先週の土曜日に松本市で「まつもと街なかジャズフェスティバル」が開催されたので、聴いてきました。メンバーがわからず期待せずにいったのですが、聴いた2つのバンドは日本の第一線級でした。
チラシ。行政の支援があって開催されているようなので、来年もあるかどうかはよくわかりません。
Old & New Dream Jazz Orchestra
(メンバー)竹内直(ts, cl, リーダー)赤塚謙一(tp)、山田丈造(tp)、忍田耕一(tb)、伴田裕(bs)、中山拓海(as)、武藤勇樹(p)、大塚義将(b)、吉岡大輔(ds)。
(曲 目)ホレス・シルバー作「The Jody Grind」、「The Preacher」、デューク・エリントン作「Rockin' In Rhythm」、「In A Sentimental Mood」、「It Don't Mean A Thing 」、ジョー・ヘンダーソン作「The Kicker」、フランク・レッサー作「I've Never Been In Love Before」、チャールズ・ミンガス作のブルースなど。2ステージ合計1時間ほど聴きました。
(感 想)
赤塚謙一、山田丈造、中山琢海、武藤勇樹とよく若手の一線級のメンバーを揃えたものです。山田丈造(tp)はバラードの「I've Never Been In Love Before」でフューチャーされて見事な演奏を行い、以前よりも一層よくなった感じがしました。ベテランを含め他のメンバーもよく、このバンドはジャズクラブで聴きたい。
MIKE'S JAZZ QUARTET
メンバー:マイク・レズニコフ (ds)、大山日出男 (as)、関根敏行 (p)、吉野弘志 (b)。女性歌手
曲目:タッド・ダメロン作「Hot House」、ブロウニアス・ケイパー作「Invitation(多分です)」「On Green Dolphin Street」(歌入り)など。30分ほどしか聴けませんでした。
(感 想)
マイク・レズニコフ率いるカルテットの演奏も聴きました。Old & New Dream Jazz Orchestraを優先したので短い時間だったのですが、大山日出男(as)と関根敏行(p)の演奏を聴くことができ喜びました。関根さんを聴くのは初めてだったのですが、切れのよい音と鍵盤上を縦横に動き回るソロに感嘆しました。
(Old & New Dream Jazz Orchestraの公演写真)
信濃毎日新聞メディアガーデン前広場
竹内直のOld & New Dream Jazz Orchestraの演奏
竹内直(ts)。リーダーです。
伴田裕(bs)。バリトンサックスのソロは迫力があり、バリトンサックス奏者が入っているのは、サウンド的にもこのバンドの特徴の一つだと思われました。
中山拓海(as)。最近、リーダー作(CD)も出して、名前も知られるようになってきたと思われます。
赤塚謙一(tp)。ビッグバンドの一員としてのプレイを聴いたことがありますが、高音をヒットし、安定感のあるプレイは大型バンドにも適していそうです。
山田丈造(tp)。まさか松本で、彼のプレイを聴けるとは思いませんでした。札幌や東京で聴いたことがありますが、また聴きたい。
山田丈造(tp)。
忍田耕一(tb)
武藤勇樹(p)。東京のジャズクラブで歌の伴奏などを行っているところを聴いたことがあります。大型バンドでも上手でした。
(Mike's Jazz Quartetの演奏写真)
マイク・レズニコフ(ds)さんが松本へお見えになるとはびっくりしました。花時計公演における演奏です。
マイク・レズニコフ(ds)。ベテラン健在です。
大山日出男(as)。よくサックスが鳴っていて、ビバップフレーズ満載の素晴らしいプレイを披露。
吉野広志(b)。
関根敏行(p)。初めて聴きましたが、スリルがあり、和音やフレーズに新しさがあって、彼のようなプレイをする人は、そういないと思います。ベテランだと思いますが、実力派です。
「On Green Dolphn Street」や沖縄の歌を、チアさん(多分です、間違っていたらすみません)が歌ってくれました。
フェスティバルらしく、お酒やアイスクリームなど物販もありました。
それぞれの一公演が、30分だったので、長く聴けたわけではありませんが、改めて『ジャズはライブがよい』と思わされた催し物でした。