安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ロニー・マシューズ TRIP TO THE ORIENT

2018-07-25 20:08:23 | ピアノ・トリオ

7月20日に久しぶりに横浜中華街のジャズ喫茶「マシュマロ」を訪れましたが、その前にランチを中華街の「楽園」というお店で摂りました。「楽園」は、マシュマロのマスターの上不さんから前に教えていただきましたが、ちょっと辛めの味が夏にぴったりなのに加え、値段がリーズナブルで、さすがに中華街のお店です。『東洋への旅』というタイトルのアルバム。

RONNIE MATHEWS (ロニー・マシューズ)
TRIP TO THE ORIENT (East Wind 1975年録音) 

   

ロニー・マシューズ(1935~2008年)は、マンハッタン音楽院出身で、1960年代にはマックス・ローチ・グループやアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズにも在籍していたピアニストですが、地味なイメージがあるせいか、現在ではあまり名前を聞くこともありません。オーソドックスなところに、マッコイ・タイナーに通じるモード的な演奏も行って、好きなピアニストの一人です。

メンバーは、ロニー・マシューズ(p、elp)、鈴木良雄(b)、ルイ・ヘイズ(ds)。日本のレーベルのアルバムですが、1975年7月にニューヨークで録音されたものです。1975年にマシューズは、ジャズ・メッセンジャーズに一時参加していて、5月には同グループで来日をしています。鈴木良雄はその時の同僚です。

曲は、マシューズの自作が「Ichiban」と「Jean-Marie」、チャールズ・デイビス作「Linda」、鈴木良雄作「K's Waltz」、あとはスタンダードで、「Manha de Carnaval」(カーニヴァルの朝)、「When Sunny Gets Blue」、「Summertime」の全7曲。「Manha de Carnaval」は、エレクトリックピアノで演奏されています。

最初の「Ichiban」からロニー・マシューズ(p)やルイ・ヘイズ(ds)の熱気を帯びたプレイが楽しめるアルバム。同曲では、東洋風の響きも聴こえて、アルバムのタイトルを連想させます。マシューズのソロで演じられたバラード「Linda」は、伝統を踏まえたきめの細かなプレイをしていて意外でしたが、なかなかよかった。モード的な「Jean-Marie」や早いテンポで颯爽とした「Summertime」など、三者が一体となったトリオのプレイが続きます。

【横浜中華街の「楽園」で昼食】

JR石川町駅から、この門をくぐり中華街へ向かいます。

中華街の中心部近くになってきました。見えている善隣門を抜けて左側にすぐお店があります。

お店の外観。規模からいうと小さなお店ですが、実力はあるようです。

ランチタイムの終わりに入ったので、広々としています。

牛肉の細切りの炒め物をもらいました。

少し辛さもあり、暑いこの時期に適していて、食欲が増しました。麻婆豆腐も気にかかったのですが、次の機会にいただきます。

【広東料理 楽園(らくえん)】

住所:神奈川県横浜市中区山下町154
電話:045-641-9308
ホームページ:楽園 (食べログのページです)