上は高さ1~2mにもなるアザミで、頭花の枝が長く高くつき上がることら「高薊」と名付けられました。
本種は北方系のアザミで、東北地方から北方の湿り気のある草原に生育します。
盛夏を過ぎた頃、枝端に数多くのうつむいた頭花を付けます。背丈も高く、花の数も多く、一本生育しているだけでも存在感のある植物です。
生育地:湿った草原、原野 背 丈:1~2m 花 期:8~9月
総ての写真の出典は、「北の大地図鑑」 http://blogs.yahoo.co.jp/kouyu_kikaku1116 です。
上はノビルです。 野原や道端などに普通に生育するため、野原に生える蒜と言う意味で、「野蒜」度名付けられました。蒜は、ネギ、ニンニク類の総称です。
直径1.5㎝位の鱗茎を持ち、2~4枚の葉が出ます。葉は線形で、長さ20~30㎝、幅2~3㎜、中空で断面は三日月形をしています。
初夏の頃、40~60㎝ほどの花茎を伸ばして、その頂に疎らに白い花を付けますが、初めは総苞に被われていてくちばし状をしています。花のうち、一部、または、全部が珠芽(むかご)に変わるものがあります。
鱗茎や若い葉は食用になります。
生育地:道端、野原など 背 丈:40~60㎝ 花 期:5~6月
上はリシリオウギ(マメ科):
茎の下部が地表を這い、斜上します。
葉は奇数羽状複葉で小葉は7~13枚あり、裏には軟毛が密生しています。
花は葉腋から出る花序に5~10個つき、長さ1.5㎝ほどの蝶形花です。がく歯は狭い三角形で先が尖り、黒褐色の毛が多い。
果実の莢は少し膨らんだ7袋状でこれにも黒褐色の毛が多い。
利尻黄耆で、発見地に因んだ命名だと思われるが、利尻山のほか大雪山、本州中部地方にも分布します。
イワオウギやタイツリオウギに酷似しますが、果実の形が全然異なること、タイツリオウギより小葉の数が少なく(タイツリは小葉は13~23枚)、イワオウギよりも花の数が少ない(イワオウギは10~30個)ことなどの違いがあります。
生育地:高山の礫地や砂地など
背 丈:15~30㎝ 花 期:7~8月