(上は海上自衛隊の駆逐艦です。現在は護衛艦と言います)
安倍政権は経済活性化をし、軍備増強予算を通過させました。
軍事機密法案を作り、国家安全保障会議を設置しました。沖縄の普天間基地問題も仲井真知事の同意を得て解決に向けて動き出しました。
その上で中国を刺激することを知っているのに敢えて靖国神社参拝を実行しました。
中国と軍事的に対決する姿勢を鮮明にしたのです。大変危険な方向へ舵を切ったのです。しかし日本人の多くは尖閣諸島問題で中国を憎んでいるので拍手喝采をするのです。
しかしこの方向は日本の将来を危ないものにします。
そこで今日から、「中国との軍事対決の危険性」と題する連載記事を書き進めて行きたいと思います。
そのきっかけとして、以下に大学時代の友人の今泉博充さんから頂いた手紙の前の部分を省略して、その抜粋をご紹介いたします。
前略・・・現在、我々日本人は韓国人と中国人から「あれこれ」言われて不愉快な思いをさせられています。僕は中国の反日は極めて政治的なものと理解いています。他方、韓国の反日は極めて感情的なもので、これは韓国にとって、決して良い結果にならないと思っています。
中国はその歴史からみて、海には関心が薄く大陸国家でしたが、近年、経済力が発展し、世界の大国になったのです。そうすると中国の太平洋への出口に屏風を立てたようにある日本列島と沖縄諸島が、何とも我慢ならない障害になって来たのです。なにせ明治維新までは琉球王国は清朝と薩摩藩に朝貢していた中立的な国だったのです。中国はその状態へ返ることを狙っています。
一方、韓国は「日本頼むに値せず」と中国へ傾斜しています。この方向は中国の遠大な戦略にはまっているのです。中国は朝鮮半島の全体(北朝鮮も含んで)を、日清戦争以前の状況、つまり中国の従属国としてしまう戦略ではないかと、私はそう観察しています。
韓国はユーラシア大陸の東端にあるので、中国の支配を避けきれない宿命にあります。
アメリカの関心は太平洋の覇権であり、それには日本との同盟関係が「しっかり」している限り十分なのです。
現在は日・米・韓と三国の協力を強調していますが、韓国はいずれ中国に取り込まれ、米国はしぶしぶ傍観するようになるのではないかと予測しています。・・・後略
上にご紹介した今泉博充さんの国際関係の分析は歴史的視点に立った大変客観的な内容になっています。冷徹な分析として感銘深く思います。
その一部の米国と韓国の関係については私は少し違った考えを持っています。そのことについてはいずれ続編でご説明いたします。
太平洋の覇権が関係する問題なので、海上自衛隊の艦艇の写真を掲載しました。出典は「海上自衛隊の艦艇一覧」を検索すると出てきます。(続く)
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
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