おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

読書「おじさんは白馬に乗って」(高橋源一郎・絵 しりあがり寿)講談社

2012-02-26 21:15:11 | つぶやき
 時事ネタ、評論は賞味期限が問題。何年かすると当時のヒットなり、ホームランだった(自画自賛も含めて)ものが、今読み返読み返すと、実にたいしたことのない、まさに時代遅れの凡打と化することも多いです。中には、今でも切り口が見事で、若干鮮度は落ちていても、うーんと読み手をうならせる内容もあります。これがいくつかあれば、いいのでしょう。かくいう小生、けっこう長くブログを続け、「つぶや」いてきましたが、今読み直しても、我ながらアナルほど(間違い!あ、なるほど)というのはごくまれ。すっかり鮮度は落ち、「腐っても鯛」にはならず(結局、腐ったら鯛は食べられませんが)、お恥ずかしい限りです。
 凡人である小生とは比べものにならない、物書きタカハシさんのこれ。週刊現代に、2006年から2007年にかけて連載された時事ネタエッセー集。一応ジャンル別に再構成してあります。政治・経済からマンガ、アダルトまで幅広く取り上げています。結果、実に今でも鮮度が落ちていない内容も多々。
 しかし、ここ5・6年、あまりにも、ますます停滞気味な日本国ではあるということを実感します。去年の3月11日の大事故、大災害を経過しても・・・。情けないことです。
 年季の入った、無類の競馬好きのタカハシさん。それにかこつけて、さらに本当は「白馬童子」とあるように「おうじさま(王子様)」こそ白馬にふさわしい、のに、あえて「おじさん」とちょっとすねてみせた姿勢が、世相を見る見方にも通じて、軽妙な題名です。
 それにしても、タカハシ「お(う)じさん」ならまだまだ何とか白馬に乗れますが、小生のごとき「じいさん」はもう無理ですね。けっこう馬の背は高い! それに馬は乗り手を見極めてあしらうそうですから。写真は、だから「じさん」にしておいたのです。むしろ「じいさんはシリウマ(白馬ならぬ尻馬)に乗って」が適切かも。
コメント (2)
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