後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

お寺は散歩に入って来る人をいつも歓迎しています

2010年12月09日 | 日記・エッセイ・コラム

私はお寺を見るとよく散歩のつもりで入って行きます。時間がある時は必ずのように入って境内や墓地を散策します。今日も吉祥寺のアーケード街に正門がある月窓寺を散歩してきました。お寺の散歩で見るべきところが幾つかあります。今日はお寺を散歩して楽しむ方法を書いて見ます。私が何時も実行して楽しんでいることです。

011 境内に入ったらまず本堂のそばへ行きます。ご本尊様へ、「こんな静かな境内を散歩させて頂き、有難う御座います」と少しだけ頭を下げます。それで全てが許されるのです。

賽銭箱があれば小銭を入れます。それは全く自由です。小銭が無ければ入れません。

それから境内を掃いている作務衣の人が居たら会釈をします。

それから勝手に歩き回って良いのです。この時、愛犬やペットを連れて行くのは遠慮します。

012_2 本堂の左に玄奘三蔵法師さまが立っています。別に拝む必要はありません。この像の面白い所を探します。

インドから持って来たお経がビッチリ入った縦長の大箱を担いでいます。その大箱の上に固定した大きな傘が面白いのです。お経が雨に濡れないようにして、その上自分も濡れないように大きな直径の傘ですね。その上、傘の前部から燈明を灯す入れ物がぶら下がっています。夜になっても歩いた日もあったのでしょうね。左の額から汗が垂れていますが、これは単なる汚れです。

013 墓地のほうへ歩いて行くと遺族が行方不明になった無縁墓が積み上げた供養塔があります。江戸時代から明治の年号が刻み込んだ無数の墓石が積み上げてあります。自分の墓もいずれこのようになると思うと何故か安心します。

どこの寺にも遺族が来なくなってしまった墓石が沢山あります。それを纏めて住職が供養しているのです。

無縁墓の供養の様子はその寺の住職の考え方でいろいろです。それを見るのが面白いのです。いろいろなスタイルがあります。この月窓寺では無縁墓の塔の上に慈母観音さまの石像が坐って居ました。

015 その後は墓地を静かに散歩します。お花を供えに来ている人には軽く会釈をします。この時、間違ってもニコニコしてはいけません。悲しい気持ちで遺族は来ていることが多いからです。

墓地に供えられた花々を見て楽しみます。枯れた花があったら取り上げて、決まった枯れ花の捨て場へ持って行きます。

墓石を見ます。この写真は日露戦争で戦死した茂木伊八上等兵の墓です。立派な墓石ですね。若くして戦死した息子を悼む両親の悲しみ、嘆きが100年以上たって墓前に居る私に伝わってきます。反戦の重要さが私の心を打ちます。打ち鳴らします。

このようにお寺の境内を勝手に散策するのが私の楽しみです。最後に一つ重要な条件を書きます。そのお寺に眠る全ての死者に対して敬意を持ち、冥福を祈るのが散歩を楽しくする条件です。その気持ちのあるかぎり、全てのお寺は貴方の散歩を大歓迎しています。

この事はキリスト教の教会や墓地でもまったく同じです。その事は次回書きます。

是非、近所のお寺の境内の散歩をお楽しみ下さるように祈っています。(終り)


鰻の蒲焼が好きな方へ送る写真です

2010年12月09日 | 写真

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吉祥寺駅の北口を出て、アーケード街を歩き、中ほどの左の路に入ったところに「うな鐡」があります。数十年前に、うな丼がご馳走だった時代に家内と何度か来た思い出の店です。楽しかったことを思い出したので、今日は独りで散歩しながら食べてきました。特に安いとか超美味という店はありませんが、ご贔屓にして下さい。写真だけで恐縮ですが、お送りいたします。煙の香ばしいにおいをご想像しながらお楽しみ下さい。終り。


新聞やテレビの片寄った報道姿勢の実例3つ・・・視野が狭すぎる!

2010年12月09日 | 日記・エッセイ・コラム

仕事をやめると時間に余裕が出来、新聞やテレビをよく見るようになります。そこで気が付いたのですが、その報道姿勢が実に狭量で、視野が狭いことです。そのひどさを慨嘆しています。その不公平さに怒りさえ覚えます。最近、身に沁みた実例を3つだけ書いてみます。

(1)有名芸能人の失敗の報道が詳し過ぎて、重要な国際ニュースが無視される

最近、ある有名な役者が酔って事件を起こしました。その詳細をあれこれ延々と報道しています。毎日のように報道が続いています。その同じ頃、日米の軍隊が大規模な共同軍事演習を沖縄近海、日本海で艦艇50隻規模で実行されています。アメリカの原子力空母、ジョージワシントンも沖縄近海に居て演習に参加しています。当然のことながらロシアの哨戒機が2機飛んで来て観察しています。

この演習の前に行われた米韓共同演習の時には詳しい映像や新聞記事が何度も出ました。

今回の日米共同演習の目的はロシア、北朝鮮、中国へ対して強いメッセージを伝える事にあります。尖閣諸島の問題が起きた時、マスコミは大騒ぎをしたのがウソのようです。一際忘れてしまったような態度です。私はこのマスコミの態度を非常に不満に思っています。

(2)片寄った偏狭なスポーツニュースに怒りを感じます

この問題はいろいろありますが、ほんの3つの例だけを書きます。

1、国際スポーツ大会のニュースは日本人選手の活躍ぶりだけを報道します。その種目全体の結果は大会終了時に小さく出るだけです。スポーツのいろいろな種目を愛好する人にとっては片寄った報道ぶりです。偏狭過ぎます。

2、最近、ゴルフでタレント的魅力溢れる若いプレイヤーが出て来ました。するとその人気プレイヤーの活躍ぶりだけを報道します。スポーツニュースはその種目の全体の様子を報道すべきです。それを期待している人々も多いのです。スポーツニュースを芸能番組と取り違ているのです。視聴率さえ上がれば何でも良いというあさましさが見えて悲しくなります。

3、日本でマイナーで外国で盛んなスポーツは無視します

その例がヨットレースです。オリンピックで日本人はヨットの種目でなかなかメダルをとれません。メダルを取った時だけ小さく報道します。その狭量ぶりにはア然とします。アメリカンフットボールやバスケットボールの報道が無さ過ぎます。日本の大学にはそのクラブがあって大学間の試合もしています。

(3)天気予報はロシア沿海州、韓国、中国東部の天気図と衛星写真も報道すべし

日本列島の冬の天気はロシア沿海州、韓国、中国東部の気圧配置が西風に乗って移動して来ます。例外の日もありますが、大体そうです。したがってこの地域の天気図と雲の衛星写真を報道すると大変理解し易いのです。

夏から秋には台風が日本を通過してこれらの地域へ上陸することもあります。どの程度の損害が出そうか知ろうとしません。他人の不幸は無視しているようで悲しくなります。

日本列島だけの天気情報を報道するのは狭量すぎます。天気予報が不正確になります。アメリカやヨーロッパの天気予報は国境の向こう側までちゃんと報道します。 日本人の自然科学へ対して狭量な感情を混入しているようで悲しいのです。

マスコミに携わる人々が、下の山の写真のように悠然たる気持ちで片寄らない報道をするように祈っています。

さて、貴方は新聞やテレビの報道にご満足でしょうか?ご意見を頂ければ嬉しく思います。

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人

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