をアメリカと連動して常に考えている人はこの(6)の意見になります。

以上は今回の問題を分かりやすくするために簡略に整理した議論です。雑過ぎることは十分承知しています。

私自身は、(3)と(6)の意見です。皆様からのコメントをお待ちしています。

最後にzebra1192さんからのコメントをご参考までにつけて置きます。

========zebra1192さんからのコメント======

情報公開の必要性は理解出来るが、それには自ずと限度と云うものがあってしかるべきと思う。結局行き過ぎると法的に規制しようと言う様な動きに必ず結びつくと思う。(現に一部そうした動きもある様だが)兎に角自由を履き違え、何をやっても自分さえ良ければと云う風潮が余りにも蔓延り過ぎているのではないか。IT化の進化により、どんな情報でも一瞬の内に世界を駆け巡る時代である、またそれを悪用する形での情報操作は如何なものか。何れその反動は来るものと覚悟すべきかと思う。特に国と国の関係を左右するようなことは厳に慎むべきと思うが。情報をリークさせた人間は、世界の世論の沸騰をほくそ笑んでいるかも知れぬが、それこそ無責任と言うもの。(終わり) 投稿 zebra1192

下は目を休めるための写真です。清瀬市の金山緑地公園です。

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今年の5月に亡くなってしまったマイフレさんを偲びつつ年が暮れて行く

2010年12月04日 | 日記・エッセイ・コラム

ひかるのさんとは2008年の春頃からのお付き合いでした。彼のバンコックやカトマンズで書いているブログに魅かれ、メールを送り、彼の撮った情感豊かな写真や文章を、何度も、私の、このブログでご紹介してきました。

その彼が2年前に日本へ帰ってきてインド刺繍とサリーの展示会をしたのです。展示会は2008年12月8日から神田、小川町で開催されました。

その時、会場で初めて彼にお会いしました。その後、2回も東京で「アジアの手織り布」の展示会を開きました。彼に会うのが楽しくて、毎回展示会へ行きました。

ところが2009年の暮れに急に肺ガンになり東京厚生年金病院に入院しました。2010年の1月下旬に家内とお見舞いに行った時が彼の元気な姿を見る最後になってしまったのです。抗癌剤の投与もむなしく5月に旅立ってしまったのです。まだ50歳を出たばかりの若々しいお姿を忘れられません。

時々、ひかるのさんを思い出して懐かしく思っています。

そこで以下に初めてお会いした時の記事を再び掲載し、彼のかぐわしい人間性を偲びつつ、ご冥福をお祈り致したいと思います。時の経つのは早いもので、もう年が暮れて行きます。

======2008年12月8日の掲載記事========

何度か掲載しましたように今日から「インド刺繍の世界・展示会」が神田、小川町で始まりました。東南アジアに住み着いて人々の哀歓を描いたブログを作っている「ひかるの」さんにお会いし、お話を聞いてきました。まだ50歳前後のお若い男性で、心豊かな方でした。お顔は半分インド人のように見えます。展示してある刺繍やサリーは、天然繭を原料にした絹に細かな刺繍をした見事な作品です。素人ながら一目で全て超高級品と分かりました。聞くとインド各地の絹織物の市場を半日歩いて一番美しい刺繍布やサリーを1点しか買わないそうです。そのように厳選した絹織物なので触ってみると何故か心が深い満足感で満たされます。

デパートのマネキンが着ている高級婦人服のような作品です。そこで売ったら数十万円で売れそうなものばかりです。そんな売り場へ卸せば良いのではないでしょうかと言いました。ところが日本の女性は有名ブランドの服飾なら数十万円でも買うが、どんなに最高の品でもブランドの無いインドのものは買わないそうです。自分の美的感覚で選び、品質の良い、着心地の良い服を買うという文化は日本からは消えてしまったと、ひかるのさんが悲しそうに説明してくれました。

展示会にあるものは、どれも数万円から数十万円する絹織物です。天然染料を用い、手で一点一点刺繍した作品です。機械・動力を一切使わない手織りの製品のみだそうです。

会場を貸してくれた「T女史」も手織り文化の素晴らしさに取りつかれた女性で、一緒に現在の日本の生活様式の底の浅さを嘆いていました。

ひかるのさんの展示会では安物は一切売っていません。インドの最高の手織りの絹織物の良さを日本人へ伝えたがっているようです。売ってお金を儲けようという気が無いようです。生活費は心配していません。しかし職業は持っていません。ただ南アジアの人々が好きで住んでいるだけです。T女史と小生がそんな人生が理解出来なくで質問を続けます。きっとお金持ちの2代目で困らないのですか?そんな質問をT女史もしていましたが、ひかるのさんはニコニコ笑うばかりでした。

結論をいうと、理解を超えた素晴らしい人生を送っているらしいということです。お会いし話を聞くと何か幸福感につつまれて楽しくなります。小川町から明治大学の前の坂を登ってJRお茶の水駅まで歩いている間中、この心地良い幸福感が身を包んでくれました。

寒い午後でしたが、春のように暖かさを感じながら坂を登ってお茶の水へ上がってきました。(終わり) 下の写真の撮影日時:12月8日午後2時頃

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