後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

日本にある世界遺産と海外の世界遺産と比較して見よう!

2013年09月21日 | 日記・エッセイ・コラム

世界遺産とは国連のユネスコが人類共通の貴重な遺産を認定して公表したものです。その種類は大雑把にいうと2種類で、自然遺産と文化遺産です。

日本の世界遺産は自然遺産が4カ所で、文化遺産は13件です。

これをアジア各国や世界全体の自然遺産と文化遺産に対して比較してみると日本の自然景観の特徴や文化的な特徴がより鮮明に理解されると思います。

そこで先ず日本の世界遺産の図面と一覧表を示します。

(図面の出典は、http://search.seesaa.jp/%20%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E9%81%BA%E7%94%A3/index.htmlです。)

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文化遺産:(出典は、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E9%81%BA%E7%94%A3です。)

法隆寺地域の仏教建造物1993年12月)

姫路城(1993年12月)

古都京都の文化財1994年12月)

白川郷・五箇山の合掌造り集落1995年12月)

原爆ドーム1996年12月)

厳島神社(1996年12月)

古都奈良の文化財1998年12月)

日光の社寺1999年12月)

琉球王国のグスク及び関連遺産群2000年12月)

紀伊山地の霊場と参詣道2004年7月)

石見銀山遺跡とその文化的景観2007年6月)

平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群2011年6月)

富士山―信仰の対象と芸術の源泉2013年6月) 

自然遺産:

白神山地(1993年12月)

屋久島(1993年12月)

知床2005年7月)

小笠原諸島(2011年6月)

さて上記の日本の世界遺産に対してアジア各国にある世界遺産の一覧表を以下に示します。(出典は、http://wh.sekaiisan-yay.jp/alllist/alllist.phpです。)

国名国別件数世界遺産名種別登録年
インド 01 アジャンター石窟群 文化   1983  
インド 02 エローラ石窟群 文化   1983  
インド 03 アーグラ城塞 文化   1983  
インド 04 タージ・マハル 文化   1983  
インド 05 コナーラクの太陽神寺院 文化   1984  
インド 06 マハーバリプラムの建造物群 文化   1984  
インド 07 カジランガ国立公園 自然   1985  
インド 08 マナス野生生物保護区 自然 1985  
インド 09 ケオラデオ国立公園 自然   1985  
インド 10 ゴアの教会群と修道院群 文化   1986  
インド 11 カジュラーホの建造物群 文化   1986  
インド 12 ハンピの建造物群 文化   1986  
インド 13 ファテープル・シークリー 文化   1986  
インド 14 パッタダカルの建造物群 文化   1987  
インド 15 エレファンタ石窟群 文化   1987  
インド 16 大チョーラ朝寺院群 文化   1987 2004
インド 17 スンダルバンス国立公園 自然   1987  
インド 18 ナンダ・デヴィ国立公園及び花の谷国立公園 自然   1988 2005
インド 19 サーンチーの仏教建造物群 文化   1989  
インド 20 デリーのフマユーン廟 文化   1993  
インド 21 デリーのクトゥブ・ミナールとその建造物群 文化   1993  
インド 22 インドの山岳鉄道群 文化   1999 2005,2008  
インド 23 ブッダガヤの大菩提寺 文化   2002  
インド 24 ビンベットカのロック・シェルター群 文化   2003  
インド 25 チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(旧名ヴィクトリア・ターミナス) 文化   2004  

インド 26 チャンパネール-パーヴァガドゥ遺跡公園 文化   2004  

インド 27 レッド・フォートの建造物群 文化   2007  

インド 28 ジャイプールにあるジャンタール・マンタール 文化 2010
インド 29 西ガーツ山脈 自然 2012
インド 30 Hill Forts of Rajasthan (ラージャスターン州の山城群) 文化 2013
インドネシア 01 ボロブドゥル寺院遺跡群 文化   1991  

インドネシア 02 ウジュン・クロン国立公園 自然   1991  
インドネシア 03 コモド国立公園 自然   1991  
インドネシア 04 プランバナン寺院遺跡群 文化   1991  

インドネシア 05 サンギラン初期人類遺跡 文化   1996  

インドネシア 06 ロレンツ国立公園 自然   1999  
インドネシア 07 スマトラの熱帯雨林遺産 自然 2004  
インドネシア 08 バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナ哲学に基づくスバック灌漑システム 文化   2012  
韓国 01 石窟庵(ソックラム)と仏国寺(プルグクサ) 文化   1995  

韓国 02 八萬大蔵経の納められた伽倻山海印寺(カヤサンヘインサ) 文化   1995  

韓国 03 宗廟(チョンミョ) 文化   1995  

韓国 04 昌徳宮(チャンドックン) 文化   1997  

韓国 05 華城(ファソン) 文化   1997  

韓国 06 慶州(キョンジュ)歴史地域 文化   2000  

韓国 07 高敞(コチャン)、和順(ファスン)、江華(クアンファ)の支石墓群跡 文化   2000  

韓国 08 済州火山島と溶岩洞窟群 自然   2007  

韓国 09 朝鮮王朝の王墓群 文化 2009

韓国 10 韓国の歴史的集落群:河回と良洞 文化 2010
カンボジア 01 アンコール 文化   1992  
カンボジア 02 プレア・ヴィヘア寺院 文化   2008  
北朝鮮 01 高句麗(コグリョ)古墳群 文化   2004  
北朝鮮 02 Historic Monuments and Sites in Kaesong (開城(ケソン)の文化財と遺跡群) 文化   2013  
シンガポール - - - - - - -
スリランカ 01 聖地アヌラーダプラ 文化   1982  
スリランカ 02 古代都市ポロンナルワ 文化   1982  
スリランカ 03 古代都市シギリヤ 文化   1982  

スリランカ 04 シンハラジャ森林保護区 自然   1988  

スリランカ 05 聖地キャンディ 文化   1988  

スリランカ 06 ゴール旧市街とその要塞群 文化   1988  

スリランカ 07 ダンブッラの黄金寺院 文化   1991  

スリランカ 08 スリランカ中央高原 自然 2010
タイ 01 古代都市スコタイと周辺の古代都市群 文化   1991  

タイ 02 古都アユタヤ 文化   1991  

タイ 03 トゥンヤイ-ファイ・カ・ケン野生生物保護区群 自然   1991  
タイ 04 バン・チアンの古代遺跡 文化   1992  

タイ 05 ドン・パヤーイェン‐カオ・ヤイ森林群 自然   2005  

中国 01 泰山(タイシャン) 複合   1987  
中国 02 万里(ワンリー)の長城(チャンチョン) 文化   1987  

中国 03 北京(ベイジン)と瀋陽(シェンヤン)の明(ミン)・清(チン)朝の皇宮群 文化   1987 2004

中国 04 莫高窟(モーガオクー) 文化   1987  

中国 05 秦の始皇陵(チンシーホワンリン) 文化   1987  

中国 06 周口店(チョウコウティエン)の北京原人遺跡 文化   1987  

中国 07 黄山(ホワンシャン) 複合   1990  
中国 08 九寨溝(チウチャイゴウ)の渓谷の景観と歴史地域 自然   1992  

中国 09 黄龍(ホワンロン)の景観と歴史地域 自然   1992  

中国 10 武陵源(ウーリンユワン)の自然景観と歴史地域 自然   1992  
中国 11 承徳(チョントー)の避暑山荘(ピーシュシャンチョワン)と外八廟(ワイパーミャオ) 文化   1994  
中国 12 曲阜(チュイフー)の孔廟(コンミャオ)、孔林(コンリン)、孔府(コンフー) 文化   1994  
中国 13 武当山(ウータンシャン)の古代建築物群 文化   1994  
中国 14 ラサのポタラ宮歴史地区 文化   1994 2000,2001  
中国 15 廬山(ルーシャン)国立公園 文化   1996  
中国 16 峨眉山(オーメイシャン)と楽山(ローシャン)大仏 複合   1996  

中国 17 麗江(リジャン)旧市街 文化   1997  
中国 18 古都平遥(ピンイャウ) 文化   1997  

中国 19 蘇州古典園林(スゥツォグデンイェンリン) 文化   1997 2000
中国 20 頤和園(イホウイワン)、北京(ベイジン)の皇帝の庭園 文化   1998  

中国 21 天壇(ティエンタン):北京(ベイジン)の皇帝の廟壇 文化   1998  

中国 22 武夷山(ウイシャン) 複合   1999  
中国 23 大足石刻(ダァズシク) 文化   1999  

中国 24 青城山(チンチャンシェン)と都江堰(デゥジャンイェン)水利(灌漑)施設 文化   2000  

中国 25 安徽(エンフィ)南部の古村落-西逓(シーディ)・宏村(ホンツゥン) 文化   2000  
中国 26 龍門(ロンメン)石窟 文化   2000  

中国 27 明(ミン)・清(チン)朝の皇帝陵墓群 文化   2000 2003,2004

中国 28 雲崗石窟(ユンガンシークー) 文化   2001  

中国 29 雲南(ユナン)三江併流の保護地域群 自然   2003  
中国 30 古代高句麗(コグリ)王国の首都と古墳群 文化   2004  
中国 31 マカオ歴史地区 文化   2005  
中国 32 殷墟(インシー) 文化   2006  
中国 33 四川(スツゥアン)ジャイアントパンダ保護区群 自然   2006  
中国 34 開平の望楼群と村落 文化   2007  
中国 35 中国南部カルスト 自然   2007  

中国 36 福建の土楼 文化   2008  
中国 37 三清山国立公園 自然   2008  
中国 38 五台山 文化 2009
中国 39 中国丹霞 自然 2010
中国 40 河南登封の文化財”天地之中” 文化 2010
中国 41 杭州西湖の文化的景観 文化 2011
中国 42 澄江の化石産地 自然 2012
中国 43 上都(ザナドゥ)の遺跡 文化 2012
中国 44 Xinjiang Tianshan (新疆の天山) 自然 2013
中国 45 Cultural Landscape of Honghe Hani Rice Terraces (紅河のハニ族の棚田の文化的景観) 文化 2013
日本 01 法隆寺地域の仏教建造物 文化   1993  
日本 02 姫路城 文化   1993  
日本 03 屋久島 自然   1993  
日本 04 白神山地 自然   1993  
日本 05 古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市) 文化   1994  
日本 06 白川郷・五箇山の合掌造り集落 文化   1995  
日本 07 原爆ドーム 文化   1996  
日本 08 厳島神社 文化   1996  
日本 09 古都奈良の文化財 文化   1998  
日本 10 日光の社寺 文化   1999  
日本 11 琉球王国のグスク及び関連遺産群 文化   2000  

日本 12 紀伊山地の霊場と参詣道 文化   2004  
日本 13 知床 自然   2005  

日本 14 石見銀山遺跡とその文化的景観 文化   2007  
日本 15 小笠原諸島 自然 2011
日本 16 平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群- 文化 2011
日本 17 Fujisan, sacred place and source of artistic inspiration (富士山-信仰の対象と芸術の源泉) 文化 2013

ネパール 01 サガルマータ国立公園 自然   1979  
ネパール 02 カトマンズの谷 文化   1979 2006
ネパール 03 ロイヤル・チトワン国立公園 自然   1984  
ネパール 04 仏陀の生誕地ルンビニ 文化   1997  
パキスタン 01 モヘンジョダロの遺跡群 文化   1980  
パキスタン 02 タキシラ 文化   1980  
パキスタン 03 タフティ-バヒーの仏教遺跡群とサライ-バロールの近隣都市遺跡群 文化   1980  
パキスタン 04 タッターの文化財 文化   1981  
パキスタン 05 ラホールの城塞とシャーリマール庭園 文化 1981  
パキスタン 06 ロータス城塞 文化   1997  
バングラデシュ 01 バゲルハットのモスク都市 文化   1985  
バングラデシュ 02 パハルプールの仏教寺院遺跡群 文化   1985  
バングラデシュ 03 シュンドルボン 自然   1997  
東ティモール - - - - - - -

フィリピン 01 トゥバタハ岩礁自然公園 自然   1993 2009
フィリピン 02 フィリピンのバロック様式教会群 文化   1993  
フィリピン 03 フィリピン・コルディリェーラの棚田群 文化 1995  
フィリピン 04 古都ビガン 文化   1999  
フィリピン 05 プエルト-プリンセサ地下河川国立公園 自然   1999  
ブータン - - - - - - -

ブルネイ - - - - - - -

ベトナム 01 フエの建造物群 文化   1993  

ベトナム 02 ハロン湾 自然   1994 2000

ベトナム 03 古都ホイアン 文化   1999  

ベトナム 04 ミーソン聖域 文化   1999  

ベトナム 05 フォンニャ-ケバン国立公園 自然   2003  

ベトナム 06 ハノイ-タンロン王城遺跡中心地区 文化 2010
ベトナム 07 ホー王朝の城塞 文化 2011
マレーシア 01 キナバル自然公園 自然   2000  
マレーシア 02 グヌン・ムル国立公園 自然   2000  
マレーシア 03 マラッカとジョージタウン、マラッカ海峡の古都群 文化 2008
マレーシア 04 レンゴン渓谷の考古遺跡 文化 2012  
ミャンマー - - - - - - -
モルディブ - - - - - - -
モンゴル  / ロシア 01 ウヴス・ヌール盆地 自然   2003  
モンゴル 02 オルホン渓谷文化的景観 文化   2004  
モンゴル 03 モンゴル・アルタイ山系の岩絵群 文化 2011
ラオス 01 ルアン・パバンの町 文化   1995  
ラオス 02 チャンパサック県の文化的景観にあるワット・プーと関連古代遺産群 文化   2001  

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上の表で顕著なことは古くから文化の栄えたインドと中国には実に数多くの世界遺産、とくに文化遺産が存在している事実です。

これらに比較して日本の世界遺産は数が少ないと思われます。

さて国連のユネスコに世界遺産として認定されるとどんな良いことが起きるのでしょうか?

認定されたからといって国連から補助金が出るわけではありません。

しかし世界中の旅行代理店が観光客の訪問先として世界遺産を紹介します。

そして世界遺産を数カ所組んだパック旅行の企画も作ります。

兎に角、観光客がどっと訪問するのです。宿泊代金や交通費やお土産購入金などど多額のお金が入るのです。

この経済効果は莫大だと言われています。

そういう観点から見ると日本の世界遺産の数は少な過ぎるようです。

関係各位の一層の努力を期待しています。

下に今年決まった富士山の写真、白川郷の合掌造りの家の写真、そして姫路城の写真を示します。

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上高地の魅力(2)梓川や田代池の水の美しさ

2013年09月21日 | 写真

上高地は昔は神河内と書いていました。

田代池や梓川のほとりを歩いていると、透明な水が豊かにながれているのが見えます。

水はあくまでも透明で川底まで見えます。よく見るとヤマメや虹鱒が数匹泳いでいるのも見えます。

そんな清流を眺めていると、自分の穢れや罪をさっぱりと流してくれているようなのです。

伊勢神宮の五十鈴川の岸辺に立って、その透明な流れを眺めていた頃を思い出しました。上高地はやはり神河内と書いたほうが良いと感じます。

そんな水辺の写真をお送り致します。

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大正池から帝国ホテルに行く40分位の道の丁度、中間に田代池という美しい池があります。

柔らかくおだやかに水が流れています。それは本当にいやされる風景なのです。不思議な景観です。上と下がその写真です。

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帝国ホテルの下の田代橋から下流の方向を見ると焼岳が見えます。

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中の瀬付近から見た梓川です。向うに岳沢の雪渓が見えるので雪渓の解けた水も合流しているようです。

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同じ梓川でも歩いて行くにしたがって風景がいろいろ変っていって飽きません。疲れを忘れつい歩いてしまいます。撮影は9月19日でした。(続く)


憲法改正で日本の自衛隊は今後、こんな多国籍軍として本格的に出陣する

2013年09月21日 | 日記・エッセイ・コラム

安倍総理は憲法を改正して自衛隊の海外派兵を自由に行いたいと思っています。

憲法を改正しても日本独自に他国を攻撃を始めて、戦争をすることは固く禁じるのは当然です。

しかし中国の武装漁民や中国軍が尖閣諸島に上陸すれば即座に反撃し、駆逐出来るように憲法を改正し、即座の出陣を合法的にするための関連法規を作る方向を考えています。

多くの国民は尖閣諸島や竹島問題で頭にきていますので上記の憲法改正と法整備には賛成しているようです。

しかしここには非常に大きな落とし穴が待っているのです。

安倍総理の本当の考えは軍事同盟国のアメリカが軍隊を動かせば即刻、自衛隊も出陣し、参戦することを可能にする法整備をしたいのです。

尖閣諸島の問題よりもこちらの方向が非常に危険な方向なのです。

国連が反対してもアメリカが主体になって多国籍軍を編成したら日本の自衛隊も即刻出陣するようになるのです。

今度のシリア攻撃の発想は国連の安保理の否決にもかかわらず、米英仏を中心に30ケ国が多国籍軍を編成に参加すると言っていたのです。

幸いプーチンさんの説得で、シリア政府が化学兵器の国連管理、廃棄に同意したのでアメリカの武力攻撃は回避できたのです。

しかしもし武力攻撃が始まった場合、安倍総理は自衛隊の補給艦くらいは中東地区へ派遣して、アメリカ軍の作戦を支援したと思います。

掃海艇や補給艦や駆逐艦(自衛艦)の中近東地区への派遣の前例は既にあるのですから問題ありません。

このようなアメリカを主体にした多国籍軍への従来の参加はあくまでも後方支援でした。しかし憲法を改正すると、アメリカ軍とともに最前線に出て戦う方向へ変わって行く可能性があるのです。

戦場の現場では後方支援中でも敵が押し返して来たら、そこは最前線になるのです。ですから現場感覚としては最前線も後方支援も区別をすることは無意味なのです。

アメリカ軍が武力攻撃をする場合は規模が大きく犠牲者の数も多いのです。

憲法改正の向うにはこのような危険な、そして大きな落とし穴があるのです。

しかし自衛隊の海外出陣を国連の平和維持軍(PKF)に限定するという原則を厳守すれば自衛隊の海外派兵による犠牲者の数を最小限に出来るのです。

下に付記したアメリカ軍が主体になった国際連合軍の3つの例国連平和維持軍(PKF) の一覧表をご覧下さい。

ソ連崩壊後の1990年代以後の国連の平和維持軍の活動地目的は主にアフリカの国内戦争の監視と停戦にあります。

将来の自衛隊の海外派兵もその多くはアフリカになると予想されます。

それに備えて自衛隊ではアフリカのさまざまの民族の文化や行動様式を研究して派兵の準備をしているよいうです。

自衛隊の海外派兵で将来、日本人が戦死する可能性があるのです。

この可能性に対して日本人は心の準備をしているでしょうか?戦死に対する国家的償いはどうなるのでしょうか?法整備は出来ているのでしょうか?

安倍総理は「日本を取り戻す!」と叫んでいますが、彼は皆様へ心の準備をしないさいと叫んでいるのです。

重大な問題なので続編で。「日本人の心の準備」について書いてみたいと存じます。

それはそれとして、 

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

以下に参考一覧表と自衛隊の装備の写真を付けます。

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アメリカ軍が主体になった国際連合軍の3つの例:

(以下の一覧表の出典は、http://ichiranya.com/society_culture/080-allied_forces.phpです。)

国際治安支援部隊 アフガニスタンの治安維持とアフガニスタンの政府支援を目的とした多国籍軍で、 2001年のボン合意及び、2001年12月20日の国連安保理決議1386号を基に設立されました。

現在は多国籍軍からNATO軍に移譲され、2014年までの撤退を計画しています。
有志連合 Coalition of the willing

2003年のイラク戦争時の多国籍軍で、アメリカ合衆国を中心に、イギリス、オーストラリア、ポーランドなどが参加し 「イラクの自由作戦」としてイラクに侵攻を行いました。
イラク駐留軍 2003年のイラク戦争後にイラクに駐留した各国の軍隊でMulti-National Force(多国籍軍)と呼ばれています。

イラク駐留軍には、アメリカ、イギリス、韓国、イタリア、ポーランド、ウクライナ、スペイン、オランダ、オーストラリア、 日本、ルーマニア、デンマーク、ブルガリア、タイ、エルサルバドル、ホンジュラス、ドミニカ、ハンガリー、シンガポール、 グルジア、アゼルバイジャン、フィジー、モンゴル、ポルトガル、ラトビア、リトアニア、ニカラグア、スロバキア、フィリピン、 チェコ、アルバニア、トンガ、エストニア、マケドニア、カザフスタン、モルドバ、ノルウェーが参加しました。

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国連平和維持軍(PKF)
国際連合スーダン派遣団 (UNMIS) 2005年3月24日から2011年9月30日にかけて国際連合安全保障理事会決議1590に基づき行われた国連平和維持活動で、 北部スーダン政府とスーダン人民解放軍の停戦監視などを行いました。

日本からも陸上自衛隊の自衛官2名が派遣されていました。
アフリカ連合ダルフール派遣団 (AMIS) 2004年7月から2007年12月にかけて国際連合安全保障理事会決議1590に基づき行われた国連平和維持活動で、 国際連合スーダン派遣団が起源となっています。

活動内容はスーダン政府とスーダン人民解放軍の包括的和平合意の維持を目的としています。
国際連合アフリカ連合ダルフール派遣団 (UNAMID) 国際連合安全保障理事会決議1769に基づき、2007年7月31日から行われた国連平和維持活動で、 アフリカ連合ダルフール派遣団の内容を引き継いでいます。

国際連合アフリカ連合ダルフール派遣団の兵員や文民警察官を含む26000人の人員が予定されています。
国際連合南スーダン派遣団(UNMISS) 国際連合安全保障理事会決議1996に基づき、2011年7月9日から行われた国連平和維持活動で、 北部スーダンから分離独立した南スーダン共和国の平和維持や治安維持を目的としています。

国際連合南スーダン派遣団は8000人規模の人員で行っています。
国際連合リベリア・ミッション(UNMIL) 国際連合安全保障理事会決議1509に基づき、2003年9月19日から行われた国連平和維持活動で、 第二次リベリア内戦の停戦合意の検証、武装勢力の武力解除、治安維持、和平合意の推進などを目的としています。
国際連合コンゴ民主共和国ミッション(MONUC) 国際連合安全保障理事会決議1291に基づき、2000年2月24日から行われた国連平和維持活動で、 第二次コンゴ戦争の停戦監視を行う平和維持部隊です。

兵員、文民警官を含む約1万7000名の規模を予定しています。
国際連合西サハラ住民投票ミッション(MINURSO) 国際連合安全保障理事会決議690に基づき、1991年4月29日から行われた国連平和維持活動で、 独立を目指すポリサリオ戦線とモロッコとの戦闘の停戦、独立の是非を問う住民投票の実施を目的としています。
国際連合中央アフリカ・チャド・ミッション(MINURCAT) 国際連合安全保障理事会決議1778に基づき、2007年9月25日から行われた国連平和維持活動で、 ダルフール紛争で状況が不安定となっている、中央アフリカとチャドにおいて治安維持や住民の人権保護などを目的としています。
国際連合コートジボワール活動(UNOCI) 国際連合安全保障理事会決議1528に基づき、2004年2月27日から行われた国連平和維持活動で、 コートジボワール内戦の停戦監視、武装解除、人道支援を目的に行っています。
国際連合東ティモール統合ミッション(UNMIT) 国際連合安全保障理事会決議1704に基づき、2006年8月25日から行われた国連平和維持活動で、 独立直後の東ティモールの治安維持、選挙の実施支援などを目的としています。
 
国際連合コソボ暫定行政ミッション(UNMIK) 国際連合安全保障理事会決議1244に基づき、1999年6月10日から行われた国連平和維持活動で、 コソボの文民統治、コソボの自治、インフラの整備、各種人道支援、避難民の帰還などを目的としています。
国際連合グルジア監視団(UNOMIG) 国際連合安全保障理事会決議858に基づき、1993年8月24日から行われた国連平和維持活動で、 アブハジア紛争に伴い戦闘の停戦監視や平和維持を目的としています。 
 
国際連合レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)

国際連合安全保障理事会決議425に基づき、1978年3月19日から行われた国連平和維持活動で、 レバノンに侵攻したイスラエルの撤退の監視、戦闘の防止、レバノン市民への支援などを目的としています。