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後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

志村建世さんの日本人の宗教に関する簡潔な記述をご紹介いたします

2011年08月03日 | 日記・エッセイ・コラム

私は宗教の自由が行き渡っている日本が大好きです。宗教上の激しい争いや対立の無い日本が好きです。私はカトリック信者ですが仏教が大好きです。日本が仏教の影響を受けた高い文化を有していることに敬意さえ感じています。日本人の大部分は仏教に好意的です。しかし大部分の人々は自分は無宗教と思っています。寺院のあり方や、佛教宗派の組織はあまり好きではありません。

そんな日本の宗教風景が大好きです。

そこで日本の宗教風景の美しい所をスケッチ風に描いて見ようと思い、いろいろ調べていました。すると志村建世さんという方の簡潔な水彩画のような随筆を見つけました。流れるような名文です。そして誰もが納得するような纏め方です。以下にご紹介いたします。志村建世さんは随筆の本を幾つか出版していらっしゃいます。それらも素晴らしい作品に違いないと想像しています。

転載をお許し下さいました志村建世さんへ感謝の意を表します。敬具、藤山杜人

志村 建世さんのProfile

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1933年東京生れ
履歴・学習院大学英文科卒、元NHKテレビディレクター、野ばら社編集長
現在・窓際の会社役員、作詞家、映像作家、エッセイスト

http://pub.ne.jp/shimura/?entry_id=67361

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日本は宗教の自由天国 (2006年2月15日掲載記事)

これは、おそらく皆さんの大多数が同意する、平均的日本人の宗教的行動です。子供や孫の七五三のお祝いには、近所の神社にお参りして無事な成長を願い、記念写真をとります。年ごろになり結婚するときは、教会で賛美歌を聞き、神父さんの言葉に感動して神への従順を誓います。そして葬式では僧侶の読経を聞きながら故人を偲び、その後も七回忌、十三回忌などと世話になります。これらの行動をイスラムの宗教指導者に見せたら、驚き呆れ、やがて軽蔑の表情を浮かべることでしょう。私もそれを、何か恥ずかしいことのように感じていました。しかし宗教的確信が世界の平和を妨げている実情を知るにつれて、日本人のような各種宗教からの自由自在な「いいとこ取り」も、なかなかいい智恵ではないかと思うようになりました。ただ、この感覚をイスラム教の指導者にわかって貰うのは大変でしょう。
 曽野綾子さんのエッセイを読んで感心したことがあります。曽野さんは、イスラム圏の若い女性たちを日本に招いたとき、女性の地位向上などということは一切言わずに、ただ、案内のコースの中で、日本の女性が生き生きと活躍している現場を、多く見せたのだそうです。そして、好奇心の強い彼女たちの質問に、正確な事実だけを答えました。帰国した彼女たちがどうなったかというと、全員がしっかりした意識を持ち、自国の改革に取り組む活動家になったということです。つまり、人間は、自分で確かめて自分の頭で考えたときに、変ることができるのです。イスラムの若い聖職者たちも、日本に招かれて日本人の実際の生活に触れたら、何か考えることがあるかもしれません。
 私を含む平均的日本人が、無宗教者であるとは、私は思いません。見方によれば、すべての宗教を受容できる豊かな心の持ち主とも言えるのです。だとすると、多民族、多宗教が共存しなければならない世界の将来にとって、先導者の役割さえも果たせるかもしれません。(終り)

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沖縄の空の輝き

2011年08月03日 | 日記・エッセイ・コラム

おなたは沖縄の空の輝きを見て何を思い出しますでしょうか?

第二次大戦での沖縄戦の悲劇。戦後の米軍基地反対運動の嵐。そして皇太子夫妻の初めての沖縄への慰霊の旅。

その後、私は家族旅行で何度も沖縄に行きました。車で観光客の行かない所へも行きました。楽しい思い出も沢山あります。

現地の本屋さんには琉球時代の歴史書がいろいろ並んでいました。薩摩藩の高圧的な干渉。伝染病で村人全員が死に絶えた悲しい時代。しかし尚氏王族の治めていた時代の琉球は独立国家だったのです。清朝や朝鮮の李朝とも対等に交流していたのです。

それを明治維新のとき日本が琉球処分をして完全な日本の領土にしてしまったのです。

沖縄の空の輝きを見ると、私の脳裏に、それらが走馬燈のように回ります。

そんな事は想像もしないで、沖縄の海遊びに行った若い友人が撮った写真を下にお送りいたします。

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原発を停止すると電力不足、停電が起きるという神話を信じるな!

2011年08月03日 | 日記・エッセイ・コラム

神話を信じる、信じないは個人の勝手なのです。しかしその神話があまりにも荒唐無稽な場合はどうでしょうか?

電力会社が、「原発を停止すると電力不足、停電が起きる」と言っているのは原発温存のための世論誘導運動として仕方がないのかも知れません。

しかし、それは「原発絶対安全神話」のようなもので信用すべきではないと思います。原発は一旦事故を起こすと福島県内の危険地域の人々が、家業を投げ打って移住しなければならないのです。セシウム137の半減期が30年なので60年位は移住を続行しなければならないのです。 

日本は民主国家なので、世論が選挙の結果を決めるので非常に重要です。ですからこそ、いろいろな立場の組織や個人が世論の誘導に努力します。その事自体は当然のことで、別に悪い事ではありません。

問題は世論誘導の仕方です。虚偽の意見を大々的に宣伝して、世論を誘導するのは社会的に悪い行為です。

前置きが長くなりましたので、この記事で主張したい結論をまず書きます。

「原発を全て止めても日本には充分過ぎる火力発電所があるので停電が起きません」という結論です。

何故でしょうか? それは昨日書いたように日本の火力発電所の半分以上は休んでいるのです。動いているのは43.6%しかないのです。水力発電所にいたっては26%しか動いていません。ですから原発を全て止めて、火力発電所の80%位と水力発電所の60%位を動かせば電力は余るほどあるのです。

原子力発電は事故さえ起こさなければ儲かるのです。ハイリスクなものはハイリターンなので止められないのです。しかしリスクは広い範囲の住民が被るのです。そこが他の工業分野と決定的に違うのです。

日本の重工業はすべて生産能力の70%から80%だけで生産活動をしています。残りの20%から30%は急に注文が来た時に対応出来るように温存しておきます。動かす生産設備は生産工程のコストが少ない儲かる設備です。休ませている生産設備は古い施設でコストが嵩むのです。

これは現代工業の常識です。電力会社の設備だけが例外という事はありません。

他の工業分野で私が知っている実例をご紹介します。

例えば日本の鉄鋼生産能力です。新日本製鐵、JFE、住友金属、神戸製鋼などの大手鉄鋼メーカーの鉄鋼の一年間の生産能力の総合計は1億5000万トン以上あります。しかし実際に毎年、生産している鉄鋼の重量は1億トン以下です。

古くなり過ぎて操業コストの嵩む溶鉱炉は止めて置きます。何時でも火を入れられるような状態にして止めて置くわけです。

この事情は以前にその現場を何度か見学したのでよく知っているのです。

東京電力を始め全国の電力会社は日本の高度成長の時代に火力発電所を沢山作ったのです。その古いタイプで発電コストの嵩む発電所だけ休止しているのです。この情報は電力会社の企業秘密として情報を公開しません。

しかし国民の生活に直結する電力会社に他の種類の株式会社と同様の企業秘密を認めるのは大きな間違いと思います。最後に、各種の発電所の稼働率を示してこの記事の終りと致します。

以下の出典は、(http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=236513

<日本の発電所の状況と実績(自家発を含む:1998年度)>
 種 別 設備稼働率 最大年間発電量
 原子力 83.8%    約4000億kw
 水 力 25.8%    約4000億kw
 火 力 43.6%   約14000億kw
 全 体 47.7%   約22000億kw
 設備稼働率=実際の発電量÷設備利用率を100%にした場合の年間発電量

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人