安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ケニー・ドーハム「JAZZ CONTRAST」と長野県松本市梓川の「名古屋珈琲店」の話題

2020-09-06 20:05:07 | トランペット・トロンボーン

松本市梓川地籍の道路を走っていたら、「名古屋珈琲店」という面白い名称の喫茶店を見つけたので、寄ってみました。モーニングサービスを行うなどコメダ珈琲のようですが、ネットで探しても「名古屋珈琲店」は、この一店舗だけでした。注文したコーヒーとトーストは、質量ともになかなかで、驚きました。クオリティの高いアルバム。

KENNY DORHAM (ケニー・ドーハム)
JAZZ CONTRASTS (RIVERSIDE  1957年録音)

   

ケニー・ドーハム(tp, 1924~72年)は、ハードバップ期に活躍したトランペッターです。好きなミュージシャンなので拙ブログでも何回か取り上げました。バリバリと吹くこともでき、静的に吹くこともできますが、このアルバムはそのどちらにも焦点が当たっています。

メンバーは、ケニー・ドーハム(tp)、ソニー・ロリンズ(ts)、ハンク・ジョーンズ(p)、オスカー・ペティフォード(b)、マックス・ローチ(ds)、ベティ・グラマン(harp)。ハープのベティ・グラマンはスローテンポの3曲に参加し、色彩感を与えています。

曲は次のとおり。

1  Falling in Love With Love (Richard Rogers)
2  I'll Remember April (Gene De Paul)
3  Larue (Clifford Brown)
4  My Old Flame (Arthur Johnston)
5  But Beautiful (Jimmy Van Heusen)
6  La Villa (Kenny Dorham)
クリフォード・ブラウン作「Larue」とケニー・ドーハムの自作「La Villa」以外は、よく知られたスタンダード曲です。

ミディアム以上のテンポの曲では、クリフォード・ブラウン=マックス・ローチのコンボを髣髴とさせ、スローテンポでは、ドーハム(tp)の詩情豊かな演奏が、ベティ・グラマンのハープをバックに楽しめます。ドーハムの「I'll Remember April」や「La Villa」における技巧的に優れたソロや「Larue」や「My Old Flame」における繊細な表現が素晴らしい。ロリンズ(ts)らサイドメンも乗っていますが、ハンク・ジョーンズ(p)のソロを聴いていると、リッチー・パウエルを想い出してしまい、ハンクも熱くなっている感じがします。

【名古屋珈琲店】

住所:長野県松本市梓川倭456-1
電話:0263-88-8571
ホームページ:名古屋珈琲店 (食べログのページです。)

看板。大きくてよく目立ちます。

外観

入口

店内。ボックス席主体に寛げるように席が設けてありました。

メニュー。珈琲はネルドリップで淹れているとのことです。

モーニングサービスを実施しています。

トーストとブレンドコーヒーを注文。

このトーストはなかなか美味しかった。

「名古屋珈琲店」の文字が鮮やかなカップ。無料のWi-Fiもあり、こちら方面に来た時など休憩に寄りたいお店です。