後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

福島原発事故の総括(4)原発は原爆と同じという印象を国民へ与えてしまった!

2011年09月10日 | 日記・エッセイ・コラム

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(左の福島原発の爆発の写真の出典: http://yokotakanko.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/31-682c.html )

福島原発事故の総括(1)どのような経過で何処が壊れたか? という記事に続いて第二回目の記事は、福島原発事故の総括(2)原爆168個分のセシウム137飛散と、6ケ月後の福島県と全国の放射能汚染 という題でした。そして3回目の記事は、福島原発事故の総括(3)どんなに大きな地震や大津波が起きても、もう日本人は永久に驚かない というものでした。

考えてみると福島原発の爆発事故は単に放射能汚染で広大な地域の人々を強制移住させただけでなく、全日本人の考え方や思想へ大きな変化をもたらしたのです。その大変化は原発事故と大津波の恐ろしい映像が重なって、人々の心を根底からゆさぶり、将来への考え方、人生観まで変えてしまったのです。

変わったことは幾つもありますが、今回は2つの事を指摘したいと思います。

一つは「結局、原発も原爆も同じだった」という印象を人々が持ってしまったことです。

もう一つは日本は二流国家になっても良いから原発をやめようという「階段を下りる」風潮が広がっていることです。

広島の原爆は26万人、長崎は6万人の人が一瞬にして死にました。爆風と熱線で死んだのです。福島原発では犠牲者は居ませんでした、しかし放射能汚染は原爆以上に広いものでした。風評被害は広がり、その上、半径20以内と飯舘村や浪江町には今後40年、50年と人が住めなくなったのです。

日本各地にまだ50基ほどの原発が残っています。それらが水素爆発すれば原爆以上に広い範囲に放射能汚染地帯を作るのです。

雑な理解で残念ですが、原発も原爆も同じだという印象が広がってしまったのです。この結果、今後の日本のエネルギー政策には原発を段階的に少なくして行く方向にならざると得ません。

従来は日本のGDPはアメリカの次で世界2位でした。それが昨年、中国に抜かれてしまいました。その事と今回の大津波や原発事故で国民は意気消沈しました。もう世界の一流国になろうという希望は捨てて、経済規模が縮小しても安全で、誰もが安心して暮らせる国にしようと考え始めました。

先日アメリカの知日派のアーミテージ元国務副長官がこの傾向を指摘し、それは敗北主義で良くないと日本人を鼓舞していました。

アメリカの国際指導力が低下しつつあるとき、その同盟国の日本が弱気になってしまっては困るのです。

戦前生まれで戦後の復興、そして高度成長期に人生を送った私にとっては、上のような傾向を悲しく思われます。

原爆と原発は本質的に異なるのに、同じと理解することも大変残念な風潮です。

それを同じとして原発へ感情的に反対する態度は雑過ぎると思います。

この夏は節電に成功して停電はありませんでした。原発を何個、廃止して、何基残せば電力が不足しないかという現実的な議論をすべき時だと信じています。そして電気代が大幅に高くならなければ実験用の原発施設だけを残せは良いと思います。

そろそろ国民が冷静になって将来のエネルギー政策を考えるべきと思います。東北地方の災害復旧は今後も何年間も続く仕事です。それと並行して原発や将来のエネルギー政策を考えるのが良いと信じています。

皆様のコメントを頂ければ嬉しく思います。(続く)


ひまわりArtboxの2011絵画展のご報告

2011年09月10日 | 日記・エッセイ・コラム

今年も9月9日(金)から12(月)まで ひまわりArtboxの、2011絵画展が八王子駅北口の八王子東急スクエアビル学園都市センターの11階ギャラリーで開催されています毎年、大学時代の同級生のTSさんが作品を出展しています。

今日は車で八王子の絵画展へ行ってきました。

ここ2、3年、TSさんは肖像画に精魂を込めていましたが、今年の肖像画は大変上手に描いてありました。肖像画が上手になると他の絵画もおのずと上達するようです。他に出展した3枚の花の絵も見事な出来あがりでした。

TSさんの描写技術は年々上達しています。

このグループの指導者は稲恭子さんという方ですが、余程指導方法が良いのではないかと想像しています。今年は精鋭、16名の出品でしたので全ての絵のレベルが高かったです。

展覧会場をゆっくり歩きながら丁寧に仕上げた絵画を一枚一枚楽しんで来ました。すべて自然な美しさをオーソドクスに描いていますので、見て心地良いものばかりです。不快な絵は一枚もありません。

会場は八王子駅前の八王子東急スクエアビル11階ですので中央線沿線にお住まいの方々は是非お出掛け下さい。下にTSさんの作品とご本人の写真を示します。

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下らないブログ記事の実例・・・うちの夫婦喧嘩の五大原因

2011年09月10日 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、ブログの下らない記事と下る記事の違いを書きました。ブログは落書きと同じで下らないと言う人も居ますが・・・下らないブログと下るブログの違い という題目の記事です。そうして、記事の後半に「下る記事」の実例を付け加えました。

今日は下らない記事の例として、うちの夫婦喧嘩の原因を5つ書きます。あまり馬鹿馬鹿しいのでお読みにならないで下さい。

老境に至っても夫婦喧嘩のたねは浜の真砂のように尽きないことに驚いています。思い返して見ると新婚の頃、中年の頃、そして現在と喧嘩の原因は少しずつ変わって来てはいますが相変わらず馬鹿な喧嘩をします。多くの場合は私に原因がありますが、老境の夫婦になってからの原因を5つだけ書きます。

(1)冷暖房の温度の争い。

冷房は家内がいつも私より1度高い温度を好みます。夏の間はこの1度の争いが大きな喧嘩の原因になることがしばしばです。特に車に一緒に乗るときは困ります。運転する私は徹底的に涼しくします。家内が震えあがります。これでは喧嘩になりますね。冬はこの逆です。

(2)テレビの音の大小の争い。

テレビが2台あるので別れて見ますが、時々、老い先も短いから一緒に見ましょうということになります。はじめは仲良くみています。しかし私は大きな音で見たいのです。家内は静かな音でみたいといいます。困るのは音の強弱の激しいドラマやオーケストラの演奏です。テレビの音量の事で争いが、やがて喧嘩に発展します。

(3)料理の味付けの争い。

家内は薄味、私は塩や調味料の多い味が大好きです。家内が折角丁寧に作った料理に、私が食卓で塩をふったり、醤油をかけたりします。家内の機嫌がみるみる悪くなります。

(4)服装の色の取り合わせの争い。

私が外出しようとして服装を整えます。するとそのネクタイの色が服と合わないと言って取り替えさせます。ハンカチの柄がいけないと取りかえます。靴の色とネクタイが合わないと玄関で靴を変えます。こんな調子なので門を出る前に喧嘩になってしまいます。

(5)冠婚葬祭の事での争い。

兎に角家内は即刻対応します。間髪を入れません。私は状況と相手の心理を考えて遅い対応を提案します。無視されます。喧嘩になります。しかし後で考えると家内のほうが正しいのです。一層腹が立ちます。

こうして書いていているとあまりにもばかばかしいのでこれでお終いにします。

あまり内容の無い記事なので、せめて挿絵代わりに使う写真を吟味しました。先日、ちひろさんのブログに載っていた芙蓉の花を使わせて頂く事にしました。朝から夕方まで次第に美しい色を変化させる不思議な花だそうです。

なお、ちひろさんのブログは推薦したいブログ欄に出してありますが、最近そのペンネームをちひろから紫さんへ変えたそうです。今後のお写真を期待したいと思います。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人

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