安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

マーティー・ぺイチ I GET A BOOT OUT OF YOU

2018-06-24 19:06:21 | ピアノ

少し前になりますが、6月16日(土)に安曇野市明科(あかしな)の「あやめまつり」に出かけました。今年は想定外に花の咲くのが早く花が終わってしまったものが多いようでしたが、それでも色とりどりの鮮やかなものがあって目を楽しませてくれました。また、売店の営業やお茶の野点、楽器の演奏なども行われて、お祭りらしい園内でした。色彩感豊かな演奏を。

MARTY PAICH (マーティー・ぺイチ)
I GET A BOOT OUT OF YOU (WARNER BROS. 1959年録音)

   

マーティー・ぺイチ(1925~95年、編曲、p)は、ピアニストとしても活動しましたが、アレンジャー(編曲)としてよく知られているミュージシャンです。これは、ぺイチが編曲と指揮に専念し、西海岸の一流どころを集めて録音したものです。訳すと「君にはぞくぞくする、君にはスリルを感じる」といった意味のタイトルとともに、ジャケットも通称「お風呂」として知られているアルバムです。

大型コンボ編成による演奏です。メンバーは、コンテ・カンドリ、アル・ポシーノ、ジャック・シェルドン(以上tp)、ボブ・エネヴォルゼン、ジョージ・ロバーツ(以上tb)、アート・ペッパー(as)、ビル・パーキンス(ts)、ビル・フッド(bs)、ヴィンス・デローザ(fh)、ラス・フリーマン(p)、ジョー・モンドラゴン(b)、メル・ルイスds)、ヴィクター・フェルドマン(vib)。編曲と指揮がマーティー・ぺイチです。

曲は、「Moanin'」(モーニン)、「It Don't Mean A Thing」、「No More」、「Love For Sale」、「Violets For Your Furs」(コートにすみれを)、「What Am I Here For~Cottontale」、「Warm Valley」、「Things Ain't What They Used To Be」(昔はよかったね)の8トラック、9曲。ジャズオリジナルの有名曲が主で、デューク・エリントンのものが4曲入っているのが目に留まります。

マーティー・ぺイチの編曲によるブラス主体の軽快でよくスイングするアンサンブルと、アート・ペッパー(as)らのソロが楽しめます。まず「モーニン」がスマートに演奏され、ジャズ・メッセンジャーズとは異なる西海岸らしい雰囲気が最初から醸し出されます。ペッパーは、アップテンポの「Love For Sale」で舞い上がるようなソロをとり、バラードの「Violets for Your furs」では情緒纏綿たるソロを吹いていて、彼のファンにも欠かせない作品。「No More」におけるジャック・シェルドン(tp)のブルーな演奏を聴くと、彼はもっと評価されていいと感じます。

 【2018年安曇野明科あやめ祭り】

全体にちょっと花が少ないようです。今年は、とにかく花が咲くのが早かったようです。

このへんは開花中の花が集まっていました。

食べ物の販売なども行われていました。

お茶がふるまわれていました。