門のインターホンで、「読売新聞です!」と誰かが叫んでいます。ジャイアンツファンで読売の販売店のおじさんと意気投合している家内がすぐに出て行きます。するとそこには朝日新聞の拡張をしているおじいさんが居たそうです。
「読売の販売店から米やビール券貰ってる?朝日へ変えてくれれば米とビール上げるよ」と言います。家内がすかさず返事しています。
「私はジャイアンツファンなので朝日は取りません」
「夏だけ替えて朝日新聞の甲子園の高校野球大会を見れば良いと思うよ」
なにせ家が狭いので玄関でのやりとりが良く聞こえるのです。彼がまずい事を言って家内を怒らせてはこちらまでトバッチリをこうむります。
「私は4代にわたるジャイアンツファンですから読売です。朝日は昔、プロ野球の八百長問題で間違った記事を散々書いたから嫌いです」というタンカが出ないかとヒヤヒヤしていました。ところが今日は機嫌が良かったらしく、礼儀正しく、
「私は高校野球はあまり好きではありません。とにかく読売を朝日に変えることはありませんから、どうぞお引き取り下さい」と言います。
「それにしても帰りの電車賃くらいこの爺に稼がせくれよ」「ごめんなさいね」と
家内は取り合わずニッコリ送りだした様子です。
そして驚嘆したことにはそれから暫くして読売の販売店のおじさんがピンポンとやって来ました。朝日が変な勧誘をしているという通報があったようです。
家内は先程の朝日販売店のおじいさんの事を話して、最近のジャイアンツの負けを嘆き合って彼は帰って行きました。これで一件落着です。
しかし、それにしても次元の低い話ではありませんか?
朝日新聞の内容と読売の内容をいろいろな分野の紙面の記事の優劣を話し合いません。販売店から出す景品と野球の事だけで勧誘しているのです。
私は新聞の政治面、国際関係面、文化・科学面、社会面、三面記事、連載小説、連載漫画などを広く見ています。精読はしていませんが見ています。
公平に言えば朝日の方はどの面の記事も上質です。記事の出来栄えから言えば朝日に軍杯を上げています。しかし朝日はきらいです。共産党に肩入れし過ぎます。革新派へ靡いています。保守的な政治家の努力を評価しません。その一流の臭さが厭なのです。
詰まらない駄文を書いてしまいました。失礼します。