クラシック音楽情報誌「ぶらあぼ」の8月号の表紙は、「野外で楽しむクラシック音楽フェスティバル」の紹介です。9月23日に横浜赤レンガ倉庫特設会場で初めて行われ、スタンディングや飲食、0歳児からの入場OKなど、参加者が自由なスタイルで楽しめる音楽祭にするようです。こうした試みが、音楽に親しむきっかけとなればよいですね。親しみやすいアルバムです。
MILES DAVIS (マイルス・デイビス)
SOMEDAY MY PRINCE WILL COME (COLUMBIA 1961年録音)
マイルス・デイビス・グループから、ジョン・コルトレーンとキャノンボール・アダレイが退団して、ハンク・モブレイを入れたメンバーで録音したもの。ただ、コルトレーンを呼び寄せて2曲に起用していて、過渡期的な性格もあるアルバムになっています。日本盤のレコード、CDは持っていますが、今回、2eyesでオリジナルではありませんが、音のよいレコードを購入したので改めて聴いてみました。
メンバーは、マイルス・デイビス(tp)、ハンク・モブレイ(ts)、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、ジミー・コブ(ds)、ジョン・コルトレーン(ts)。コルトレーンは、「Someday My Prince Will Come」と「Teo」に参加し、力強いソロを吹いています。
曲は、「Someday My Prince Will Come」、「Old Folks」、「I Thought About You」という3曲のスタンダードと、マイルス・デイビス作の「Pfrancing」、「Drad-Dog」、「Teo」の3曲で全6曲。マイルスの作った「Pfrancing」は、ハードバップ~ファンキーな曲で、こういう曲調のものも作って演奏するのかと、驚いた記憶があります。
マイルスのミュートをかけたトランペットで演じられる「Someday My Prince Will Come」や「Old Folks」の醸し出すリリシズムの魅力は語りつくされているところですが、オープンで吹く「Pfrancing」も気持ちがよく大好きなトラックです。今回、USA製のレコードを聴いて衝撃を受けたのは、ウィントン・ケリー(p)の音色の素晴らしさで、音に厚みがあり気品さえ漂っているように思いました。大手のコロンビアレコードの録音、制作は流石というほかありません。
【ぶらあぼ 2018年8月号】
「ぶらあぼ」8月号の表紙。横浜赤レンガ倉庫特設会場で、「Stand Up」クラシックと名付けて、従来の演奏会とは異なる形式で行われるようです。
ぶらあお8月号の目次。インタビューや全国の公演情報などが掲載されていて、面白く便利です。
ぶらあぼにあったNHK交響楽団がJAZZを演奏する演奏会のPR。よく見ると、後半の曲目はラテン関係で、ジャズではありませんが、バーンスタインやガ―シュインの曲は、ジャズファンも楽しめそうです。
レナード・バーンスタインがニューヨークフィルハーモニーを指揮して自作を録音した7枚組CDの一枚目は、キャンディード序曲やウェスト・サイド・ストーリーなどが収録されています。ニューヨークフィルもスイングしているように聴こえ、ベニー・グッドマン(cl)と共演した曲もあり興味を惹かれました。少なくとも一枚目はかなり面白いと思います。