7月20日(金)の午後は東京近辺にいたのですが、ちょうど纐纈歩美(as)のライブがあったので、帰りに聴いてきました。纐纈さんのライブを聴くのは初めてなので、期待しながら神田のリディアンへ。
(出演者)
纐纈歩美(as)
松本茜(p)
(曲 目)
(前 半)
1 Peri's Scope (ビル・エヴァンス)
2 From day to day (マルグリュー・ミラー)
3 Quiet Rain (松本茜)
4 スパルタカス愛のテーマ
5 トリップ (纐纈歩美)
(後 半)
1 My Melancholy Baby (Ernie Burnett)
2 デスティネーション (纐纈歩美)
3 タイトル未定の曲 (松本茜)
4 Deep in a Dream (ジミー・ヴァン・ヒューゼン)
5 Five (ビル・エヴァンス)
(感 想)
編成がアルトサックスとピアノで、曲目もビル・エヴァンスのものが取り上げられるなど、静かに旋律を紡ぎ出すといった演奏が繰り広げられました。アルトの音色は美しく、フリーキーなトーンも使わないので、そういう面では聴きやすかった。ブルージーなところがほとんどなく、折り目正しい纐纈さんの演奏からはリー・コニッツを思い浮かべました。
前半で印象に残ったのは、纐纈さんのオリジナルの「トリップ」で、よく歌っていてスイング感が感じられました。マルグリュー・ミラーの多分「From day to day」という曲では、アルトサックスの後ろでピアノが鳴りっぱなしでうるさく、ベースやドラムスを入れた編成にして、ピアノはコンピングくらいにしてほしいところでした。
後半の「Deep in a Dream」が、最も気に入りました。じっくりとフレーズを積み重ねていく纐纈さんのソロがよく、また、この曲では松本さんも美しいアルペジオや下降フレーズを用い、弾き過ぎることもなく、バランスのとれた演奏に仕上がっていました。「My Melancholy Baby」も軽快さが出ていて、やはりスタンダード曲は、メロディを知っているだけに楽しめます。
ビル・エヴァンスの「Five」は、変拍子の曲なので、これをアルトとピアノのデュオで取り上げたのには驚きました。二人とも実力があるからできるのだろうと思いながら、最終の北陸新幹線に乗るために、演奏の途中でお店を出ました。
纐纈歩美(as)
松本茜(p)