後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

ヤクザの組が東日本大震災で支援活動・・・その是非、善悪は?

2013年09月07日 | 日記・エッセイ・コラム

以下の外国のマスコミの報道を、貴方はどのようにお考えでしょうか?その是非、善悪はどのように考えたらよいのでしょうか?

親鸞やイエスはどのように言うでしょうか?

以下の写真と文章の出典は、http://rocketnews24.com/2011/03/22/%E3%83%A4%E3%82%AF%E3%82%B6%E3%81%AE%E7%81%BD%E5%AE%B3%E6%94%AF%E6%8F%B4%E6%B4%BB%E5%8B%95%E3%80%81%E6%B5%B7%E5%A4%96%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%81%8C%E5%A0%B1%E9%81%93/です。

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決して日本では公に語られることのないヤクザの災害支援活動を、海外メディアが報道し注目を集めている。

 

アメリカ人ジャーナリスト、ジェイク・エイデルシュタイン氏の報道によると、指定暴力団である山口組と住吉会は、最初の揺れが襲った数時間後にはすでに行動を起こしていたという。

 

まず、東京の街にあふれる帰宅困難者に事務所を開放。そして食料・水・毛布など支援物資を何台ものトラックに満載し、被災地に向けて送り出した。住吉会は、外国人コミュニティに避難所を提供。そして稲川会は、地震の翌12日、4トントラック25台に支援物資を満載して、東北に向かった。

 

特に活発に支援活動を行っているのが稲川会。東京ブロック支部は13日早朝までに、高速道路を使わず12時間かけてトラックでひたちなか市に向かい、計50トンもの物資を市役所に運び入れた。その際、受け取りを拒否されないよう、決して身分は明かさなかったという。

 

支援物資を運んでいたある組員は、「普通にみんなができることをやっている。それ以上のことは報道しないで欲しい。誰も私たちと関係を持ちたくないだろうし、支援物資を突き返されたくない」と語った。

 

また、神奈川ブロック支部は茨城と福島の放射能汚染地域に物資を届けるため、70台ものトラックを送りこんだ。

 

ジェイク・エイデルシュタイン氏は、「任侠道の精神は日本人の精神。これが、日本人がこの災厄を乗り越え、より強くなって復活すると私が信じる理由なのです」と締めくくっている。


世界の難民を考える(4)200万人のシリア難民を既に支援している日本の7つのNGO

2013年09月07日 | 日記・エッセイ・コラム

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上の写真はシリア難民を支援してるJapan Platform 傘下の団体が撮影した難民の写真です。出典は、http://www.japanplatform.org/programs/syria/です。)

現在、日本には国際ボランティア活動をしている団体が数十以上あります。

その中の40団体がJapan Platform という連携組織に入って海外で活動しています。勿論2011年3月に起きた東日本大震災の被害者の支援活動もしています。

このJPF傘下の40団体のうち、下に示すように既に7団体が現地入りしてシリア難民の生活を支援する活動を行っています。

更に8団体が出動準備中です。

その事業費予算は団体によって異なりますが、数億円から数千万円です。下の一覧表に各団体の準備した金額が示してあります。

支援活動の内容は、難民キャンプにおける食料、緊急支援物資(毛布、日用品など)、テントの提供、水・衛生支援、子供支援、越冬支援、心理社会的ケア等、そしてホスト・コミュニティに対する衛生、教育、生計向上、越冬支援等です。

 支援活動の場所は、シリア周辺国:ヨルダン、トルコ、レバノン、イラク、そしてシリア国内も含みます。

 シリア国内は内戦状態で危険なため、シリア国内の団体と連携する等、実施体制の整った団体より、シリア国内の避難民や被災者に対する支援を実施します。

 日本のマスコミはアメリカ軍が攻撃をするか否かに関するニュースだけを報道しています。しかし日本のNGOはすでにシリア難民の支援活動をしているのです。

 多くの日本人はこの事実を知らないと危惧し、このような記事をお送りします。

====JFP傘下の「シリア紛争人道支援」 事業の概要 =====

(以下の出典は、http://www.japanplatform.org/programs/syria/です。)

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、シリアからの難民は2013年3月6日現在、100万人に達しました。加盟団体は昨年11月より事業を実施中です。また、今後もさらに団体の出動を予定しています。

(1) 公益社団法人日本国際民間協力会NICCO

助成金額:33,106,583円
支援内容:越冬支援物資配布
支援地域:ヨルダン国ザアタリキャンプ、ザルカ

助成金額:60,013,701円
支援内容:ザルカ県における生活物資供与とメンタルヘルス・サポート事業
支援地域:ヨルダン国ザアタリキャンプ、ザルカ
関連記事:シリア内戦の被災者を対象とした緊急支援を隣国のヨルダンで開始します。

(2) 特定非営利活動法人パレスチナ子どものキャンペーン

助成金額:20,803,000円
支援内容:生活物資配布、子どもの居場所作り、母親向けワークショップ
支援地域:ヨルダン国(北部、およびイーストアンマン地区(避難民キャンプの内外))

助成金額:46,362,870円
支援内容:シリア避難民の受け入れコミュ二ティ強化
支援地域:レバノンのパレスチナ難民キャンプ

(3) 特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン

助成金額:44,206,749円
支援内容:生活物資配布
支援地域:イラク国ドミズキャンプ
関連記事: 【シリア難民支援】厳しい冬を越えるために 【シリア難民支援】増え続ける難民にさらなる支援を

助成金額:100,864,057円
支援内容:食糧配布および雇用支援
支援地域:イラク国ドミズキャンプ
関連記事:【シリア難民支援】食糧配布を継続、新たに雇用支援を開始
 

(4) 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

助成金額:19,842,075円
支援内容:シリア難民家族と幼稚園に対する越冬支援
支援地域:レバノン国ベカー県
関連記事:シリア難民支援を開始~寒さに凍えぬ暖かい冬を子どもたちへ~ 

助成金額:69,746,457円
支援内容:シリア難民青少年への心理社会的サポートを含む保護支援と緊急生計支援
支援地域:レバノン国ベカー県

(5) 特定非営利活動法人ジェン

助成金額:33,086,720円
支援内容:シリア難民に対する水衛生環境改善事業
支援地域:ヨルダン北部ザータリ難民キャンプ、難民キャンプ外
関連記事:シリアの子どもたちとヨルダンの人々のために 

(6) 特定非営利活動法人難民を助ける会

助成金額:66,230,343円
支援内容:食料・物資配付、子どもへの教育支援や障害者支援
支援地域:トルコ南東部の難民キャンプ外

(7) 特定非営利活動法人国境なき子どもたち

助成金額:18,230,026円
支援内容:情操教育提供による公式教育の補完・補充
支援地域:ヨルダン・ザアタリ難民キャンプ

「シリア紛争人道支援」 事業予算拡大/事業期間延長(2012年12月19日)

・事業予算:5億増額
・事業期間:1年間延長
※当初2013年2月までの3ヶ月間の事業を予定していましたが、2014年2月までの延長となりました。

「シリア紛争人道支援」 出動の決定(2012年10月30日)

特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム(東京都千代田区、/以下、JPF)は、シリア難民に対し、2億円の緊急支援を2012年11月より実施することを決定しました。既にJPF加盟NGO8団体がシリア難民支援を表明しています。
緊急支援に至る背景
・出動予定のJPF加盟NGO団体
- 特定非営利活動法人 難民を助ける会(AAR)
- 特定非営利活動法人 アドラ・ジャパン(ADRA)
- 特定非営利活動法人 パレスチナ子どものキャンペーン(CCP)
- 特定非営利活動法人 ジェン(JEN)
- 特定非営利活動法人 国境なき子どもたち(KnK)
- 公益社団法人 日本国際民間協力会(NICCO)
- 特定非営利活動法人 ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)
- 公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)
======(連載記事「世界の難民を考える」(5)へ続く)===========

何故、ロシアがシリア政府を断固守ろうとしているか?

2013年09月07日 | 日記・エッセイ・コラム

いよいよロシア海軍の艦艇がシリア沖に向けて黒海の軍港を出港しました。

米国とロシアの艦艇がシリア沖で睨みあう構図になります。米国とロシアの間で武力衝突が起きないか心配になります。下に黒海を航行中のロシアの大型強襲揚陸艇の写真を示します。

20160904__775ii_bdk46_1http://japanese.ruvr.ru/2013_09_04/120722674/より)
3日、ロシア黒海艦隊の基地から、同艦隊の「ノヴォチェルカスク」とバルト艦隊の「ミンスク」の計2隻の大型強襲揚陸艇が出航、ボスポラス・ダーダネルス海峡方面に向かったそうです。

近くこの2隻は、地中海で作戦を展開中のロシア海軍部隊(タスクフォース)と合流するようです。以上はロシア国防省が伝えたそうです。

さて何故、ここまでしてロシアはシリアのアサド政権を守ろうとするのでしょうか?

マスコミはその原因を明快には説明していなようです。そこで自分なりに以下のような理由を考えてみました。

(1)ロシア海軍はシリア西部のタルトース港に海軍の補給基地を保持しています。

タス通信のよると、そこには現在、大型対潜艦1隻、大型揚陸艦3隻、フリゲート艦1隻、合計5隻の艦艇を常駐させているそうです。

補給基地と言っても、それはロシア海軍の軍港です。ロシア海軍の地中海での軍事行動の拠点なのです。アサド政権が倒れればこれを失う可能性があります。

(2)シリアはソ連時代から友好関係が続いていたので、現在、数万人のロシア人がシリア国内に住んでいます。もしアメリカがミサイル攻撃をすれば多数のロシア人も死傷します。そしてロシア人の救出のために大型揚陸艦を使用せざるを得ません。

それをシリアの反政府軍が攻撃するでしょう。海岸で反政府軍とロシア軍が戦争をすることになります。

(3)シリアはロシアから武器を輸入して来ました。ロシアの大切な貿易相手国です。これを失えば経済的な損失になります。

(4)もう少し大きな戦略的観点から考えるとロシアがシリアを失うと中近東での拠点を失い、中近東全体が親米勢力ないなってしまいます。勿論、イランと少数の国は反米勢力ですが、中近東全体の米ロの勢力バランスが大きくアメリカ側に傾いてしまうのです。

それにしても来週から始まるアメリカの上院と下院の議論の内容と、その結論が心配です。それは尖閣諸島の防衛に関しての日米安保条約の実効性へも大きな影響を与えるから心配なのです。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)