交通の便が良くないので、遥かに来たものだと感じます。と同時に秋吉台が遥か彼方へと広がっているので、「遥かな旅」という感じがしみじみといたします。
山並みがすべて石灰岩で覆われています。石灰岩の主成分は炭酸カルシューム、CaCO3 なので雨水に溶けます。
山並みは樹木が育ちにくく、草で覆われています。その下には石灰岩だけが延々と覆っているのです。
このような成分の岩石で覆われていることで有名な所はイタリア東北部と隣接するスロベニア地方です。従ってこのような台地を、スロベニア語の「カルスト台地」と呼ばれています。
カルスト台地は日本の各地にありますが、秋吉台が圧倒的に広いのです。
カルスト台地は雨水で溶け、地下ががらんどうになって大きな鍾乳洞が出来ます。カルスト台地の下は壊れやすい天井のようになっていて牧畜や農業には使えません。
雄大な景観を楽しみ、地下に潜って鍾乳石の不思議さを楽しむだけです。
秋吉台の雄大さは行ってみないと判りません。秋芳洞の規模の壮大さと、不思議な形をした鍾乳石の美しさは実際見ないと判りません。
しかし少しでもご想像出来るようにと数枚の写真をお送りいたします。上の写真が秋吉台の景観で、下の写真が鍾乳洞の様子です。
お楽しみ頂ければ嬉しく思います。9月12日に撮りました。