後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

宗教的訓練を受ける偶然に会える幸運さ!

2010年12月21日 | 日記・エッセイ・コラム

宗教は社会習俗です。生活の合間に挟まれた宗教的訓練がその宗教を子孫へ伝えます。その訓練を受けるチャンスに会えた人々は幸運です。そんな偶然の運命が私にとって重要だったのです。

私の祖父は曹洞宗の住職でした。そのあとを父の弟がついで住職になりました。父は学者という職業を終えた後、やはり曹洞宗の住職になりました。その後をついで弟が住職をしています。小さい時から般若心経や観音経を意味も分からず、袈裟を着て唱えていました。その宗教的訓練のお陰でカトリックの洗礼を受ける幸運に巡り合えました。

ところで曹洞宗の本山は福井県の永平寺です。2,3度参拝のために家内と一緒に行きました。一つの山の斜面に僧堂が配置くしてあり、その全てが回廊で繋がっているのです。寺院全体が小宇宙です。特に感動したのは階段です。幅が広く、傾斜が神秘的な雰囲気をかもしだしています。その廊下に私は住み込んでみたくなりましす。お釈迦さまのみ手の中に住み込むような気分になる事でしょう。

このブログはカトリックの神父さまも時々ご覧になって頂いています。しかし一度だって佛教の事は書いてはいけませんという注意を受けたことがありません。それがカトリックの素晴らしさです。

そんな事は別にして永平寺の階段の写真をお送り致します。出典は永平寺のHPです。つまらに事を書いてしまって恐縮です。おやすみなさい。

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冬の神代植物公園の風景写真をお楽しみ下さい

2010年12月21日 | 写真

今日は朝から曇りです。寒い冬の日で、気温は6度でした。家内と神代植物公園を散策して来ました。東京の西郊にある深大寺の西側にある広大な植物園です。あまり広いので西半分にある温室、バラ園、池の周辺だけを歩いて帰ってきました。

バラ園を囲む樹木の高い梢が寒さに震えているようでした。長居はせずに1時間だけ歩きまわりました。空気が新鮮です。風景写真をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。

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仏教の常識(3)お釈迦様の教え・・・色即是空・空即是色

2010年12月21日 | 日記・エッセイ・コラム

非常に恥ずかしいことですが、私はお経の意味を知らずに子供のころから30歳頃までお経を唱えていました。35歳の頃、カトリックの洗礼を受けてから本気で福音書を読みました。それで気が付いたのですが、仏教にも福音書がある筈だということです。少し調べたらお経が福音書に相当することが解りました。しかしお経は沢山あってとても読み切れません。一番よく読まれるお経を一つだけ取り上げて勉強しました。それは般若心経でした。玄奘三蔵法師がインドから持ち帰り、唐の都で当時の漢文へ翻訳したものです。漢文なので意味が解る筈ですが、チンプンカンプンです。そこで、薬師寺の先代の管長の高田高胤師の般若心経の解説の本を買って、何回も読みました。お釈迦様の教えのエッセンスを観音さまが弟子の舎利子(シャーリプトラ)へ会話をしながら教えているという構成です。とても短いお経です。

その本のお陰で、お釈迦様の教えを一言で説明出来るようになりました。色即是空・空即是色がその説明です。色とは人間も含めて自然界の全ての物の意味です。その全てが空です。それが色即是空の意味です。それで終っていれば、ああ、そうですかと理解します。しかしその後に、空即是色という言葉が続きます。空なるものこそ自然界全てのものの本質なのですという事を教えています。何故か、非常に力強いメッセージと感じ体が震えた事を覚えています。これこそがお釈迦様の教えです。これを頭脳と、心と、体で体得出来れば貴方は幸福になれるのです。まさしく福音書です。

ところが、この八文字の意味が謎々のようで論理的には理解出来ません。高田高胤師の本を何度も読みました。何度も読むと少し解ったような気分になるのです。そうです。どんな宗教でも修業を重ねると理解が深まり、信仰が篤くなるのです。

どのような修業をすれば理解しやすいかという方法論は人によって違います。座禅を重ねてお寺の作業を黙々とすれば色即是空・空即是色の意味が体得出来ると考えたのが道元さんです。曹洞宗です。ですから座禅を大切にする曹洞宗や臨済宗や黄壁宗をまとめて禅宗と言います。禅宗では正しい修業を重視します。机の上での勉強だけで悟りの境地へ行くことは否定します。

カトリックの洗礼を受けてから宗教では訓練が非常に重要な事が理解出来ました。スポーツと同じです。正しいコーチについて適切な訓練を繰り返すことが重要なのです。

どのような訓練が良いかという考えの違いによっていろいろな宗派が出来るのです。しかし一番重要なのはイエス様の教えたことです。お釈迦様の教えたことです。道元や親鸞がどんなに偉くてもお釈迦様の一介の弟子なのです。

般若心経の意味を説明したHPやブログをいろいろ見ました。一つだけご紹介いたします。http://homepage3.nifty.com/yoshihito/okyou.htm を是非ご覧下さい。

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。シルベスター藤山杜人