後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

宗教の問題で家族や友人と仲悪くなるほど愚かな事はありません

2011年08月06日 | 日記・エッセイ・コラム

私の父は曹洞宗のお寺の出で、人生の終り頃にあるお寺の住職になりました。

私が中年で、カトリックの洗礼を受けた時、黙って何も言いませんでした。カトリックになっても父と一緒にお経も読みましたし、お墓参りにも行きました。

私は人間同士が宗教の違いが原因で争ったり、戦争をしてはいけないという確信が出来てから洗礼を受けたのです。

カトリックの信者の視点からみた仏教の良いところを何度もこのブログで書きました。カトリックの神父様も他の信者も私を一度も非難したことがありません。

宗教というものは人間を解放し、自由にし、人間にとって何が大切かを教えてくれます。

夫婦が仏教徒とキリスト教と別々の信仰を持っていでも、お互いに温かい夫婦愛があれば、一生を幸福に過ごせると確信していました。その為の鉄則はたった一つです。相手の宗教の悪口を言わない事です。相手が無宗教なら「無宗教の善さ」を言えばよいのです。

そんな気持ちの延長で、下記の記事を掲載しました。すると、サッチ~さんという方からとても嬉しいコメントを頂きました。・・・父が熱心な仏教徒、母がクリスチャンの私の心の中のわだかまりがなくなりました・・・・という短いコメントです。短くても私は大変嬉しく思います。感動しました。感謝します。

ブログを書き続けていると、時々このように嬉しい経験を致します。

以下に私の記事の冒頭部分と、サッチ~さんからのコメントを掲載致します。

志村建世さんの日本人の宗教に関する簡潔な記述をご紹介いたします

私は宗教の自由が行き渡っている日本が大好きです。宗教上の激しい争いや対立の無い日本が好きです。私はカトリック信者ですが仏教が大好きです。日本が仏教の影響を受けた高い文化を有していることに敬意さえ感じています。日本人の大部分は仏教に好意的です。しかし大部分の人々は自分は無宗教と思っています。寺院のあり方や、佛教宗派の組織はあまり好きではありません。そんな日本の宗教風景が大好きです。

そこで日本の宗教風景の美しい所をスケッチ風に描いて見ようと思い、いろいろ調べていました。すると志村建世さんという方の簡潔な水彩画のような随筆を見つけました。流れるような名文です。そして誰もが納得するような纏め方です。以下にご紹介いたします。志村建世さんは随筆の本を幾つか出版していらっしゃいます。それらも素晴らしい作品に違いないと想像しています。

転載をお許し下さいました志村建世さんへ感謝の意を表します。敬具、藤山杜人(後に志村建世さんからご好意に満ちたメールを頂きました。)
========さっち~さんからのコメント=========

父が熱心な仏教徒、母がクリスチャンの私の心の中のわだかまりが溶けるような内容でした。ありがとうございました。  投稿 サッチ~ | 2011/08/05 11:32

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神代植物公園の水生植物園のハス、ミソハギ、ガマノホ

2011年08月06日 | 写真

神代植物公園の水生植物園は本園とはかなり離れた飛び地になっていて入場料無料です。

深大寺の山門の下にあるソバ屋の集まっている所からバス通りをはさんで南側に広がっています。水生植物園の中から西側の丘へ登るとそこは戦国時代に深大寺城のあった土地が広がっていて、ソバ畑もあります。

ソバ屋の駐車場に車を駐車してソバを賞味し、その後で散策するのも良いと思います。深大寺ソバはいろいろな店があり少しずつ味が違います。先日、家内が撮った写真をお送り致します。

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赤ちゃんを持つ母の放射能への恐怖を重大視する社会を作ろう!

2011年08月06日 | 日記・エッセイ・コラム

小さな子供を持つ母親の放射能への恐怖を消すたために、科学的説明をするほど愚かな事はありません。ひたすら子供を健康に育てる事に心を砕いている母親に理屈を並べて、弱い放射能は安心して良いなどと言ってはいけません。ますます恐怖感を煽るだけです。彼女らにとって放射能は絶対にあってはならないのです。

和牛から、少しでも放射能が検出されたら、和牛は絶対に食べません。子供にも食べさせません。何せ放射能の悪影響は胎児や赤ちゃんが一番強く受けるのですから。

このブログでは福島原発事故以来、原子力発電の功罪や放射能の害について可能なかぎり科学的合理性にしたがって多数の記事を掲載してきました。

それに対して赤ちゃんを持っている母親から時々感情的なコメントを貰いました。

例えば福島から遠方に住んでいても子供を絶対に外で遊ばせていない。外遊びが好きな子供が可哀想で気が狂いそうです。文部科学省の放射線量の測定結果は一切信用できません。すべてウソに決まっています。子供を健康に育てたいので遠方へ引っ越したいのです。夫の転職が心配で、夜も眠れません。

放射能へ対しての恐怖と心配で身をすり減らしている母親が東北6県と茨城、栃木、埼玉、千葉、の各県に何百万人も居るのです。東京でも葛飾区、台東区など東北部の浄水場の水が汚染されて恐怖感が広がった時期もありました。

このように非科学的な恐怖を、始め、私は軽視していました。その無知さを嗤っていた時もありました。

しかし4月、5月と時が流れるに従って私の考えが次第に変わって行ったのです。

「放射能への恐怖感を持った人々が何百万人も住んでいる国は絶対に幸せな国では無い!」。そして「この恐怖感を解消するのは科学的説明でなく、原発を日本から無くす事しか方法が無い」。という考えに変わって来たのです。

福島県に撒き散らされたヨウ素131は半減期が8日と短いので、既に問題ではありません。

しかしセシウム137は半減期が30年と長いので数年間では福島県各地の放射能強さは変化しません。

先日、読売新聞の記事、「放射能の広がり 詳細地図に」を絶賛する  という記事でご紹介した福島県各地の放射能の強弱図は10年、20年と変わらないのです。

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上の図は上の記事でご紹介した群馬大学の早川由紀夫教授の作成した図面です。この図をクリックして出て来た図面をもう一度クリックすると大きな拡大図になります。セシウムが積もっている所は飯舘村、浪江町の他に、伊達、福島、二本松、本宮、郡山などもあることが明瞭に分かります。

左の福島県各地の放射能の強弱図は10年、20年と変わらないのです。

その長い間に、人間が想像もして居なかった被害が出るのです。例えば乾した稲藁にセイシウムが降りかかっていて、それを全国へ牛の飼料として出荷していたのです。食べた牛からセシウム137が検出されて、多くの牛が出荷停止になったのです。出荷停止になる前に流通してしまった牛肉を食べた人も居るのです。

放射能を怖がる人々を少しでも安心させ幸多い生活を過ごして貰う為には政府が一刻も早く、「段階的脱原発の決定」をする事です。

そして建設以来、40年も経過し老朽化した原発の2ケ所くらいを廃炉にする決定をする事が重要です。菅総理だけが独りで脱原発の宣言をしているだけでは何も変化しません。閣僚全員が一致団結して現実的な脱原発の推進に着手すべきよ信じています。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人