デンマークの女性歌手シーネ・エイ(1977年生)は、2003年以降何度も来日していますが、昨年に続き本年も来日してくれました。僕は、彼女のアルバムは何作か持っていますが、ライブを聴いたことがないので、Lydianで行われた公演に出かけました。
(出 演)
シーネ・エイ Sinne Eeg(vo)
ヤコブ・クリストファーセン Jacob Christoffersen(p)
(曲 目)
(前 半)
1 But Not For Me
2 Someone to Watch Over Me (やさしき伴侶を)
3 Anything Goes
4 The Bitter End (シーネ・エイ作)
5 Head Over High Heels (シーネ・エイ作)
6 Evil Girl Blues (シーネ・エイ作)
7 Love is a Time of Year(シーネ・エイ作)
8 The Best I Ever Had (シーネ・エイ作)
9 It Might As Well Be Spring
(後 半)
1 My Favorite Things
2 Prelude to A Kiss
3 Caravan
4 (曲名不詳、シーネ・エイ作)
5 (曲名不詳、シーネ・エイ作)
6 Happy Talk
7 Windmills Of Your Mind 【風のささやき】
8 Comes Love
最終の新幹線に乗るためにここでお店を出ました。
(感 想)
人気歌手だけあって、会場はほぼ満席で、聴衆は70人くらいは入っていたと思います。曲目は、スタンダードナンバーとシーネ・エイ作詞作曲によるオリジナルで、ことに前半は、オリジナルを5曲取り上げるなど、シンガーソングライターらしい選曲でした。
1曲目の「But Not For Me」はヴァ―スから歌い、スキャットも交えていましたが、声がよく出ていて、初めから快調でした。「Someone to Watch Over Me」も、歌唱のスケールが大きく、ピアノソロも美しくて、感心しました。
彼女のオリジナルの中では、「Love in a Time of Year」が哀愁を帯びたメロディで、ポップス風ではありますが、最も気に入りました。後半では、バラードの「Prelude To A Kiss」では声がよく伸びて美しく、「The Windmills Of Your Mind」では、ストレートにメロディを歌い曲の良さを引き出していて、曲により歌い方を変えていました。
今回は、ヤコブ・クリストファーセン(P)だけの伴奏でしたが、バラードやシーネ・エイのオリジナル曲はよいのですが、4ビートのジャジーな曲だと、ベースやドラムスの音がほしいと痛切に思いました。クリストファーセンもソロをとっていましたが、リズムが重く、時に単調なところがあり、ジャズにはリズム楽器が不可欠だと改めて感じました。
曲の紹介など、おしゃべりを含めたステージも気さくな感じでよく、彼女の次回の来日があれば、また聴きたいと思いながら、神田駅に向かいました。
(リディアンの本日の出演者の告知)
【会場で購入し、サインをもらったCD「LIVE AT THE MILLFACTORY」】
シーネ・エイ自身が本国から持参したもので、流通経路にはまだ乗っていないようです。シーネとクリストファーセンがデュエットで出演した際に録音されたものです。