何も起こらない。日々が淡々と流れて行く。空が青く輝き、時が流れて夕陽に紅く染まり、夜になる。そして又朝が来る。
そして周りにあるすべての物が大切に思える。全てのものが輝き出す。生きていることが嬉しい。幸せな日々が流れる。そんな生き方を私もしたい。
そんな願望で、「日々が淡々と流れ行く」という連載を静かに書いて行きたいと思います。
第一回のこの記事では山林の中に30年くらい一人で住んでいる木内正夫さんのブログ、北杜市・自然の中で(http://sizen068.blog95.fc2.com/)をご紹介したいと思います。
下はその木内さんの山荘です。昨年、隣地の地主が林を伐採してしまいました。それで山荘が見えるようになりましたが、以前は深い森に埋まっていたのです。

春が来れば下の写真のように福寿草が咲き出します。

雪割草も咲きます。

そして4月になれば下のようにモリアオガエルが水辺の木の枝に大きな卵塊を生みにやって来ます。

そして運が良ければ卵を生みに来たモリアオガエルを見ることが出来ます。めったには見られません。

そして夏が過ぎ、秋が来て周囲の雑木林が紅葉でまばゆくなります。
冬が来て、木々の葉が全て落ちてしまい、山の中が急に明るくなります。
甲斐駒岳や地蔵岳、そして八ヶ岳がくっきり大きく見えます。
年が暮れ、そして又新しい年がはじまります。
こうして四季が繰り返し、30年近く過ぎゆきました。
その間、あまり人は来ません。見えるのは猿と鹿と猪などです。何事も起きません。
ただ静かに日々が流れ行くだけです。それが幸せというものです。私はそう信じています。
木内さんの真似を出来ない私は時々、彼のブログ、「北杜市・自然の中で」(http://sizen068.blog95.fc2.com/)を見て仕合せな気分になっています。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)