先日、スターバックス長野店に寄ったら、テレビ局が取材に訪れていて驚きました。それは、同店の県内初出店から15周年を迎えるのを記念して、県内20店舗で来店客から不要となった古本を集め、専門業者に販売し、売上金を県内NPO法人に寄付する活動を始めるということを取材するためでした。珈琲を注文したら、思いがけず粉末珈琲などをいただいたので、嬉しくなりました。聴いて嬉しくなったアルバム。
ROLAND HANNA (ローランド・ハナ)
MILANO, PARIS, NEW YORK FINDING JOHN LEWIS (VENUS 2002年録音)
ピアニストのローランド・ハナ(1932~2002年)は、多数のアルバムを作っていますが、晩年には日本のレコード会社でも録音を行っています。これは、ヴィーナスレコードにおける第2作目ですが、ローランド・ハナ自身の提案によって、ピアニストでモダン・ジャズ・カルテットのリーダーだったジョン・ルイス(1920~2001年)の作品集となっています。
メンバーは、ローランド・ハナ(p)、ジョージ・ムラーツ(b)、ルイス・ナッシュ(ds)。ハナとムラーツは、共演することが多く、気心の知れた仲といえましょう。また、ムラーツとナッシュは、トミー・フラナガン(p)とも録音をしていて(例えば、「Beyond The Bluebird」)、こういったトリオ編成には理想的なメンバーと言えます。
曲は、ジョン・ルイス作曲のものが、「Django」(ジャンゴ)、「Skating in Central Park」、「Afternoon In Paris」、「Milano」、「New York 19」、ミルト・ジャクソン作「Bag's Groove」、ローランド・ハナ作「Portrait of John Lewis」、「The Clarion Bells of Zurich」、「Perugia」の9曲。ハナ作の「Portrait of John Lewis」は、ジョン・ルイスへの敬愛の念を込めた作品です。
ローランド・ハナ(p)はじめメンバー3人の格調の高い演奏が実に素晴らしく、上質の時間を過ごしました。ルイス作の「Skating in Central Park」や「New York 19」は、ハナ(p)のメロディを歌わせる演奏によって、実は名曲だったのだと再認識しました。「Portrait of John Lewis」におけるルバートから始まるハナ(p)のプレイは感動的で、印象に残ります。ジョージ・ムラーツ(b)も「Django」でメロディをとるなど活躍していますが、録音もよいので、特にベース音がよく聴こえて、彼のプレイぶりをよく聴くことができます。
【スターバックス長野駅前店のプレゼントなど】
スマホによる撮影です。
道行く人にも珈琲のサービスをしていました。
15周年記念でシャツも作ったようです。
店内で取材を始めているカメラマンとアナウンサー。
注文したアイスコーヒーの他に紙コップにいれた粉末の製品をいただきました。
ドリップ式のブレンドコーヒーとチョコレートの飲み物。