後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

つい1万年前までは富士山は無かったのです!

2011年09月05日 | 日記・エッセイ・コラム

日本の各地を観光旅行をして来ました。特に各地の自然の風景の美に感動することがしばしばありました。

随分前から私は何故、そしてどのようにして美しい風景が出来あがって来たのかという疑問を持ち始めました。

そこで地質学を少しずつ勉強して来ました。この記事の下にある日本の高い山々は海底が盛り上がって出来ました!という記事はそのような勉強結果の一例です。

この記事の導入部になるので下に掲載したのです。

日本の自然の景観は、簡単に言えば次の3つの原因が組合って出来あがったのです。

(1)海底の堆積岩が盛り上がり高い山々になる。

(2)海底が盛り上がって山になる間に火山が重なって噴火して富士山や八ヶ岳のような独立峰を形成する。噴火によってカルデラ湖が出来て、芦ノ湖や山中湖、河口湖、そして十和田湖、摩周湖、屈斜路湖などが出来る。

(3)山々に降った雨や雪が川となり海へ流れる途中に岩石や土壌を削り河岸段丘をつくる。

この3つの自然現象の間に樹木や草原が山や平野を覆い自然の風景を作って来たのです。そして人間による農業や牧畜が自然の景観美を一層引き立てて来たのです。そんな事を考えて下の写真を見ましょう。

箱根の芦ノ湖から見た富士山と三国峠から見た富士山です。ここで箱根と富士山の火山活動の歴史をほんの少しだけ勉強します。

すると驚いた事に、箱根の火山は60万年前から始まって10万年前には芦ノ湖や仙石原湖が出来ていたのです。仙石原湖は現在の湿生花園になっています。

ところが一方現在のように高い富士山は1万年前にやっと出来た新しい山なのです。ですから下の写真にあるような富士山は存在していなかったのです。

当時の日本人が箱根に行っても西の方角には低い古富士火と愛鷹火山と小御岳火山が見えるだけです。むしろその向こうに高い南アルプスの山稜がくっきりと見えた筈です。

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新富士山が出来る前は小さな古富士火山と愛鷹火山と小御岳火山が存在していただけなのです。1万年前に新富士山ができた頃の絵を下に示します。

(出典http://www.fujigoko.tv/mtfuji/vol1/fjhis02.html

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このように自然の景観の出来あがって来た歴史を少し調べると風景の美しさに奥行きが感じられます。

このようにして私は旅をする時、訪問する地方の地質学をほんの少しだけ調べます。旅を一層楽しくするのです。

最近はネット情報が完備しているので専門書を買う必要が無くなりました。ネット情報は素人にも分かり易く書いてあるので大変助かります。

如何でしょうか?貴方は地質学に興味がございませんでしょいうか?

詰まらない事を書いて失礼しますた。(終り)


日本の高い山々は海底が盛り上がって出来ました!

2011年09月05日 | 日記・エッセイ・コラム

巨大な岩盤がグニャリと曲がる・・・でも脆性割れの連続でです

海底の堆積岩(水成岩)が湾曲して隆起して高い山々になる様子を説明した3枚の写真をお送りいたします。

まず一番上の写真の説明文を熟読してから、2枚目の写真をご覧下さい。湾曲した岩の上に生えている樹木と真ん中に立っている人間と比較して下さい。岩の大きさが分かりますね。

この岩を砕かないように慎重に切り取って、つくば研究学園都市の地質標本館へ運んで、展示してあるのです。3枚目の写真がそうですが、あまりにも大きくてその一部しか写せませんでした。

この3枚の写真を見ると、巨大な岩盤が飴か粘土細工のようにグニャリと曲がったように見えます。ですから塑性変形したと言いたくなります。

しかし、この前の記事で説明したように岩石は塑性変形しません。脆性割れをするだけです。

ですから一見、グニャリと塑性変形したように見えますが、岩盤の層と層の間に小さな脆性割れが無数に出来て岩盤全体が曲がったものです。

それは陶器の皿を割って、割れ目を少しずつ砕き、も一度接着剤で貼ると元の形とは少し違いますね。その連続が起きたのです。

平面の皿を二つに割って、割れ目を45度に磨きあげ、また貼っつけると直角に折れ曲がった皿ができあがりますね。それと似たような現象で、巨大な岩盤がグニャリと曲がったのです。「脆性割れ」こそが巨大地震の本質なのです。

前の、今回の巨大地震・大津波が何故予測出来なかった!!!という記事の補足説明です。

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小田原で営業中の国の有形文化財の「だるま料理店」をご紹介します

2011年09月05日 | 日記・エッセイ・コラム

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(この写真の出典は「だるま料理店」のHPです。)

小田原駅の東口から伸びる大通りを500mくらい行くと左手に大正時代のような古い料理屋があります。現在も営業中の国の有形文化財の「だるま料理店」です。

以前から寄って見たいと思いつつ何年も過ぎてしまいました。先週、箱根に行った帰りに小田原に行き、念願のだるま料理店に行き昼食を食べて来ました。

創業は明治26年で、金沢出身の達磨仁三郎が初代店主なので、「だるま料理店」という名前にしました。大正12年の関東大震災で倒壊しました。

その後、大正14年に二代目の廣澤吉蔵が贅を尽くして作ったのが現在の小田原に残る建物です。

建物は唐破風入母屋造りです。下の写真は2階建の壮大な店の様子を示しています。

2階には広い宴会場があり1階は下の写真のように椅子席と畳席があります。

料理はゴマ油で揚げた天麩羅が有名で、評判が高いです。

新鮮な地魚料理も美味です。料金は高くも安くもなく、普通です。気楽に入って、国の有形文化財を観賞しながら大正時代や昭和時代を回想しながら食事をするのも良いものです。HPは、http://www.darumanet.com/ です。

駐車場は店の左と右の両方にあります。食事をすると無料券を貰えます。

それにしても小田原はアメリカによる空襲を受けた筈ですが、だるま料理店は戦災をまぬがれたようです。天井や壁の材料が大正時代のままです。小田原に行ったら是非お寄り下さい。話の種になると存じます。(終り)

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夫婦仲と親子関係を良くする秘訣(1)不仲の原因を絶対に考えない

2011年09月05日 | 日記・エッセイ・コラム

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人生には不幸がつきまといます。不孝の最大の原因は親子関係の崩壊です。夫婦関係の破綻です。

親子関係が良くて、夫婦仲さえ良ければ、その他の不幸の原因は解決するものです。少なくともそれ程気にならなくなるものです。

そのようにする秘訣を私は20年程前にアメリカで覚えました。親子関係と夫婦仲を改善する為の訓練会で覚えました。秘訣を習いました。生活の考え方を変える実践的な方法です。宗教とはまったく関係ないと教わりました。その教え通り20年間ほど試して来ましたが、その効果は抜群です。

秘訣はたった一つです。不幸になった原因を考えない。不幸をあるがままに受け止めなさい。仲の悪い相手と仲良くしようとしないで、さりげなく一緒に生活をします。相手に干渉してはいけません。感謝していることを少しだけ言いなさい。

これだけが秘訣です。

一番大切な事は、「不幸になった原因を考えない」ということです。

夫婦仲が悪くなると自分でその原因をあれこれ考え始めます。その行為が決定的に間違っているのです。原因を考えると普通は相手の悪いところを沢山思いつきます。自虐的な人は自分の悪い所をこれでもかと考えます。相手を傷つけます。自分も傷つきます。これこそ不幸の始まりなのです。

原因を考えると、結果的には夫婦仲がますます悪くなり、最悪の場合は破綻という結末まで進みます。

親子関係でも同じことです。怠け者の父を持ったお陰で、貧乏になりロクに学校へも行けなかった。大学を出なかったので一生つらい思いをした人は案外多いものです。この文章の何処が決定的に間違っているのでしょうか?

自分が不幸な人生を送った原因を考えたのが間違いなのです。

事実は上の文章に書いたような因果関係があったのかも知れません。しかしそれを忘れて、何故不幸な人生になったかの原因を考えないようにすることが幸せになる秘訣なのです。

そうする努力をはじめると家庭内の雰囲気が変わってきます。急に夫婦仲や親子の仲を良くしようと焦ってはいけません。さりげなく一緒に生活を続けながら少しずつ自分の生活態度を変えるのです。相手への干渉を減らします。時々は相手に感謝の気持ちを伝えます。それだけで良いのです。驚くほど顕著な効果が現れます。

私自身も人間なので上に書いた事を忘れます。忘れると夫婦仲が途端に悪くなります。育った環境のまったく違う2人の他人が同居するのが夫婦関係なのです。時々、仲悪くなるのは自然な現象です。そのような場合に私は上に書いた事を思い出します。思い出した途端に問題が解消します。

このアメリカでならった幸福になるための秘訣は実は仏教の教えなのです。人生は空(くう)なのです。夫婦仲も親子関係も空なのです。空ではありますが注意深く維持しないと一番危険なものなのです。注意深く維持する秘訣は自分への執着心を捨てることです。

キリスト教国のアメリカではこの教えを一言も仏教の教えとは言いません。あくまでも生活術のノウハウとして教え込みます。

詳しくは、外国体験のいろいろ(46)アメリカの仏教的セミナー という以前の記事に説明してあります。

今日の挿絵は上と下にあります。夫婦関係を象徴するような写真を選びました。新婚の頃は上の写真の花のように甘い関係です。年老いて来ると下のススキの原のような風景が夫婦を温かく包んでいます。秋の末ですがススキの穂が陽に輝き、少し華やかな雰囲気です。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人

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