1917年のロシア革命により出来た共産党独裁政権のお陰でその後の世界は大規模な戦乱と破壊が1990年まで続いたのです。
朝鮮動乱。ベトナム戦争。北朝鮮による日本人の拉致。すべて共産主義政権が起こしたものです。
1917年以来、ヨーロッパ世界は東と西に二分され、東は共産党政権が、西は民主主義政権と別れ、お互いの争いが20世紀の人類の歴史を作ったのです。日本は西側、とくにアメリカ合衆国の同盟国としてソ連、北朝鮮、中国、北ベトナムと長い年月、対峙し、争い、緊張した国際状況に置かれていたのです。
東側の共産党国家の全てではキリスト教を抹殺しようと、教会の爆破、聖職者、修道者、信者の殺戮が広がっていました。犠牲者の数は誰も知りません。ただロシアの学校では日曜日に教会の礼拝へ出席していた者が逮捕され、二度と帰って来なかったといいます。兎に角、下の写真をご覧下さい。立派なロシア正教の教会が赤軍によって爆破されている様子です。写真の出典はWikipedeaの「キリスト教」です。
東ヨーロッパの数多くの教会がこのように爆破されたと言います。
私は1981年に文化大革命の戦火がさめやらぬ北京でイエズス会の建設した大聖堂のそばを通った事があります。車に同乗していた周栄章教授に中をチョット見せて下さいと頼みました。彼は渋い顔になって、倉庫になって、荒れ果てていりから見ない方が良いと言って取り合ってくれませんでした。
瀋陽のカトリック教会(天主堂)のミサでも内部は破壊され、数百名の会衆は冷たい荒れた床に座ってお祈りをしていました。
ソ連は1990年に解体し、キリスト教の弾圧は止まりましたが、中国は相変わらずのようです。
ローマ法王は1958年以来、中国のカトリック信者(天主教信者)350万人と聖職者4000人を昔のようにバチカンに連れ返そうとしています。しかし中国共産党はそれを拒絶し、勝手に司教や司祭の人事権を行使しています。その理由は実に嘆かわしいのです。バチカンと台湾が絶縁するなら中国の天主教をローマ法王へ返すと言うのです。ローマ法王は台湾の信者を絶対に見捨てません。
しかし私は信じています。政経分離の時代が必ず来ることを。宗教と政治は別れて存在するべきです。日本には260年の隠れキリシタンの歴史の後、宗教の自由が保証されるようになったのです。
最後に、上の写真のように爆破された教会堂が、ソ連崩壊後に再建された姿の写真を示します。出典は上の写真と同じです。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。
藤山杜人