現在、世界中の少し大きな町に行くと必ず寿司屋さんがあるといいます。刺身や天麩羅を出す和食の店もあります。さらに日本のラーメン専門店もある国々があります。
下の写真は江戸前の握り寿司の写真です。美味しそうですね。
上の写真の出典は、http://sottaramon.com/?p=11 です。
そして下の2枚の写真はオーストラリアにある寿司店の外と内部の写真です。
上下の写真の出典は、http://xxxkaigaixxx.blog.fc2.com/blog-entry-2117.html です。
私は間もなく晩期高齢者になるので長い、長い間、日本食が少しずつ海外に普及して行く様子を見てきました。大げさに言えば、日本の食文化が国境を越えて外国に出て行く歴史の目撃者なのです。生き証人なのです。
日本が台湾や朝鮮半島や満州を領有し、各地へ和食を普及させた 時代のことは勘弁して貰います。
そうすると欧米人が和食に本格的に接した時代はアメリカ軍の日本占領から始まります。
当時のアメリカ人やヨーロッパ人は刺身や寿司を絶対に食べませんでした。顔色を変えて見ようともしませんでした。醤油はスーパーマーケットに並んでいましたが。
その上、進駐軍は日本の野菜を絶対に食べず、全ての野菜は本国から大きな缶詰めにして持って来たのです。ほんの少し清浄野菜を栽培していました。
その理由は日本では田畑の肥料に人糞を使っていたのです。彼等は人糞が怖いのではなく野菜に付着している回虫の卵が怖かったのです。胃腸に棲みつく寄生虫が怖かったのです。
人糞を肥料に使うのは1964年の東京オリンピックの頃まで続きました。
ところがオリンピックにいろいろな国の人々が日本に来てスキヤキや天麩羅を食べます。生の魚の無い巻き寿司を食べます。そして日本食もなかなか美味しいと感じ帰国したのです。
しかし生魚はご法度です。私も自宅に時々欧米人を招待しましたが、スキヤキや天麩羅のように十分火の通った料理だけにしました。しかし生卵はムリのようでした。魚は出さず、肉料理だけにしました。家内は頑張って中華料理もときどき出しましたが、これは間違いなく好評でした。
それがベトナム戦争が終わったころからアメリカで健康食ブームが起きたのです。栄養学者が各国の料理の脂肪分やカロリーを計算して、日本食には脂肪分が少なく健康に良いということが分かりました。
途端にアメリカで寿司や刺身に挑戦する人が増えだしたのです。何でも挑戦するのがアメリカ人の怖いもの知らずの文化なのです。
何度か食べて、慣れると刺身や寿司が大変美味であると確信する人々が出てきました。それは1970年代の終わり頃から1980年代にかけてでした。
アメリカで流行すればヨーロッパでもすぐにその流行を取り入れます。そのようないきさつで、海岸が近いイタリアやフランスやイギリスで直ぐに刺身や握り寿司の店が増えて行ったのです。内陸国家のドイツやポーランドやロシアは少し遅れましたが寿司や和食の店が次第に増えて行ったのです。
中國や東南アジアでも寿司や和食の店が欧米と並行するように増加して行ったのです。
私は1970年頃のアメリカ人が刺身や寿司の話をしただけで顔を青くして怖がっていた様子を知っています。ですから昨今の世界中の日本食の普及を見ると覚醒の感に打たれるのです。文字どうり有為変転は世のならいですね。変われば変わったものです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)