後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

原発を全て即時停止したら電力不足が起きるという大ウソ!(続き)

2011年08月02日 | 日記・エッセイ・コラム

原子力発電は必要悪ではあるが、将来も存続させないと電気が止まると思っている人々が居ます。私もそうでした。しかし私は、最近、電力会社の世論誘導にはまっていたと気がついたのです。

電力会社と経済産業省の世論誘導の実例が最近明らかになっています。もっと明快に言えば、原子力の平和利用の推進にはいろいろな方法による世論誘導が絶対に必要だったのです。

この記事の前編で原発を即時停止しても火力発電と水力発電の電力供給能力が非常に大きいので電力不足は起きないという明快な見方を説明しました。

それでは電力会社や経済産業省は何故原発の維持に拘るのでしょうか?

想像できる理由は3つあります。

(1)電力会社にとって、事故さえ無ければ原発が一番儲かる発電方法だからです。

(2)経済産業省は原発停止で電気料金の上昇で産業界が打撃を受けるのを避けたいと思っているからです。

(3)日本を軍事一流国にしたい政治家や中央省庁の幹部はプルトニュウム製造とその取り扱い技術を保持したいのです。そうすれば日本は核兵器生産の潜在能力を持つことになるのです。日本が軍事一流国になるのです。

上のような意見を持っている人々にとっては地球温暖化など始めたら眼中にありません。しかし、ついでに原発は炭酸ガスを出さないから良いなどと偽善的なポーズをとります。

それでは原発を温存する方向に世論を誘導する一番有効な方法はどのような方法でしょうか?

それには計画停電をして停電の不便さを人々の骨身に沁みこませる事です。

もう一つの方法は原発を廃止すると1950年代の生活へ逆戻りすると国民を脅しにかかる事です。

いつも、いつもブログにこのような一方的な意見や憶測を書いています。しかし誰も攻撃的なコメンをが送ってくれないから不思議です。

日本を軍事一流国にしたい政治家や中央省庁の幹部はこのブログなど見ている暇など無いのです。

見てくれる方々は私の意見におおむね賛成してくれるような権力に縁の無い、そして暇な人々なのでしょうか?

どうぞ反論を下さい。言葉遣いが丁寧なら、ブログ本文で再掲載して皆様へご紹介いたします。期待いたしています。(この項目は一旦終わりとします)


原発を全て即時停止したら電力不足が起きるという大ウソ!

2011年08月02日 | 日記・エッセイ・コラム

東京電力などの電力会社は停止中の火力発電所や水力発電所の情報を企業秘密として一切公表していません。そして計画停電などを実行して原子力発電の不可欠なことを宣伝しています。

しかし私は以前から日本の火力発電所と水力発電所を早急に整備して、その全てを動かせば発電量は必要量の何倍にもなると信じていました。

現在54基あった原発のうちで正常に運転している原発は18基だけだそうです。

原発は大震災の起きる直前は総発電量の30%を賄っていました。54基のうちその三分の一しか動いていない現在の原発の発電量は、大雑把に計算すると10%という小さい割合になります。

すなわち10%の節電をすれば原発を全て即刻廃止しても停電は起きません。

しかしこの10%の節電の問題より大きい問題はいろいろな種類の発電所の稼働率です。

そこで「日本の各種発電所の稼働率」を検索して調べて来ました。

「稼働率」とはその発電所の最大発電能力を100とした場合の実際の発電量の事です。

全ての工業設備では最大生産能力の80%くらいの稼働率で操業をしています。急な故障や事故を防ぐために最大生産能力の80%くらいで運転しているのが工業の常識です。

東京電力や各地の電力会社が企業秘密にしている各種発電所の稼働率はなかなか見つかりません。やっと原発反対で有名な京都大学の小出 裕章氏が発表している数値を見つけました。企業秘密ですからデータの発表年度が1998年と古いものです。しかし現在でも原発の稼働率以外は大きく変わっていないと判断出来ます。

以下に示します。(http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=236513

<日本の発電所の状況と実績(自家発を含む:1998年度)>
 種 別 設備稼働率 最大年間発電量
 原子力 83.8%    約4000億kw
 水 力 25.8%    約4000億kw
 火 力 43.6%   約14000億kw
 全 体 47.7%   約22000億kw

 設備稼働率=実際の発電量÷設備利用率を100%にした場合の年間発電量

下に彼の説明文の一部を転載します。是非、熟読玩味して下さい。

・・・・・原子力を廃止すれば電力不足になると思っている日本人は多いと思います。また、今後も必要悪として受け入れざるを得ないと思っている人も沢山います。そして、原子力利用に反対すると「それなら電気を使うな」といわれます。

 しかし、発電所の設備量で見ると、原子力は全体の18%しかありません。その原子力が発電量では3割を超えているのは、原子力発電所の稼働率だけを上げ、火力発電所のほとんどを停止させているためです。原子力発電が生み出したという電力をすべて火力発電でまかなったとしても、なお火力発電所の設備利用率は7割にも達しません。それほど日本では発電所は余ってしまっていて、年間の平均設備利用率は5割にもなりません。つまり、発電所の半分以上を停止させねばならないほど余っているのです。・・・・

やっぱりそうでした。私の疑いが晴れたのです。稼働率43.6%の火力発電所をチョット動かせば電力不足など起きないのです。それに加えて稼働率25.8%の水力発電所をチョット動かせば電力不足は絶対に起きません。

それでは何故原発を停止すると停電が起きると東京電力や経済産業省は主張しているのでしょうか?それは国策へ賛成してもらうための世論の誘導政策とした考えられません。その理由は次の続編で書きます。(続く)


夏は睡蓮の花々の季節

2011年08月02日 | 日記・エッセイ・コラム

今日は睡蓮の満開の頃と思い、神代植物公園へ家内と写真を撮りに行きました。

冬の間は温室に保存していた熱帯性の睡蓮のいろいろが屋外の池で勢い良く咲いていました。写真でお楽しみ頂けたら嬉しく思います。

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流れ行く日々・・・はかなく消えてしまったネムノキの幽霊3人

2011年08月02日 | 日記・エッセイ・コラム

緑あふれる夏山の小屋で、ビールを独りで飲んで居ると、

必ず出て来てくれる3人の幽霊がいます。

持ち主が切ってしまったネムノキの精です。

アッという間に、はかなく消えてしまったネムノキ。

その霊が林の闇の中から出て来るのです。

小川のほとりにキャンバス製の椅子に座っている私を、

3人のネムノキが取り囲んでくれます。

そして静かに、静かに淡いとき色の綿のような花々を

頭の上で振っています。

香りもなく、ただフワフワした花が舞い降りてきます。

間もなく3人のネムノキの精が静かに歩きだし、

暗い林の闇の中へ消えて行きます。

自宅でビールを飲んでいると時々、

その3人の幽霊の姿を思い出します。

東京は明るすぎて、3人の幽霊は嫌いなのです。

ネムノキの花ほど人生のはかなさを、

考えせるものがありません。

そして私の日々が流れてゆきます。

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下に3人のネムノキの幽霊の生前の写真を示します。  

撮影場所:北杜市武川町、横手の「みよしや」の前の三叉路の北角に有りました。高さ8m位の大木です(電信柱や看板に囲まれていて全体の写真が撮れませんでした)。 撮影日:2008年7月19日17時と20日9時、撮影者:Mrs.藤山

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