3月18日(土)、群馬交響楽団の第526回定期演奏会を聴きに群馬音楽センター(高崎市)へ行ってきました。今回は、ラフマニノフの交響曲第2番がプログラムにあるので、それがお目当てです。オーケストラのほぼ正面のよい席をとることができたので、管弦楽の響きに期待して出かけました。
(出 演)
指 揮:大友直人(群響音楽監督)
ピアノ:萩原麻未
管弦楽:群馬交響楽団
(曲 目)
千住明/ オペラ《 滝の白糸》 序曲
チャイコフスキー/ ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23
ラフマニノフ/ 交響曲 第2番 ホ短調 作品27
萩原麻未アンコール曲:J.S.バッハ(ラフマニノフ編曲) / 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ第3番からガヴォット
(感 想)
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番が素晴らしくて、それに尽きる演奏会でした。ソリストの萩原麻未さんの音色が多彩なことに加え、前に進むリズムが気持ちよく、惚れ惚れするような演奏でした。第1楽章の出だしがどっしりとしていたのにまず好感が持て、第2楽章では存分に歌い、第3楽章では燃え上がるようで、全体のコントラストも鮮やかでした。
アンコールで、萩原さんが弾いたラフマニノフ編曲のバッハ作曲ガヴォットも優雅な演奏でした。もちろん初めて萩原さんの演奏を聴いたわけですが、実に注目すべきピアニストです。千住明さんのオペラ《 滝の白糸》 序曲は、映画音楽やテレビドラマの音楽のようで、親しみやすいものでした。中間部はテンポが速くなって、トロンボーン3本による吹奏があるのですが、ちょっとジャズのビッグバンド風で気に入りました。
後半はラフマニノフの交響曲第2番です。第3楽章が有名ですが、第2楽章のかっこよさに惹かれているので、第2楽章冒頭のホルンの音を実際に聴くことができ満足しました。ただ、今日一日の疲れが出たのか、第4楽章あたりになると集中力が途切れ、実際にはあまり聴いていなかったきらいがあり、今日は朝からあちこち車で動き過ぎたと反省しました。