豪快な水音が響きます。
立ち去りがたい雰囲気。大きなダムは、若いころ、登山のときに「黒部ダム」、あるいは青梅街道歩きのときに「奥多摩ダム」くらい・・・。
「吾妻川」下流の渓谷(「吾妻峡」)。
そそり立つ岸壁。
ダムを振り返る。
左上にある「自転車型トロッコ A-Gattan」乗り場案内。
ここから岩島駅近くまで、廃線跡を利用している。一人では利用できないので、断念!
運行時刻表。孫を連れて乗りに来ようかな、と。
周辺案内図。
最近の台風や豪雨などのため、渓谷をめぐる遊歩道などが荒れて通行禁止になっている個所もあるようです。
左上に「吾妻線(廃線)」。
右手、眼下に「吾妻峡」。
紅葉は、まだ。
右手に公衆トイレがあり、その前に軽トラが停まっています。「岩島駅までどれくらいかかりますか」と尋ねたところ、
「岩島駅まで行くんだったら乗りなさいよ。送っていくから。」「歩く予定ですので」「無理しないほうがいいよ。乗りなよ。」
というわけで、乗せてもらいました。地元の方(「岩島駅」の先、「群馬原町駅」近くに住んでいる)で八ッ場ダムの先にある道の駅で清掃関係をした帰りのようでした。
すっかり軟弱になった小生。遠慮なく乗せてもらいます。
途中、色々話を聞きました。その一つ。「ここが岩盤調査で、試掘した穴ですよ。この辺りにダムを造る計画もあったようだ。」
分かりにくいですが、金網の奥に大きな穴が。
「ここに建設したら、東吾妻町なので、長野原町にはお金が落ちなかったかもしれないね。」
※「八ッ場ダム」は長野原町になる。
この先に今回最大の目的、「樽沢トンネル」があります。
下り側のトンネル口。
「樽沢トンネル(樽沢隧道)」解説板。
樽沢トンネル(樽沢隧道)
旧JR吾妻線の岩島駅~川原湯温泉駅間に存在し、全長7.2mの日本一短い鉄道トンネルとして親しまれていた。八ッ場ダムの建設により、2014年9月24日をもって岩島駅~長野原草津口駅間のうち約10.4㎞が付け替えられたため、現在は廃線になっている。
もう少し詳しく「Wikipedia」を参照。再掲。
樽沢トンネル(たるさわトンネル)
JR東日本吾妻線の岩島駅 - 川原湯温泉駅間の旧線上に存在するトンネルである。山の出っ張りを掘り抜いたもので、全長7.2 mの日本一短い鉄道トンネルとされていた。トンネルを含む廃線跡は、2020年(令和2年)7月中旬より「吾妻峡レールバイクアガッタン」のコースとして、足漕ぎ式トロッコが通過するアトラクション施設として利用されている。
《歴史》
戦時中の突貫工事により作られたトンネルであり、1946年(昭和21年)の長野原線(当時)開通時にトンネルも完成。通常この程度の長さの岩場ならば、切り崩すか切り通しとすることが多いが、この岩場ではトンネルが造られた。上毛新聞がJR東日本高崎支社へ行った取材によると、トンネルにした理由として岩盤が固かったためくり抜いたという説や、トンネルの上に立つ一本松の景観が素晴らしかったので残したなどの諸説があるが、いずれも定かではないという。
八ッ場ダムの建設に伴い、吾妻線の岩島駅 - 長野原草津口駅間のうち水没する予定の区間を含む約10.4 kmが付け替えられた。切換工事に伴い、2014年9月24日をもって旧線での営業運転を終了し、10月1日からは新ルートによる営業運転が開始された。旧線上の樽沢トンネルはダムサイトより下流にあるため水没を免れるものの、付け替えに伴い用途廃止となった。本トンネルの廃止後、JRで最も短い鉄道トンネルはJR西日本呉線の川尻トンネル(広島県呉市、全長8.7 m)となった。
吾妻線岩島駅から国道145号(旧道)に沿って約4 km西に進んだところに位置する。
当時の写真。
車両の半分以下の長さ。
上り側のトンネル口。
これで今回の第一の目的を達成。乗せてくれた方に感謝、感謝。
※1 日本で一番長い鉄道トンネル:青函トンネル 53.85km
津軽海峡を横断して本州と北海道を結ぶ海底トンネル。世界では2番目に長い鉄道トンネル。
※2 日本で一番長い道路トンネル:山手トンネル(東京都)18.2km
都心を回る首都高速道路中央環状線の西側(湾岸線~池袋線)にあたり、地底深くを通っている。世界では2番目に長い道路トンネル。
※3 日本で一番深い駅:JR上越線土合(どあい)駅(群馬県)70.7m
「もぐら駅」の愛称で知られる無人駅。下り線のホームは地下深くにある新清水トンネル内にあり、階段の長さは338m、462段。徒歩で約10分かかる。
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