この季節に山梨県の勝沼近辺に行くと山々の全ての斜面にブドウがたわわに実っています。
ブドウ畑では都会から行った子供達がブドウ狩りをしていて、賑やかです。
道に面した所にはブドウと桃、そしてワインの販売店が並んでいて活気がみなぎっています。
高度成長期には若い美人が店店の前に立って盛んに車を呼び込んでいました。そのうち次第に年齢の高い女性が立つようになり、終いにはマネキンを置くようになりました。最近はそれも無くなってしまいました。
それが昨日、昔のように手を高く上げて、車を呼び込んでいる娘さんを発見しました。車を入れてブドウを買いながら家内が、この孝行な娘の写真を撮りました。あまり顔がはっきり写っている写真は掲載を止めて、端のほうに小さく写っている写真を載せます。・・・と書きましたら三沢園の娘さんからすぐコメントをいただきました。そこでお顔の良く分かる写真に替えます。
三沢園のHPは、http://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/spot/n_2361.html です。
最近の若い人には宅配の新聞は止めてインターネットで読む人が多いそうです。
昔から新聞を朝に読んで来た習慣を、私は現在でも続けています。
特に国際ニュース欄や文化・科学ニュースは丁寧に見ます。政治ニュースも読みます。スポーツ欄と和歌や俳句や文学に関するページは妻が読みます。犯罪記事や芸能ニュースは読みません。そんな片寄った癖で、今日の読売新聞の興味深いニュースを幾つか拾い出してみます。
(1)「首相、もんじゅ廃炉検討」
本当にそうなら大変なニュースです。核燃料を炉内で生産しながら発電をする技術を実証しようとして福井県に作った原発です。しかし高温の液体ナトリウムを循環させ、その液体金属の中で燃料棒を出し入れするという困難な技術です。事故が続いて現在も止まったままです。このニュースは賛成派、反対派の両方にとって驚きです。
(2)「チベット亡命政府首相にセンゲ氏決まる」
1959年に中国共産党軍がチベットと戦い、占領した時、ダライラマ一派はインド北部のダージリン地方へ逃れ、そこにチベットの亡命政府を作りました。それ以来、ダライラマがその政府の中心人物でしたが、最近、引退して若い人へ権力を譲ることにしました。どうなるのかなと気になっていましたが、今日の新聞でアメリカのフルブライト留学制度で博士号をとったロブサン・センゲさんが投票によって首相に決まったというニュースです。私は、「ああ、そうか。チベット問題はアメリカの対中国戦略の重要な一つなのだ!」と簡単に理解出来ました。
(3)「ロシアとグルジアの戦争から3年」
グルジアはスターリンの出身地でした。それがロシアと2008年に領土問題で戦争をして双方に多数の戦死者が出たのです。
プーチン大統領の進撃命令で赤軍がグルジア軍を粉砕した戦争です。そしてこの紛争が現在でもロシアとグルジアとの非難合戦になっているというニュースです。
ウクライナ、ペラルーシュ、グルジア、ウズベキスタンなどのソ連の中核国家がソ連解体後に西ヨーロッパの軍事同盟のNATOへ加盟しようとしています。ロシアは孤立します。その駆け引きの一つの表れがグルジア紛争と考えると判りやすいニュースです。しかしこれらの国々はそう簡単にロシアから離れられない経済的な事情があるのです。将来の日露関係にも深い影響があります。
(4)「半減期30年のセシウムが暴れ回る」
このような見出しは私が勝手につけたのです。新聞には「堆肥から規制値超セシウム」という見出しで33面に小さく出ています。町田市が市民へ販売しているチップ堆肥から国の暫定規制値を超えたセシウム137が検出されたのです。町田市は既に販売している9トンの堆肥を回収する方針です。
冷静に考えて見ると福島県に何百トン(全くの憶測です)というセシウム137の粉が降り注いだのです。(赤ちゃんを持つ母の放射能への恐怖を重大視する社会を作ろう! という記事をご覧下さい。)
それが稲藁や農産物や色々な物に付着して全国へ流通して行くのです。科学者や政権担当者は微量なので健康に害は無いと言います。私も害は無いと思います。しかし風評被害で経済的な損失が起きるのです。これこそが今後、憂慮すべき問題なのです。現に町田市の市役所は9トンの堆肥を回収する費用を税金から出さなければならないのです。今後もこのようなことが全国で起きると思います。
(5)「週刊誌や雑誌、単行本の広告を見て内容を想像する」
雑誌は買うと処分に困りますから買わないで新聞で目次を見て済ませます。きょうの雑誌の広告で面白かったのは、「歴史通」という隔月刊の雑誌です。「英雄・豪傑でなくても尊敬される日本人」という特集があります。そして世界に誇れる日本人20人を選んで、渡部昇一、桜井よしこ、石原慎太郎、などなどが書いています。右翼がかった人々が考えている「誇れる日本人」とはどんな人々でしょうか?意外な人々を選んでいます。この雑誌は買って、読んで見ようかなと思わせる目次です。
あまり長くなるのでもう止めます。しかしもう5項目くらい書きたいのですが。
それはそれとして、
今日も皆さまのご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人