安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

パーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団演奏会 (2月8日 群馬県高崎芸術劇場)

2020-02-10 20:02:41 | クラシック演奏会

NHK交響楽団の高崎公演があったので、聴きに行ってきました。マチネーで午後2時からの開演だったので、早めに高崎へ。

   

(出  演)

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ヴァイオリン:レティシア・モレノ
管弦楽:NHK交響楽団

(曲 目)

プロコフィエフ / ヴァイオリン協奏曲第1番  ニ長調 Op.19

〈休 憩〉

ラフマニノフ / 交響曲第2番  ホ短調 Op.27

(感  想)

今回、特に近現代の管弦楽曲はコンサートを聴かなければ、その良さがわからないことを痛感させられました。プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番については、CDはもっていたものの初めてでしたが、非常にカラフルなよい曲だということが、N響の木管陣やハープの演奏で実感できました。

ヴァイオリン独奏は、スペイン生まれの若手レティシア・モレノでした。美音ではあるものの音が小さく第3楽章などはたどたどしい感じでちょっと残念でした。音程の正確性に加えて叙情や迫力がほしくなり、独奏よりも背後のN響の演奏に耳がいっていました。

ラフマニノフの交響曲第2番では、N響の低弦の鳴りがすごくて素晴らしく、クラリネットのソロも特筆ものでした。パーヴィ・ヤルヴィさんの指揮は、旋律を綺麗に出しつつ、全体には抑制された知的なもののように思いました。

アンコールはヴァイオリン、オーケストラともにありませんでした。クラリネット、フルートなど木管楽器が印象に残った演奏会でした。

【あらかじめ自宅で聴いたCD】