おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

バブルがもうあっけなくはじけたのか!

2006-01-18 23:38:14 | 世間世界
 ホリエ氏の逮捕も想定した、今回の特捜部の動き。東京証券取引所は大混乱、ついには史上初めての全面的な取引停止に。20年前の、あのバブルがはじけて、空前の泥沼の不況に陥って、最近やっと光明が見え始めた、と一部がはしゃぎ始めた矢先。国民も本当の実感のないまま、「景気回復」に浮かれ始めようとした現在。 これで、また少し後戻りなのか、日本の経済は。深刻なのは、今の景気がIT産業という「虚業」によって成り立っていることだ。見せかけの時価(株式市場での売買価値)を元手にして、インターネット上のバーチャルでしかない金を、右から左に回しながら、「何でもあり」の練金術師が横行する。その代表としてちやほやされていたのが、ホリエモン。それを持ち上げていたマスコミ・政治家・・・。
 この前のバブルは、土地という目に見えるモノ・財産の価値を、法外につり上げていくことで成り立っていた。まさに、土地神話。今回は、そうした固有資産の片鱗すらどこにもない。あるのは、市場という目に見えないモノ。
 前のバブルは、銀行主導による、余ったお金を土地に替えて、結局破綻した。今回は、銀行に預けていてもどうしようもない、主に個人投資家たちの思惑がひしめくお金が、主役。
 デフレ経済に落ち込んだ日本経済。財産形成の手段を株式に振り向けざるをえなかった個人投資家たち。その金をあてにして次々と企業買収を行い、拡大していったライブドア。当然、そこには無理が生じてくる。
 IT産業という名の虚業が、あたかも実業のごとくに大手を振るって市場を闊歩していた。それが、今回の事態でどうなるのか? 今の景気回復がIT産業によるものだとしたら、その化けの皮が見事にはがされたことにある。
 しかし、日本の見せかけの景気回復は、これでとん挫。徹底した合理化・首切りと膨大な税金の投入で、何とか息を吹き返してきたとされていた日本経済。あっという間にまた来た道を歩むのか。実質の伴わない価値評価ほど怖いモノはない。資本の論理は、またそうした非情さをもつ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする