一昨日の晩は平湯の奥飛騨ガーデンホテル焼岳に泊まり、昨日上高地を3時間ほど散策しました。
大正池でバスを降りて、梓川ぞいに田代池、田代橋、帝国ホテル、中の瀬、河童橋、そしてバスセンターに戻って来ました。大正池から田代橋まで45分、そこから帝国ホテルまで10分弱、そして中の瀬を通って河童橋まで30分、延べ4Km程の散歩です。
滔々と流れる梓川の清流が見え隠れする湿地帯に広がる森の中に木道が完備していて歩きやすい道です。
空気が新鮮で樹木が美しいのでこの道は毎年家内と一緒に歩いています。何度行っても飽きないのです。
上高地の魅力を(1)山々の景観の美しさ、(2)梓川や田代池の水の美しさ、(3)巨木の下の道を歩く楽しさ、という3つのテーマに分けて写真を撮ることにしました。
今日の一回目は(1)山々の景観、をお送りいたします。
晴天でしたので山々がくっきりと見えました。下に昨日、撮った写真をお送り致します。
大正池から見た穂高連峰です。学生の頃の1959年に行ったときは立ち枯れの木が林立していましたがその木々も朽ち果てて、ほんの数本が残っている状態になりました。風景も年を取って変わって行くのです。
田代橋から河童橋の中間にある中の瀬から見た穂高と明神岳です。明神岳は右端の色の暗い山です。真ん中の白いものは岳沢の雪渓です。
梓川を挟んで明神岳と対峙している山です。六百山と言うそうですが登山道もなく人が登らない山です。紅葉の季節に行くと川岸のカラマツ林が見事に紅葉し、素晴らしい風景になります。六百山のなかにカラマツが混じっていて、それも紅葉して美しい風景を作ります。
昨年は10月29日に行ったので下のような見事な黄葉でした。
河童橋付近から梓川の下流の方向を見ると上の写真のように焼岳が見えます。大正年間に噴火して、流れ下った溶岩が梓川をせき止めて大正池ができました。
写真を撮ってくれた家内が大学生のころ小梨平にキャンプしてこの焼岳に登ったそうです。誰でも若い時は体力があるものです。
大正池から4Kmほど上流の河童橋まで来ると岳沢の雪渓も真近かに見えます。
年老いて上高地を歩きながら大学生の頃、有房温泉から燕岳、常念岳、槍、南岳、大キレット、北穂、涸沢、徳合小屋と縦走して上高地に降りて来た時のことを思い出していました。
梓川の河原に茂っていた白樺の幹が白く輝いていました。そして上高地特有の川原の泥柳の枝が風で揺れている風景をとても神秘的に感じたものです。あれから茫々50年以上の歳月が流れてしまったのです。
ところで山々の名前にご興味のある方々のために名前を説明した写真を、http://www.kamikochikanko.com/kamikochi_mountain.htmlからお借りして下にお送りいたします。